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ディアボロス  作者: HEN
episode 1 イシュタリアの精霊王
61/71

0-52話  第一次降魔事変  その18 勇者時代3 交錯する乙女心

今回で回想の回想が終わり、次回からディアボロス本編に戻ります。前回と今回のお話はオルファンの勇者だった若い頃のレジェンド・オブ・アヴストゥ-ラというスピンオフ作品からの抜粋になります。この頃の話もいつかがっつり書いてみたいと思っています。この頃の話も面白いかも、読みたいかもと思って頂けたら嬉しいなあ。

黒こげになっている焼死体の如き3人に激を飛ばすオルファン。



「お前らここにせーーーーざ!!正座ああああああああ!!!膝に石を積んでやる!!そして今晩の飯抜きの計にしてやる!!」




3人は膝の上に、石の重しをオルファンの魔術で乗せられ、強制的に正座させられる。夕飯抜きと聞いて食いしん坊のブラッドベリーは泣き叫ぶ。




「ぎゃあああああああああ!!オル坊!!!酷いよお!!ちょっと欲に目が眩んだだけじゃないのさ!!あたいのこのはち切れんばかりの抜群のプロポーションは日々のボリューミーな美食によって賄われているって事あんたならわかるだろう!?ははーーん。オル坊いいさ。あたいはいわばあんたのママも同然さ。ぼうや~。どうしたの?おっぱい吸いたいの~?好きなだけ吸っていいから、今すぐあたいを許しな!!あたいはぼうやをそんな風に育てた覚えはないんだからァァァァ!!」



ちなみにこのブラッドベリーというビキニアーマーのエロ女戦士は、凄まじく強く、味方につけると戦闘に於いてはこの上なく頼もしく紛れもない豪傑なのだが、人としての明確な欠点がある。自分が見染めた強いいい男を見ると本能的に身体を重ねずにはいられないという手に負えない色情魔でもあるのだ。一番のお気に入りは勿論オルファンで、夜な夜なみなが寝静まったのを確認すると、オルファンの寝床に潜り込んで逆夜這いをかけてきたのは一度や二度じゃないというとんでもない女なのだ。



この性格がなければブラッドベリーは大変な美貌と、男を狂わす抜群の肉体を誇る絶世の美女には間違いなく、オルファンもなんとか貞操は守っているがオルファンも男で更に女好きときている。稀に奪われそうになる時もあるとかないとか。



続いてリュウガもオルファンに許しを乞う。



「うっそ!!!ずるい!!姐さんだけ助かろうって魂胆だ!!オルの旦那!!あっしが間違ってござんした。腹を斬ってお詫びしてえが、勇者として英雄としてこれから立派に活躍なされる旦那の剣にいや盾になって共に進んでいきてえ。それがあっしの武士道でさあ。そんな大志がありながら俺って奴は!!俺って奴はああああ!!なんて浅はかなんだ!!この馬鹿!!この馬鹿!!この馬鹿ーーーーん!!」



大粒の涙を流しながら、自分で自分の頬に平手打ちを張り続けるリュウガだが、手に全く力が入っていない。相当な役者である。




一方スウォードときたら完全に開き直っている。




「俺のやった事に後悔はまるでない。俺は俺の人生に一遍も悔いは残さねえ。いいだろう。気が済むまで殴れ。俺は絶対に謝らんぞ。なにせ俺は盗賊だ。金目の物があれば盗る。たとえそれが勇者の瞳であろうとだ」




オルファンは顔を怒りで震わせながら、




「3人とも反省の色なし!!石追加で。6トン!!」



オルファンの魔術によって膝の上に、更に大量の石を追加させられ絶叫する3人。



「「「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ!!!こいつはヤベー――!!!!死ぬううううううううううう!!!」」」




見るに見かねた仲間想いのマグナスがオルファンに苦言を呈する。




「いやいや……。気持ちは分かるけど、オルよお。みんな反省してるようだからもう許してやったら?飯はみんなで食べた方が美味いんだぜ~?」



オルファンは頬をぷうっと膨らませながら




「そこでマグナスが甘やかすからいけないんだろ~!!お前は優しすぎるの!!確かにブラッドベリー姐さんもリュウガもスウォードもとんでもなく強いよ!!助かってるよ!!だけどイマイチさあ。勇者の仲間の自覚っていうか、モラルってのがねえんだって!!品がないの!!初代アヴストゥーラの由緒ある伝説の勇者像に普通こんな事する????しねーーーーーよ!!!仲間として友達として恥ずかしい!!絶対に許さん!!!!俺は完全に怒っちゃったもんね!!!もう3人ともここに置いていくかもしんねえ」



マグナスは頑固なオルファンの様子に頭を抱える。



「(あちゃあ。オルったら勇者の力に目覚めてから急に使命感や責任感が強くなちゃってまあ。どっちかつうと、姐さんと気があってやりたい放題してた方だったのになあ」)





ここに置いていくというあられもない言葉を聞いた3人はオルファンに縋りつく。



ブラッドベリーは膝に乗せられた6トンの石を膝の筋力だけで粉々に砕き、オルファンに抱き着きながら艶めかしく腰を振って頬ずりする。




「ぼ……ぼうやったら!!置いていくとか!!ま……またまたあ……!!冗談が上手くなったんだからあ!!いいかい?この世にあたいほど腕の立つ魔術戦士なんかいやしないのさ!!あたいが本気を出したらどんな魔物もあたいには絶対に勝てやしない!!そしてもう一度じっくり見なよ!?この身体を!!あは~ん~?今も最強のぼうやの身体を求めてやまない。この胸も、この尻だって全部ぼうやのものだよ?いつでもあんたの好きにしていいんだから。そんなイイ女をここに捨てていくってのかい!?そりゃあイ・ゼルディア一の愚か者のすることに違いないさ!!ぼうやがあたいを捨てるなんてそんな間違いなんかする訳ないじゃないかあああああああああああああ!!!」



オルファンは縋りついて腰を振るブラッドベリーの妖艶な肉体に一瞬目をやる。頭がくらくらするほどのむせかえるような色気に生唾を飲み込み流されそうになるが、ぶんぶんと頭を振って我に変える。



オルファンに縋り付いているブラッドベリーが気に喰わないユリ―シアがブラッドベリーに警鐘を鳴らす。




「ブラッドベリー。オルにちょっと近づきすぎだわ。はしたないからおやめなさいな」




ユリ―シアを睨みつけるブラッドベリー。




「ガキはすっこんでな。もう寝る時間だよ。これはあたいとぼうやの問題なの」




ブラッドベリーの挑発的な態度にカチンと来て、凍り付いた笑顔で笑いかけるユリ―シア。




「それは一体どういう意味かしら?」




「あくまでぼうやはあんたのものってツラだねえ?気に喰わない!!いいかい?小娘。いつまでも世界は自分を中心に回ってると思わない方が身の為だよ」




睨み合い、臨戦体勢をとる2人。全盛期の燦爛の魔女たるユリ―シアの常識外れの脅威的な強さは外伝エピソードで語った通りであるが、この百戦錬磨のブラッドベリーもまた魔術戦士として最高峰の実力を秘めており、常識を遥かに超えた異常な強さを誇る女傑である、両者が本気でぶつかり合うと勝敗は定かではない。



分かっている事は2人が本気を出してぶつかり合えば、このディアノード大聖堂と勇者像もろとも粉々にふき飛んでしまうということだけだ。



マグナスが見てられずに両者に割って入る。



「もーーーう!!やめやめ!!オルの事となるとすぐこれだーーー!!」



そこへ、膝の上の巨大な石を砕き、大空高く舞い上がったと思うと、くるくると回転し、あまりにも美しすぎる土下座を決めるリュウガ。



「(決まったぜ!!これぞの会心の一撃!!魂のこもったジパング式土下座よお!!)旦那あああああああああああああ!!あっしの数々の狼藉!!許してつかあさああああああああい!!生涯の主君と見定めた旦那に見捨てれたらあっしはもう生きていけやせん!!!どうかどうか!!何卒ご慈悲をば!!」




その土下座の美しさに見惚れたのか。オルファンは頭を掻きながら。



「あーわーた!!わーた!!マグナスの顔を立てて、もうみんな許すわ~。はあ力が抜けた……」



ブラッドベリーとリュウガは子供のように抱き合いながらオルファンに許された事を喜び合う。




「「やったーーーーーーー!!!だからぼうや(旦那)って大好きさーーーーーーー!!!」」




オルファンはふたりに言って聴かせる。




「もう2度と勇者様の像に悪戯しちゃダメだぞ!!」




ビシッと直立で姿勢を正し、オルファンに向かって敬礼をする2人。




「イエッサー!!!勇者アヴストゥ-ラ様!!!」




オルファンも笑顔になって仲間のみんなに号令をかける。




「よーーーし!!じゃあ勇者としてみんなに命ずる!!!!晩御飯を喰うぞーー!!この街で一番美味いもん食いに行こうかーーー!!!




みんな諸手を上げて喜び賛同する。特に食いしん坊のブラッドベリーは子供のようにはしゃぎ回る。



「わーーーい♪わーーーい♪」



オルファンはちょっとした異変に気づく。



「あれ?スウォードは?」



スウォードは正座しながらなんと寝ていた!!



オルファンを始め、みんな呆れたように肩をすくめる。



「こいつには負けたよ……」



オルファンはそう呟いて寝ているスウォードの身体をかついで食事処へと連れていく。




宴会のようなにぎやかな食事が終わり、その日の夜。宿を取り、部屋割りのあみだくじで一緒の部屋になったユリ―シアとシャンティ。



ふたりとも温泉に浸かり、お気に入りの寝間着に着替えた後、ベッドで就寝する直前の出来事である。シャンティがユリ―シアにおもむろに告げる。




「ユリー。もう寝たアルか?」




ブラッドベリーとはとことん馬が合わないユリ―シアであるが、シャンティとファスティマとは大の仲良しである。




「いいえ?まだだけど。どうかしたの?シャンティ」




頬を赤らめ、目を潤ませながらシャンティはユリ―シアに告げる。




「ユリーはオルの事どう思うアルか?」




何を聞くかと思えばと一笑し、ふてくされたように答えるユリ―シア。




「どうって?あの貧弱なダメ男?まさかと思うけど異性としてって事?論・外。かっこばっかりつけて全然サマになってないわ。あいつが伝説の勇者の生まれ変わりだなんてどんな三流作家が書いたコメディ映画よりも笑えるわ。正直冗談キツイったらないってトコロね」


その返答を聞くや否や、途端にシャンティが笑顔になる。


「そうなんだー!!ユリーはオルの事なんとも思ってないアルか~。よかったアル~~。アタシね。最近ずっとずっと変なの。勇気リンリンで朋友のユリーにだけ言っちゃうけど、アタシ。多分ずっときっとオルの事がすすすすすすすすすすすすすすすす好きなんじゃないかなーってそう思う時があるアル」




予期せぬシャンティの突然の告白を聞いて、思わずベッドからガバッと起き上がるユリ―シア。




「嘘でしょ!!!!????シャンティ!!!あのバカの事本気で好きなわけ!!!???」





頭を振りながら恥ずかしそうに枕に顔を押し付けるシャンティ。




「ユリー―!!声が大きいアル~~!!みんなに聞こえるアル~~!!誰かに聞かれたらこっ恥ずかしくてアタシ死んじゃうヨ~~!!」




ユリ―シアは小声でシャンティに語り掛ける。



「たまげたわ……。シャンティって男なんか全然興味がなくて、むしろ食べ物にしか興味がない。色気より食い気を地で行く子だと思ってた……」




「うう……。い……いくら朋友のユリーでもそれはちょっと酷い独断と偏見アル……。シャンティも17歳アル!!日々育ち盛りなのアル!!男の子の事も……好きになったりする……アル……。でもでも!!安心したアル!!シャンティはオルの事大好きだけど、ユリーはオルの事ちっともなんともこれっぽっちも好きじゃなのネ!?ユリーとシャンティは朋友でズっ友だから、もしユリーがオルの事大好きで、シャンティとオルを奪い合う恋のライバルになろうものなら、シャンティはそんな悲劇のストーリー耐えられないアル!!!シャンティはかわいいくて意地悪だけど本当は優しいユリーの事もとっても大好きなの!!!」




内心、オルファンに秘めた確かな淡い恋心があるユリ―シア。しかしながら自身の理想の異性のタイプの真逆を行くオルファンに対してその恋心を素直には認めたくない年頃でもあるユリ―シアは葛藤した挙句。





「警告するわ。オルだけはやめときなさい……。あ……あんな……ダメな男……。シャンティみたいな可愛い女の子には勿体無さ過ぎるわ。オルなんてそこら辺の豚とでも結婚すればいいのよ」




ひきつった顔で声を震わせながらシャンティに粛々と告げるユリ―シア。




「豚ちゃんは酷いアル!!大丈夫!!そこは奥さんになったシャンティの女子力の見せ所ネーー!!旦那様の為にいっぱいお掃除して、いっぱい美味しいご飯を作って、そしていつかやっぱりオルとの間にかわいい子供を作」



聞くに堪えられず思わず叫び出してしまうユリ―シア。




「そ ん な の 絶 対 ダ メ な ん だ か ら!!!!!!!」



突然声を荒げるユリ―シアに驚き怯えるシャンティ。



「ひっ!!ユ……ユリー??急に大声出してどしたアルか?シャンティなんか変な事言ったアルか?」



自分でもこんな大声を張り上げるとは、よもや思っていなかったユリ―シアは無理やりにでも平静を取り繕って笑顔になる。



「ご……ゴメンね……。き……急に大声出しちゃって……。シャンティとあのバカが結婚する所を想像しちゃって、シャンティがすんごい苦労して借金を抱えて路頭に迷うビジョンが一瞬見えちゃったからついね……」



真っすぐユリーシアを見据えながらいつもとは違う大人びた表情でシャンティは言う。



「それでもいいアル。オルと一緒になれるなら、結ばれる事ができるなら、シャンティ借金なんて何てことないネ。路頭に迷う事なんて怖くないアル。一番怖いのはこの思いが遂げられない事が怖いアル。シャンティはオルに知って欲しいアル。世界で一番オルの事を好きなのはシャンティだって事をオルに知って欲しいアル!!」



シャンティの覚悟を決めた恋する乙女の潔さを目の当たりにしたユリ―シア、同じ年頃の恋する乙女として一種の敗北感を禁じ得なかった。



自分はオルファンになんとなく淡い恋心を抱いてはいるが、自分のプライドが邪魔してその恋心を認めようにも認められない。その自分がとても惨めで無力に思えた。



シャンティの決意にも似た言葉を聞いたユリ―シアは力なく笑い。



「シャ……シャンティがそこまで言うのなら応援するしかないわね……!!男の好みはどうかと思うけどシャンティなら本当になんとかしそう。本当に幸せになれそう」



ユリ―シアの言葉を聞いて、余りの嬉しさからベッドから飛び起きてユリ―シアに抱き着くシャンティ。シャンティは涙を流している。



「ユリー!!ユリー!!大好きなユリー!!そう言ってくれると思ってたアル!!その言葉きっと忘れないヨ!!ユリーがいつか恋をする時、ワタシ必ず恩を返すネ!!ユリーが好きになる想い人のハートをキューピッドのように射抜いてユリーの元に素敵な恋を届けてあげるアル!!」



わんわんと泣くシャンティの頭を優しく撫でながらユリ―シアは寂しそうに言う。



「もう……。大泣きしちゃってぇ。シャンティったら大袈裟なんだからあ。うん……。シャンティいつも一生懸命だもんね。きっと貴方なら……オルと……上手くいくと思うわ……」



夜も深まり、就寝するユリーシアとシャンティ。



シャンティは、だらしない顔で寝言をぼやく。



「オル……。オルと食べる肉まんは美味しいアル~~!!ずっとアタシとオルは一緒アル~♪」




その気持ちよさそうに寝ているシャンティを横目に、いつまでも寝付けずに自問自答するユリ―シア。




「(私はオルファンの事なんてちっとも好きじゃない。シャンティは私の親友。私は性悪な魔女だから多分、いや絶対不幸に堕ちる。初めからそういう運命。そんな私がシャンティの屈託ない笑顔にどれだけ救われてきた事か。私は不幸になっても、あの子はシャンティは絶対に幸せになるべき。でも、でも、どうして?どうして私は……泣いてるの?)」



声を噛み殺して大粒の涙を流すユリ―シアがそこにいた。





つづく















ちょっと久々に捕捉説明をしようかなあと思っていまして、読者様も気づいているようにオルファンは結局シャンティではなく、ユリ―シアと結ばれ、結婚します。その経緯がわかりにくいので説明しようかなあと。オルファンは勇者として全盛期を迎え世界を一旦は救った後に、モンスターがまた新たに出現し狂化暴走され始めるという事件が起こります。その事件の真相は、実は世界的権威でもある善人の天才科学者エンシュヴィット・ぺイルゼイン博士の発明実験の失敗から発祥した事件だったのです。それを知らなかったオルファンは誤ってぺイルゼイン博士を殺してしまい、絶望して勇者である事も、勇者の力すらも自ら捨て去ります。その後、精神が崩壊し、全てを失ったオルファンは痩せ細り、目も落ちくぼんで、酒浸りの生活になり、何度も自殺未遂をし、廃人同然になります。オルファンは変わり果てた姿を一度だけ仲間達に晒し、一言「すまない。俺はもうみんなと行くことはできない。仲間として最後の頼みだ。どうか探さないで欲しい」とだけ残し、姿を消します。仲間達は大変なショックでした。勇者として全盛期のオルファンの姿はまさに勇気と希望を体現した凛々しさと勇ましさに満ち溢れていて、誰もが好きにならずにはいられない魅力に包まれていたのです。それが醜く、もう取り返しがつかにほどに歪んでしまい。仲間達もこうなってはどうすることもできなかったのです。シャンティも涙を流しながらオルファンの事をそれでも一途に想い、仲間達が多大な労力を費やして懸命な捜索をするもオルファンの居所を探し当てる事はとうとうできずに、「今はそっとしておいてやろう」という見解に落ち着き仲間達は解散しそれぞれの生活に戻っていきます。彼らの夢は、青春は確かに終わってしまったのです。しかし、ひとりだけ諦めずにオルファンの行方を捜し続ける人物がいたのです。そうユリ―シアです。彼女はオルファンを失って初めて強く意識しました。オルファンの事を心から想っているということ。ユリ―シアは泣きながらオルファンの行方を捜し、遂に突き止めたのです。それはオルファンの故郷でした。故郷の地で死のうと思ったのでしょう。オルファンは故郷に帰りますが、故郷は戦争によって変わり果てていました。ショックを受けたオルファンは、生き残っている故郷のおばさんから暖かいスープを振る舞って貰います。そのスープが余りにも暖かく優しく懐かしい味で、オルファンは涙を流し、少しだけかつての勇気を取り戻します。しかしおばさんは敵国の兵達に襲われてしまいます。オルファンは実に3年ぶりに剣を握り、おばさんを救い出します。その時はオルファンは「勇者でなくても、こんな俺でもまだ救えるものがあるのかもしれない」と強く思います。オルファンは故郷、祖国の為に立ち上がり、勇者ではなく一人の英雄として名乗りを上げます。イ・ゼルディア史、アサイラム大陸で最も熱い戦いと云われている「英雄戦争」の始まりです。それを陰で見ていたユリ―シアはオルファンの奮闘ぶりに手を叩いて喜びます。しかしオルファンのプライドを傷つけたくないユリ―シアは考えた挙句、自らは姿を現さずに間接的にオルファンを支える事を思いつきました。例えば、どこそこの洞窟に強い武器や防具があるという噂を聞いたなら、オルファンより一足早く洞窟を探検して武器や防具を手に入れ、森の賢者に変身してオルファンに与えるなどと、英雄戦争時に、実に不思議なオルファンの協力者たちが現れるエピソードがあるのですが、それは実はみな、ユリ―シアが変身した姿だったりするのです。しかしその甲斐あってか、オルファンは、終生の友であり、忠臣でもある反逆の狂戦士プルートゥ・シュタインベックと、漆黒の騎士王ヴィクトル・ストームと運命的な出会いを果たし、絆を深め、全盛期の姿を取り戻し、完全復活します。そして真の英雄となり、英雄戦争を勝ち抜き、イシュタリアを建国するのです。ユリ―シアは完全に復活したオルファンの姿を見るや否や大粒の涙を流しもう涙で前が見えません。「自分の役目は終わった。私はオルの前から姿を消そう」と思った瞬間。なんと目の前にオルファンが現れ、「頼むからいかないで。ユリーちゃん。今度こそお礼を言わせて欲しい。ずっとずっと支えてくれたんだね。俺は知ってたんだよ」オルファンはユリ―シアが陰で支えてくれた事をはじめから全部知っていたのです。ふたりは苦難の運命を乗り越え遂に結ばれ、その愛の結晶であるラピスが生まれましたとさ。という経緯(なげえw)があります。


しかしながらシャンティもちょっと可哀想だなあと思っているのでいっそ後の展開としてハーレムエンドにしてやってもいいかなと思ってます。(なんじゃそりゃw)ブラッドベリー姐さんもオルファンの事をいまだに想っていますし。


ちなみにスピンオフには、オルファンの若い頃の勇者時代のお話が「レジェンド・オブ・アヴストゥ-ラ」であり、主に少年のオルファンを描いていて、オルファンの勇者の力を捨ててひとりの英雄として裸一貫で成り上がっていく英雄戦争を描いた「英雄戦記」とがあり、「英雄戦記」は少年から大人になるオルファンが描かれています。その後のお話でもある「ディアボロス」のオルファンは自身が建国したイシュタリアの王様になっていまして、いつまでも少年の心を忘れない優しい大人として描かれています。



スピンオフ作品もいつかじっくり濃く濃く!書きたいと思っていますが今はディアボロスの話を進めてまいりましょうw


長々と説明申し訳ありませんでした。これからもちょくちょくこういうのを挟んでいきます。無視しても全く問題ありませんが、気になるのであればちょっと読んで見てもいいかも的な小ネタですね。


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