↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7歳で死ぬはずだった俺は、ゲーム知識を持つ師匠に救われて最強になる〜なお、師匠は俺が幼馴染を好きだと勘違いしている  作者: 水話
7歳

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/41

第6話 女神に弟子入り(前)

◇翌朝


奏は一足先に森へ向かい、

ノエルを万が一にも危険な目に合わせないため、

待ち合わせ場所周辺のモンスターを掃討した。


「スタッグとかボアがデコピンで息絶えるんは……

 さすがに自分でも引くわぁ。

 それにしても、ゲームやとお肉やお金になるんやけど……

 どないしよ……」


目の前には、スタッグとボアが

それぞれ十体ほど積まれていた。


奏が困惑しながら近づき、触れてみると、

アイテムバッグが反応し、死骸が吸い込まれていった。


「あらぁ……スタッグの肉とボアの肉が増えてる。

 いうて、元からほぼカンストしてたから誤差やねんけど。

 あと、500リルくらい増えてるんかな……多分」


所持金カンストの奏からすれば、

宿泊やモンスター討伐で多少の所持金が増減しても、

納税ランキングに乗っているような人間が

資産から小銭が動いた程度の感覚でしかなかった。


要するに――違いが分からない。

「多分、うちの所持金とか所持品を

 市場に出したら経済がとんでもない事になるんやろな」


そう独り言ちたあと、律義に待っていると、

しばらくしてノエルが姿を現した。


「女神様……!

 女神様、来てくれたんですね!」


奏の姿を見た途端、

ノエルは目を輝かせて全力疾走してくる。


「まだ病気治ったばっかりやろうし。

 危ないから走ったらあかんよ!」


奏からすると、七歳のノエルは目の離せない、

手のかかる弟を見ているような気分でしかなかった。


「大丈夫です。

 女神様のおかげで、昨日だって

 これくらいは走れましたから!」


そう言って、また奏に抱きついてきた。


奏は子犬を見るような瞳で、

ノエルの頭を撫でる。


「しょうがない子やねぇ。

 さて……ここやと人目につくし、

 ちょっと移動するで。

 ノエル君、そのまましがみついててな?」


そう言って奏はワープを使い、

ノエルを王都まで連れて行った。


その一瞬の出来事に、

ノエルは驚きを隠せない。


「女神様……ここは一体、

 今、何をしたんですか?!」


「えっとなぁ、今のは一瞬で移動する術やねん。

 コリナより先の大陸で学べる“空間術”って言うねんけど。

 まあ、要するにそれを使って王都まで来たんよ」


まだ七歳のノエルには、

全ての意味を理解することはできないが、

奏が“何やらすごいことをした”ということだけは分かった。


「さすが女神様! ここが王都なんですね。

 はじめて来ました!」


「そっか。何か欲しいもんあったら遠慮せず言いや。

 お姉さんが買うてあげるから。

 ほら、危ないから手を離したらあかんで」


奏はノエルと会話する場所を探していた。


喫茶や軽食でもいいのだが、

あまり周りに聞かれたくない会話になるだろうと思い、

結局、ホテルの部屋にすることにした。


「弟と二人やねんけど、ちょっと休みたくて

 いつもの部屋使える?」


支配人は、奏とは違う村人らしい服装のノエルを見て、一瞬だけ疑わしそうな顔をした。


「弟様でいらっしゃいますか?」


「せやねん。今日は王都に遊びにきてんねん

 なぁ、ノエル?」

 

「はい、女神……姉さん!」


ノエルがそう返した事と

大人しくしている姿に笑顔で対応した。


ちなみに、もしこの時ノエルが暴れていたら通報されていた。

奏がいつものように料金を支払おうとしたところ、支配人が手を上げた。


「いえ、お支払いは結構です。

 ご休憩でしたら、今は部屋も空いております。

 いつもご利用いただいておりますので、本日はサービスとさせていただきます」


「いいん? ありがとう」


奏は500リルをチップとして握らせ、

二人分の軽食と飲み物を頼み、

ノエルと手を繋いで部屋に入った。


「うわぁ……広い……」


村育ちのノエルにとって、王都のホテル――

それも騎士や商人が泊まるようなグレードの部屋は

別世界の豪華さだった。


奏は、自身も初日は目を奪われたことを忘れて、

はしゃぐノエルに目尻を細くした。


頼んだ食事を受け取り、テーブルに並べると、

ノエルに座るよう促した。


「お腹空いてるかな? 好きに食べてええからね。

 さて、何から話したらええかなぁ……

 よし、決めた。


 まずはノエル君が聞きたい事、言いたい事から聞こうか。

 それに、うちが答えるって感じでええかな?」


ノエルは奏の笑顔に心臓を高鳴らせながら、

無言で頷いた。


「はい……ありがとうございます!

 それではですね……」


ノエルと奏の、初めての対話が始まった。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。

「続きが読みたい」と思っていただけましたら、

【評価(★)やブックマーク】していただけると嬉しいです。

次の話を執筆する活力になります。


【過去作・他連載のお知らせ】


▼異世界転移・元おじさんの善行旅(完結済)


『お人好し主任の異世界善行旅 〜神様から授かったチート能力で、 魔界・人界・天界のあらゆる種族と目の前で困っている者すべてを救い尽くします』

https://ncode.syosetu.com/n5811mi/


▼異世界転生・内政群像劇(完結済)


『中華風異世界で目覚めたら、自作一族の少年だった』

https://ncode.syosetu.com/n9512ma/


▼TS・勘違い・無双コメディ(完結済)


『[TS]人類が中世レベルまで衰退した未来。伝説の殺戮ロボに転生した俺は、最強のハッキング能力とエルフメイドの体で、理想の美少年を合法的に(?)育成します。』

https://ncode.syosetu.com/n2867mf/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。