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スイリブル・フェザー  作者: CLOWD
13/19

違和感の足音

──小鳥遊 由者──(たかなし ゆうしゃ)


セミロングの群青色の髪。

顔は勇理とほぼ同じ。

勇理の4つ年上。

妹思い、厳しい1面も。

勇理の詳細を知っている人物。


── 新座市 畑中一丁目 西 ──


会議の結果、2手に別れての討伐になった訳だが西にフレン・勇理が、東に明美・計香が向かった。

そして現場に急行、先に目標を視界に捕捉したのはフレン・勇理のペアだった。


「フレンさん!」

「ああ、見えたな。被害はまだ無いが、暴れ始める前に排除するぞ」

「は、はい!」


勇理にとって任務としてはこれが初の外敵排除になる。

また地面を粉砕する訳にはいかない、慎重かつ確実に仕留めたい所。

すると、フレンの無線にコールがかかった。インカムに人差し指と中指をあてる。


「OK!展開の許可が出たぞ!」

「!」


勇理は自らの顬を剣で撃ち抜き機翼を展開、2・3回バーニアを吹かすと、ぎこちなく戦闘態勢に入った。


「それが例の剣と翼か。ちゃんと見るのは初めてだが、違和感しかないな」

「ご、ごめんなさい・・・」


何故謝るんだ・・・?と不思議に思いながらフレンは『巨大なランス』を展開、重厚な翠の槍を地面に突き刺すと緑色の『悪運の翼』も展開。

勇理は思わず見入ってしまう。


「ん?そうか。私の展開を見せるのはこれが初めてだったか」

「綺麗な緑色です!」

「あ、ありがとう。だが今は目の前の外敵に集中だ」


つい食い気味に感想を述べたが、今はそれどころでは無い。すぐに意識を前方に向ける。


「#@└²-@」


あちらも勇理達に気づき、睨みつけ唸る。

何か伝えたいのだろうか。


「何言ってるかわかんないですね」

「会話する知能があれば人を襲う事も無いだろうさ!多分!」


2人は目の前の外敵に向かい一気に加速した




── 新座市 畑中一丁目 東 ──


「おい計ちゃん」

「計ちゃん!?は、はい、何でしょうか」


いきなり呼ばれた事の無いユニークな指名をされる計香


「勇理とケンカでもしとんのか」

「・・・喧嘩では無いですかね」

「じゃあなんや」

「何でもないです、もう大丈夫ですから」

「ならええが、あまり空気悪くするなよ?」


大雑把な性格に見えて妙に鋭い所もある、不思議な先輩だ。


「被害が出てないうちに見つけたいですね」

「翼の展開が許可された、急ぐで!」

「! はい!」


と、しばらく飛行し索敵を続けていると


「ん?計香ちゃん!」

「あれ?由者さん!」


勇理の姉、由者と接触。

着地して駆け寄り現状を伝える。


「由者さん!この近くに外敵が出現してます。念の為家に籠っておいてください」

「計ちゃーんこちらはどちらさん?」


明美が降りてきて見知らぬ・・・誰かに似ている女性の紹介を求める。


「こちらは勇理のお姉さんの」

「由者です。妹がお世話になっております」

「これはこれは!勇理のお姉さんでしたか。ウチは不来方 明美いいます。以後、よろしゅう」


優しく微笑む由者。


「うちの勇理が悪さしてないですか?」

「いやいや、悪さなんてそんな「色々ぶっ壊してますね」オイィイ!!」


明美がお出かけ用のセリフで勇理の名誉を守ろうとしたが、計香に暴露されてしまい思わず渾身のツッコミを入れてしまう。


「あぁやっぱり・・・!すみません!ご迷惑おかけします・・・!」

「あーいえいえ!!とんでもない!では、任務があるんで!」


任務のため会話を切り上げて目的地に向かう。


「・・・」

「・・・なあ計ちゃん、今の会話」

「妙ですよね」


妙というのも、今の由者との主な会話が『勇理の心配』だった事。

姉だからと言われればそれまでだが、彼女は「悪さしてないですか?」と初対面である明美に訊いたのである。

幼い頃から顔見知りの計香にはともかく、初対面の人間にする質問にしてはまるで『よく悪さをする』とも聞こえる。


「幼なじみやろ、何か知らんのか」

「残念ながら、あの子は昔から臆病で、根暗で、悲観的で、いわゆる日陰者です」

「うん、言い過ぎやな」

「・・・」

「・・・」


沈黙


「・・・なあ」

「いいですよ」

「え?」


明美が何かを言いかけ、言い切る前に承諾された。

計香には次の発言が予想できる物だったらしい。


「勇理について、調べるんですよね」

「・・・あぁ」

「私も、勇理について知りたい事あるので」

「それって計ちゃんのご機嫌ナナメに関係しとる?」

「・・・」


そういう事らしい。

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