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★女王さまはみんなと戯れたい★ ~NPCがわたしを"推す"! VRゲーム (あれ? 推してるのわたし!?)~  作者: 麻莉
シーズン4 悪魔は嗤い、被造物は踊る 【3章:再起の女王】
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起動コードを決めよう!

「うんで最後だ。これがスコーピオンと造った制御装置」


 渡されたのは二種類の冠。一つは王冠。もう一つはティアラだった。



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ・超新星の王冠(キング・クラウン):【未完成品】


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ・銀河の女王冠(クィーン・ティアラ):【未完成品】


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



超新星の王冠(キング・クラウン)銀河の女王冠(クィーン・ティアラ)。王様には必要なアイテムだろう」


 超新星の王冠(キング・クラウン)銀河の女王冠(クィーン・ティアラ)。分類はアクセサリー枠だった。


「お嬢が入手した純度高い黄金と各種宝石を埋め込んだアイテムだ」


「......綺麗!」


 確かに綺麗だし、最高のアイテム。でも......

 首を傾げている私にタウロスは説明に入った。


「アイテム名は確認したな」


「うん。これって、未完成なの?」


 そう超新星の王冠(キング・クラウン)銀河の女王冠(クィーン・ティアラ)は未完成品アイテム。

 アイテムの名称も『超新星の王冠(キング・クラウン):【未完成品】』、『銀河の女王冠(クィーン・ティアラ):【未完成品】』となっていた。


「スコーピオンが言っていたが、この状態でも起動はするらしい」


「完成していないのに?」


「起動はするけど、活動時間が極端に短いとか言っていたな」


「なるほど......で、これは二つ同時に使うの?」


「いんやぁ〜 二種は単体で使う」


「使い分けしろって事か」


「さっきの説明で不足があってな。超新星の王冠(キング・クラウン)は大前提の条件となる星霊13人が必要だからオフィをどうにかしないと」


 超新星の王冠(キング・クラウン)を使うには以前スコーピオンの説明通り、星霊13人と一緒に【自我が消滅した(ルナティック・)静かなる殺戮者(オーバーロード)】から肉体の主導権を取り返すしかない。そのために『十三人の禁断協調(ゾディアック)』がキモになる。


 ただ『十三人の禁断協調(ゾディアック)』の発動条件には星霊13人が存命が重要。今のオフィは日記に宿った残留思念扱い。日記から留まり抜け出せないので、どうにかして自由に動ける身体にオフィの魂を移さないといけない。


「じゃあ、銀河の女王冠(クィーン・ティアラ)は?」


銀河の女王冠(クィーン・ティアラ)の方はお嬢が【自我が消滅した(ルナティック・)静かなる殺戮者(オーバーロード)】の力を最大限に発揮出来るためのアイテムだ」


「私一人で......制御」


「今はまだ無理かもしれない。だけど、お嬢ならきっと手を取り合う事が出来る。アタイは信じてる」


「あ、ありがとう」


 現状銀河の女王冠(クィーン・ティアラ)は使うのは難しい。ストレージに仕舞い込んだ。


「それじゃあ、キーワードを決めるか!」


「”キーワード”?」


超新星の王冠(キング・クラウン)銀河の女王冠(クィーン・ティアラ)は音声認識で封印解除されるんだ」


「難しい言葉の方が良いよね。誰かに使われないようにするために」


「その点に関しては、気にしなくて良いぜ。超新星の王冠(キング・クラウン)銀河の女王冠(クィーン・ティアラ)もお嬢以外使用出来ない。予めお嬢の音声を星霊言語に変換させて記録させてある。外部のお嬢が発した音声も瞬時に星霊言語に変換される。波長が合致すれば封印は解除」


「結論は簡単な言葉でもOKって事か」


 タウロスは頷く。さて、どんな言葉をキーワードにするか。


 《超新星の王冠(キング・クラウン)声紋(パスワード)を設定してください》


 腕を組み、少し考えた。数秒後、一つの答えが決まった。




「《”行くよ、みんな”》」




 《設定が完了しました》


 タウロスが頭を撫でてくれた。優しく暖かい手。


「お嬢らしいな」


「そうかな!」


「じゃあ、アタイは出るからな」


 そう言ってタウロスは工房から退出していった。


「取り敢えず、オフィ関連を終わらせないと」


 試したい事がある。そのために必要な人財がいる。

天空島(スカイランド)】へ移動を開始した。












 ヴィクトール魔法学園にやってきた私。


「酷いのぉ」


 キセルを咥え、街中を見ていたのはカグヤ。

 魔法使いの道具や装備を購入できるエリア『魔法使いの集い場』は先日の機械生命体(ユニカル)侵略で被害にあった。街では建物の修復が始まっていた。流石魔法都市。復興に向けた作業は全て魔法で着々と進んでいた。


「ヒメノ、大丈夫?」


 大きな被害を受けた街並みを直視出来ずにいるヒメノ。


「思い出してしまって。ですが、大丈夫です。私は前に進むと決めました」


「強いね、ヒメノは」


 カグヤが後ろから抱きしめてくれた。


「なぁ、ユミナよ。お主も無理はするなよ」


「ありがとう、カグヤ......大図書館に向かおう」


 私たちはヴィクトール魔法学園の大図書館へ足を進めた。







 ユミナたちが『魔法使いの集い場』から立ち去った直後。


 浮いていた木材が落下した。魔法使いたちは誰もが魔力切れだと思い、笑っていた。だが、続々と魔法使いたちが操る魔法は消滅していった。生活魔法から戦闘用魔法まで魔法が発動しなくなる。今はまだ規模は小さい。変化を気にする様子は誰一人としていない。


 しかし、


 まだ誰も最悪の危機が迫っていることに気付いていなかった。

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