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★女王さまはみんなと戯れたい★ ~NPCがわたしを"推す"! VRゲーム (あれ? 推してるのわたし!?)~  作者: 麻莉
シーズン4 悪魔は嗤い、被造物は踊る 【3章:再起の女王】
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お前を人形にしてやろう!

 ヴィクトール魔法学園の大図書館。私には魔法学園の校舎よりも立ち寄る率が高い施設となっている。建物自体の被害はない。ただ機械生命体(ユニカル)が暴れたことで軽い地震が発生し、本棚に収納していた本たちが床に散乱している状態となっていた。今はエルフメイドたちと一緒に本の整理をしている。


「ねぇ、オフィ。相談があるんだけど」


「何かしら?」


「オフィを日記から分離させようと思うの」


「な~んだ、そんな事か。重い雰囲気で喋るから何事かと思ったわ」


「『十三人の禁断協調(ゾディアック)』発動には星霊13人の必要。今のオフィは日記に残ってる手垢から産み出されたオフィだし」


「酷い言われようだね......せめて魔力の残穢と表現して欲しいわ。まぁ、でも私も【自我が消滅した(ルナティック・)静かなる殺戮者(オーバーロード)】をこのまま野放しは本意ではない。協力はするわ」


「ありがとう!」


「ただ、ね〜」


()()()()()()()()()()


「知ってる。ずっと観てきた。まぁ、恐らく()()に気付いた者はチラホラいるかもね」


「どうするの? 仲裁に入ろうか?」


「ふふん! いつから私の保護者になったのよ。1万年早いわ!!」


「だ...だって。あまりに......」


 日記の角が額にぶつかる。私は額を抑え、悶える。


「心配ご無用。私はずっと覚悟している。裏切ると決めた......その時から」


 覚悟か......私は......


「貴女も本当の自分を取り戻しなさい。いつまでも辛気臭い顔はこっちの気分を下げるわ」


「気分よりも紙質が悪くなるんじゃない」


 私たちは笑いながら本の整理を続けた。


「それで、どんな方法なのよ。私と日記を切り離す手段は?」


「その為にカグヤとヒメノを呼んだのよ」


 カグヤは着物から1枚のお(ふだ)を取り出した。


「ユミナに頼まれてなぁ。霊媒師の知り合いから技を習得して改良したお(ふだ)


 カグヤが持つお(ふだ)は場所から霊を切り離す効果と口寄せに似た能力を併せ持つ代物。但し、本来の口寄せは時間制限が付くしカグヤにオフィの魔力残穢が取り憑く形となる。私の目標はオフィ自身が自由に出歩けること。


「オフィを日記に宿る地縛霊風と考えればイケると思ったのよ」


「ハァ〜 地縛霊は土地や建物に留まる霊なのになぁ」


「そこは目を瞑ってよ」


「後これも」


 カグヤがテーブルに置いたのは小町人形。


「小町人形にオフィを封じ込む。それをヒメノにお願いする」


 私とドランは『龍神化』で合体出来た。その力を応用して人形にオフィを憑依させ定着させる。


「全く専門外だったので苦労しました。お陰でゲームに参加できませんでしたよ(ションボリ)」


「妾も同じじゃ。女同士で子作りとは、世の中何が起きるか分からんのぉ〜」


「はいはい。その報酬は無くなりました」


 カグヤとヒメノはため息を吐く。


「これだからいつまで経っても優柔不断な女と言われるんだぞぉ」


「もっと性を開放するべきです」


(お前らが全開放(ハッスル)しすぎなんだよ)


 ってか、ゲームのレーティング的に無理なので


「ほらっ。始めるよ」


 テーブルに『オフィの日記』と憑依させる小町人形。お札を『オフィの日記』に置く。瞬く間にお札は真っ黒に変色した。


『切り離しは上手く行ったのか?』


 お札からオフィの声が聞こえる。どうやら成功したみたいだ。『オフィの日記』からお札を剥がす。

 次にお札をカグヤに貼る。真っ黒のお札は徐々に元の文字入りのお札に戻っていく。


「カグヤ? それともオフィ?」


「私だよ、小娘ちゃん」


 憑依完了。最後は......


「ヒメノ。お願い」


 巫女の舞。カグヤの身体から取り出される霊体。彷徨う霊体は新たな器を求める。

 動かなかった人形が次第に動き始めた。瞼を数回上下運動させた後、口が開く。


「急に視界が下がって、不思議な感覚」


 車高の高い車乗った後、低い車に乗ると起こる現象みたいなものかなぁ


 小町人形は起き上がる。ジャンプしたり走り出す動きを見せた。


「人形と言うのが、ちと気に入らないけど......またこうして動けるのは良いものね」


 人形への乗り移りも完了。これにて一件落着(ふ〜う、良い仕事した!)


「おぉ!! 人形から飛び出でたわ! 面白いわね!!」


 大丈夫だよね........................?


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