0-50話 第一次降魔事変 その16 勇者時代
はい。物語を書く上で一番やってはいけない回想の回想です。もう開き直って回想の回想の回想もいつかやったろうかなと思っていますwこの回はオルファンの過去にちょっと触れていまして、オルファンがいかにして勇者になっていったのかのエピソードのほんの一部を掲載しています。実はディアボロスのスピンオフ作品にオルファンの冒険の全てを綴った「レジェンド・オブ・アヴストゥ-ラ」という派生作品が頭の中にありまして、その第1章部分に当たります。本当はちゃんとじっくり書き上げたいんですが、それをやっちゃうとまた30話とかいっちゃうのでw残念ながら今回はダイジェスト版でお送り致します。ディアボロス本編が落ち着いたら、別の機会でオルファンの外伝作品をじっくり書こうと思っています。そしてオルファンの仲間達も本稿初公開ですかね?実は自分は小説家になりたいというより、ゲームクリエイターになりたいと思っている節がありまして、自分が勇者物を作るならどう作るか?の原型がオルファン関係に込められています。小説もいいけど、いつかゲームも作ってみたいなあ。
追記 自宅のネットが不安定で、なんかちゃんと更新できてなかったようです……。申し訳ありません。
本来の掲載分を今更この話に載せても多分誰ももう読んでくれないと思うので次回に回そうと思っています。最終チェックを怠ってはいけないですね。気をつけます。
ジャーウッド魔術学院の落ちこぼれの魔術が使えない劣等生だった若き日の少年オルファンは、上級生から執拗にイジメられていて、自信を無くし、自分自身のプライドを失いかけていた。
その時見るに見かねた育ての親でもあった義理の祖父ガウェインが孫オルファンに剣を教える。ガウェインはかつて伝説の剣士と謳われているほどの凄腕の使い手だったのだ。
例え魔術が使えなくても、天賦の剣才と集中力があれば相手の魔術を恐るべき剣閃で捉え、何倍にも増幅して相手に返す。後の英雄足りえる魔導剣のオルファンの誕生の瞬間であった。
ジャーウッド魔術学院の実技試験は一対一の魔術合戦によって優劣が決められる。相手の魔術を一切無効化し逆に数倍、いや数十倍に返すオルファンの魔導剣の前には流石の実力派である名門出の上級生も歯が立たなかった。
オルファンは一躍ヒーローになった。学院の女の子たちはオルファンの一挙一動に釘付けになり、上級生に虐げられていた魔術の才能が乏しい女の子の下級生たちはオルファン親衛隊というチアリーディングチームを作ってオルファンを必死に応援する始末だ。全く以って面白くないのは面子を潰された上級生たちである。
あくる日、上級生たちは事もあろうか、学院の教師たちを監禁し、上級生全員でオルファンを始末しようとする。オルファンひとり対360人の上級生たちである。
そして、上級生たちはオルファンを慕っている親衛隊の女の子達を保険として人質にする始末。そんな窮地でも若き日のオルファンはからからと笑う。
オルファンの胸に去来するのは祖父ガウェインの教えである。
「ええか?オルファン。わしはお前に実にいくつもの剣技を教えたが、実はな。そんなものは本当は大した意味を持っておらんのじゃ」
若き日のオルファンはまさかの祖父の言葉に驚愕する。
「ええ!?そいつはどういこうことだい!?じいちゃん!!」
「はじめから剣なんぞいらん。最後の最後でモノを言うのは心の強さじゃ。そして何よりもお前とお前を取り巻く者のみんなの笑顔。オルファン。わしはお前の笑顔が大好きなんじゃ。お前の事をいじめとる奴等も本当の本当はそんな事しとうないはずなんじゃ。そうさせる理由は一体何か?お前は憎しみの先に行ける。自分は勿論、みんなを笑顔にする事ができるはずじゃ!!」
「うう……!!じいちゃん……!!俺……強くなるよ!!!強くなって……俺もみんなも笑顔にする!!」
オルファンの天賦の才は祖父の言葉を受けたこの瞬間から一気に開花する。
上級生たちは皆オルファンを本気で殺す気で、学院内の人間相手には禁じられている対魔物用の魔術をどんどん乱発していく。
しかし一方のオルファンはまるで友達と遊ぶように魔導剣を駆使し、はしゃぎまわりながら、上級生を死なない程度に次々と打ちのめしていく。
全く歯が立たない上級生たち。今まさに現在進行形で爆発的に才能が開花し始め、急速に成長していっているオルファンにまるでついていけないのだ。
その様子を見て狂喜乱舞したのが獄中にあるオルファン親衛隊の皆々である。獄中でありながら一様にチアリーディングに一層熱が入り、オルファンを必死で応援する。
業を煮やした上級生のリーダー格は、ついに封印されている魔導兵器マッドゴーレムの封印を解き、そして、魔迅竜と呼ばれている凶悪の魔物をオルファンにけしかけてしまうのであった。オルファンは驚愕する。これが魔物との初めての実戦なのだと。
常識を超えた相手の異常な強さ。自身の未熟さ。そして一秒一秒、魂が燃える。血液が沸騰する。恐怖、興奮、猛り、そして何より
楽 し さ !!!
実戦が、獰猛な魔物との命のやり取りをすることがこれほど熱く、楽しいものとは若き日のオルファンは知らなかったのである。
やがて、暴走したマッドゴーレムと、魔迅竜は魔術学院もろとも叩き潰そうとする。上級生たちは泣き叫びながら怯える。オルファン親衛隊たちも泣きながらオルファンを必死で応援する。オルファンは傷つきながら身を挺してみんなを護っていた。その姿を見た上級生たちは改心しオルファンを遂に認める。自分たちが犯した過ちも認め、上級生のリーダーは立ち上がり、上級生みんなでオルファンの魔導剣に全員の魔術を叩き込め威力と願いを込める。オルファンは皆の力がこもった剣を振るう。
見事マッドゴーレムと魔迅竜は打ち倒され、そこに残った一同は抱き合いながら泣きながら狂喜乱舞する。上級生たちは一斉にオルファンに群がる。
上級生のリーダーが泣きながらオルファンに。
「すまない……!!オルファン……!!許してくれ……!!俺……お前に嫉妬してたんだ!!なんて馬鹿な事を……」
それを聞いたオルファンはにっこりと笑う。
「な~~に言ってんだ!!今度魔物が出てきたときにゃあ、あんたの力が必要だ!!また一緒にぶっ倒そうぜ!?」
がっしりと握手を交わす2人。後に上級生のリーダーはオルファンの無二の親友になったのは言うまでもない。そしてオルファンは学園長に直談判する。
「学園長!!!卒業証書もとい免許皆伝証。ここで頂けませんか!?なにせ先輩方全員ぶっ倒しちまったんでね。俺は海に出る!!じいちゃんに言われたように世界を見て回るんだ!!!」
飛び級で卒業したオルファンは七つの海を越え、世界を回る。そしてやがて自身が伝説の勇者アヴストゥ-ラの14代目だという事を知る事になる。
おお、気が付いたらディアボロスも外伝込みでもう50話なんですね!!(全然話が進んでいない気もしますがw)何かを継続して続けた事がない非常に飽きっぽく根性とやる気がない自分にとってみれば奇跡みたいなものです。長期休載から戻ってきた事も。これも全て読んで下さる読者様のおかげでございます。本当にありがとうございます。読んで下さる読者様がひとりでもいる限り。ディアボロスというとても長いお話を書き続けようと思っています。今後ともよろしくお願い致します。
お気づきの読者様もいるかと思いますが、話数の頭に0がついているんですね。
これは何かと言いますと、まだ本編が始まっていないという事です。これが1話になる時がディアボロスの本編が始まる時です。今はエピソード1にあたります。オルファンとディアボロスとの闘いその後のもろもろを書いた後新主人公シーザーを添えて、エピソード2が始まります。エピソード2からが自分の本当に書きたかった話であり、ディアボロスの真骨頂が見せられると思います。ただし本編はもっと先です。(エピソード4あたり?)エピソード2は仮本編といったとことでしょうか。できればエピソード1で切らず、エピソード2を読んでからディアボロスという作品を真に評価して欲しいなあと思っています。




