先発隊を率いるリーダーが舞い降りた
「良いのかぁああ!!!! 俺自身を攻撃すれば、内部にいる星霊もただじゃ済まない」
苦し紛れの脅し。
「生憎、力調整は習っていないのよ」
濃藍の矛、鉄藍の刀が胴体に触れる。【ウィルナナ・キバンソン】は身体を硬直させた。
「さ・よ・う・な・ら」
再チャージされている。もう一度、魔魂封醒を起動しようとした時——————
キャンサーの拘束が解かれた。前に放出される。攻撃をキャンセルせざるを得ない。濃藍の矛、鉄藍の刀を手から離し、キャンサーを抱き締めた。一瞬の隙、【ウィルナナ・キバンソン】の腕が変形。鋭利な刃の武器を私たち目掛けて振り下ろした。
「くっ!?」
【ウィルナナ・キバンソン】の攻撃は途中で止んだ。魔法で生成された鎖が【ウィルナナ・キバンソン】の腕に巻きつく。強力な鎖は【ウィルナナ・キバンソン】が振り解こうともビクともしない。
「此方の仕事はここまでです」
リブラは1000人の女型機械人形を収監完了していた。ナイスッ! アシスト、リブラ!
キャンサーを下ろし、地面に転がっている濃藍の矛、鉄藍の刀を拾う。
「じゃあね!」
超至近距離からの速朱の流。剣身から迸る鮮青の無限の閃光。【ウィルナナ・キバンソン】の金属ボディーに無数の斬撃が刻み込まれる。部品が撒き散らす。外部に放出された機械生命体の核。核も斬撃の対象。粉々になった機械生命体の核。
倒れ込む【ウィルナナ・キバンソン】。同時に濃藍の矛、鉄藍の刀のエネルギーが切れる。光がなくなり、灰色に変色した。
「終わった......」
私の言葉に反論を見せた【ウィルナナ・キバンソン】。
風前の灯火の機械生命体は叫び。同時に機械生命体の身体が青い光を放つ。
「そいつを吸収して、解析が終わった」
キャンサーを解析?
【ウィルナナ・キバンソン】の身体が崩壊を続けるが、消えない青い光。一線の光は太く、柱の様に成長する。柱は天に向かって一直線に伸びる。雲を切り、青空が広がる空。青い光は空に接触すると、空間が歪む。
「この星に、これほどのエネルギーを持つ者がいるとはな」
空に広がる円形。
「感謝するぞ......我らが主が舞い降りた」
そう言い残し、【ウィルナナ・キバンソン】は朽ちた。
穴から降下する物体。身長180cm位のロボットだった。5体の機械生命体を見た後だからか、ユーズゥ・マクスカなる機械生命体は小さい。赤く光る瞳で地上に生きる生命体を見下していた。
「はじめまして、で合っているかな。私は【破娯十三饗】の一人、ユーズゥ・マクスカ」
5体の機械生命体とは明らかに異質な存在。もしかしたらこのユーズゥ・マクスカはボスかもしれない。
「部下から面白いデータが送られてきた」
声の主はフッと小さく笑う。
「この星で、我らの生命の源、オライゴンと同質のエネルギーを有している存在がいると」
キャンサーの身体を動かす動力源は、機械生命体の核と類似している?
彼は動かないキャンサーを見る。
「お陰で、早く来る事が出来たよ。モドキの命と引き換えに」
「なんて言った...」
「【ウィルナナ・キバンソン】はデータと一緒にキャンサーのエネルギーも回収した。転送装置の動力源には十分だった」
じゃあ、何でコイツだけオニキスに来たんだ......
「当然の疑問。本隊丸ごと送らず、私だけ......と。興味があったのだ、私の王が敗れた星に」
この機械生命体、先発部隊の5体と違う。意思を持っている。自ら考え、行動している。人間みたいに。
「私は王を倒すために、今回の侵略を計画した」
自分の王を倒す!?
「私たち機械生命体は争っている、幾星霜も。当然、敵味方でも。自分が一番でないと気が済まないのだ」
「だったら、オニキスに来るんじゃなくて。自分の王様と今すぐ戦えば良いじゃん」
「ふんっ。物事には順序がある。今すぐ戦っても敗退は目に見えている。過去の記録から侵略が未達成の星があることを知った。使えると思ったよ。その星を私が侵略すれば、私は王を越えれると」
だから、力を付けてから戦いに挑むのか。
「先発隊が送ったデータ。王が敗北した要因。合致する点は一つ」
「優秀でしょう、私の従者」
「成程。君の部下だったか。それで......そこのキャンサーの事で怒った訳か」
「返して貰うわよ。キャンサーの命」
ユーズゥ・マクスカは胸元部分に手を置く。
「キャンサーのエネルギーを球体にして、保管してる。君を倒した後に私のオライゴンと同化するためにね!」
鼻で笑う。
「なんだ、お前を破壊すれば解決するんだ。簡単じゃん!」
不動の立ち振る舞い。ユーズゥ・マクスカは私に対して言い放つ。
「星霊と戦う肩慣らしだ」
装備を変更して、ユーズゥ・マクスカへ駆けた。
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〜装備欄〜
頭:沈黙の古代帽子
上半身:幽天深綺の魅姫・エクシード
下半身:幽天深綺の魅姫・エクシード
足:転輪の翠蹴
右武器:捕食者の影爪
左武器:怒龍の籠手
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機械生命体
【破娯十三饗】:幹部
・ユーズゥ・マクスカ
〜先発隊〜
ユーズゥ・マクスカの部下
【ツッナンーコ・クスッミ】
【アボドカ・チキチーズン】
【パランス・バワー】
【トマナス・カトレ】
【ウィルナナ・キバンソン】




