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ディアボロス  作者: HEN
episode 1 イシュタリアの精霊王
56/71

0-47話  第一次降魔事変  その13 終末魔導

更新です。ちょっと今回はボリューム少な目ですが、一応オチがついたところまでということでご容赦ください。なんとここへきてポイントが増えておりますね!!うわー嬉しい!!評価してくだった方、本当にありがとうございます!連載を続けるモチベーションになります。長期休載から復活して評価を受ける事はもう二度とないと思っていたので、とても嬉しいです!!これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします!!

終末魔導とは、オルファンの持ちうる究極の魔術と言っても過言ではないもので、極めて強大な五大魔現戒律を越えたそれぞれの属性を秘めし禁呪を融合、直列励起させ規格外の魔力を抽出し、強大な魔方陣を触媒に大規模な対消滅を引き起こすというオルファンの切り札のひとつであった。



対消滅の属性を秘めしまばゆい極大の閃光が悪魔ディアボロスを包みこむ。ガウデイはオルファンの究極の魔術にただただ戦慄し絶叫する。



「おおおおおおおおおおおお!!オルファンの魔力が1300000000IMGを越えた!!!元勇者アヴストゥ-ラと言っても人の身でこれほどの魔力を解き放つ事は……か……可能なのか!?しかし!!この衝撃!!!!!オルファン!!!!本当に大丈夫なのかああああああああああああああ!!!!このままじゃあ!!このセントワーグーナーの地!!いやさ!!アサイラム大陸そのものが消し飛ぶぞい!!!!」




オルファンは魔力を放出しながらガウディに無線で応える。




「心配すんなガウディの爺さん!!終末魔導の範囲をあのクソ悪魔一匹に絞ってある!!!何もかも計算ずくよ!!!ここで意地でもこのクソ悪魔を原子の塵に還してやるやるぜ!!!」




プルートゥが悪魔ディアボロスの異変にいち早く気付く。




「我が王!!オルファンよ!!悪魔ディアボロスの身体に異変が!!!あの時と同じだ!!!」






カ   パ






悪魔ディアボロスは顎が外れんばかりに大口を開ける。そして身体中に口が現れ、なんとオルファンの終末魔導を全てその口で喰らい吸収しようというのだ。悔しそうな表情を滲ませながらヴィクトルは呟く。




「な……なんて往生際の悪い野郎だ……!!とっととくたばっちまえばいいものを!!王よ!!如何いたしますか!?」




ガウディは以前にあった同じような状況がフラッシュバックし、半狂乱になりながら狼狽する。




「あの時と!!プルートゥのドラウグ二ィ―ルのギャラルホルンを吸収してみせた時と同じじゃあああああ!!なんて化け物じゃあ!!オルファンの終末魔導まで吸収してみせるとは……!!やはり悪魔ディアボロスに手を出すべきではなかったのじゃあああああ!!!」





オルファンはからからと陽気に笑う。





「わっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!!みなまで言うない!!!!」






プルートゥ、ヴィクトル、ガウディ一同はオルファンの笑顔に呆気に取られる。オルファンは更に意気揚々と言ってのける。






悪魔ディアボロスの大将はよっぽど俺の魔力がお気に召したようだな。ならさあ。好きなだけ喰わせてやるよ!!!ただし代金はきちんと頂くぜ?代金はてめえの命だ!!持ってけ俺の全魔力!!!!!!魔力大覚醒ポゼッション!!!!!」



核爆発を凌駕するほどのまばゆい光に包まれた爆発が、オルファンの身体から起こったと思うとオルファンの魔力が限界を越えて跳ね上がり、対消滅の終末魔導が更に強力に勢いを増していく。その光を負けじと喰い散らかし吸収し、体内にエネルギーとして蓄えていく悪魔ディアボロス悪魔ディアボロスの身体が歪み始め、徐々に段々と膨れ上がっていく。




奇妙な事に、オルファンの魔力が上昇していく度に、その魔力を喰らう悪魔ディアボロスの身体は風船のように膨れ上がっていった。



決戦の地であるセントワーグナー半島を覆い尽すほど悪魔ディアボロスの身体は醜く膨れ上がっていく。その巨体を見て、オルファンたちの闘いに巻き込まれないように一時後衛まで下がっていたDBCの兵たちは絶句する。中には絶望して嘔吐するものまで出てきている。




「な……なんだ……アレが悪魔ディアボロス……。これは……これは……現実なのか?」




「オウェ!!なんておぞましさだ。悪魔ディアボロスとは一体なんなんだ……?オルファンさまは……本当にこんな化け物に勝つことができるのか!!」





ギャアアアアアアアアアアァアアアアアアアアアアアアアアアアアァアアアアアアアアアアアアアアアアス




風船のように膨らみきってオルファンの終末魔導を全て吸収しきれないのか、苦痛の余り、様々な形態に変化していく。オルファンの終末魔導に逃れるための形態を模索していると思われる。




ウンギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!ギャググググ!!!





その形態はない。オルファンの全てを賭けた終末魔導に逃れられる悪魔ディアボロスの変化できる形態は現時点では存在しない。絶望に表情を曇らせ大粒の涙を流し泣き叫ぶ悪魔ディアボロス




アンギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!



ガウディは膨れ上がる悪魔ディアボロスの身体を不気味さ何打ち震えながら分析する。




「な……なんと……おぞましいものよ……!!!膨れ上がっておる!!しかしこれは悪魔ディアボロスの吸収できるエネルギーの許容量に限界があるという事に他ならない!!解析データを見ると、三分の二ほどはオルファンの終末魔導のエネルギーを吸収し、三分の一はそのままダメージを受けておる!!これは……今度こそいけるかもしれん!!」




オルファンが決死の表情で魔力を更に高める。





「ははははははははははははははははは!!!悪魔ディアボロスの大将!!!どうだ美味いか!?俺の魔力は!!!しばらく見ねえうちにふくよかになったなあ!てめえはゴムまりか!!!!!蹴ったら良く弾みそうだぜ!!俺の全魔力とお前の吸収力!!どっちが上回るか一世一代の勝負といこうぜ!!!今更ながら燃えてきたあああああああああああああ!!!負けるもんかよおおおおおおおおおおおおおおお!!!!魔力全開!!!!!!!!!!!」



更に人智を越えて上昇していくオルファンの魔力。ガウディが戦慄し恐怖すら覚えていく。




「2000000000IMGを越えた……!!オルファンとは……!!勇者アヴストゥーラとは……一体なんなんじゃ……!?これは最早人を越えて神の領……んん??」





オルファンが放つ対消滅の終末魔導を喰らいながら、悪魔ディアボロスは突然表情を崩し、へつらい、卑屈に懇願するような顔で、ひざまづいて、まるで不格好な土下座をするように、深々と頭を下げ、その行為を延々と繰り返していく。




ここへきてまさかの悪魔ディアボロスの命乞いの行動に、プルートゥとヴィクトル、ガウディは絶句する。




「一体……な……なにをしているんだ……?こいつは……!?」




「服従……??降参ってわけか??この状況でだと?あ……頭がおかしくなりそうだぜ……。悪魔ってのは本当にイカレてるのか?」




「恥も外聞もない奴じゃ……!!まさに本能のみで生き抜く醜きけだもの!!身に着いた知恵は全て生き残る為に使うというのか……」




悪魔ディアボロスのこの行動に一番驚いたのは何を隠そうオルファンである。命が惜しくて、助かりたい一心で行った悪魔ディアボロスの決死の行動は、結果的にオルファンの逆鱗に触れる事となった。まさに逆効果である。




「あ………?」





オルファンの表情が羅刹のように強張る。




「てめえ……。なにしてんだ?それは何のつもりだてめえええええええええええ!!!てめえは俺の民を喰い殺したよな?イシュタリアの民を!!イシュタリアの民は、我が友!!我が兄弟!!我が子!!我が命!!………俺の全てだった……!!てめえに無惨にも喰われちまってさぞ無念だったろうに!!中には小さな子供もいた!!俺は英雄戦争を勝ち抜いた後、イシュタリアの民に約束したんだ!!永遠の平和と安息そして幸せを与えると!!散々好き放題やりやがって今更命乞いだと!?ふざけるのもいい加減にしやがれ!!!てめえだけは許せねえんだよ!!!くたばれ!!悪魔ディアボロス!!!これがてめえの最後の晩餐だああああああああああああああああああああ!!!」




怒り狂ったオルファンは、怒りによって更に魔力を増幅させ、終末魔導のとどめを放つ。自身の最後を悟ったのか。頭を振りながら泣き叫び手足をばたつかせる悪魔ディアボロス





アギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァズアアアアアア!!!



空一面を覆うほどに膨れ上がった悪魔ディアボロスの巨体は、ついにオルファンの終末魔導を吸収しきれなくなって、まともにダメージを喰らい。まるで膨れに膨れ上がった風船が破れて弾け飛ぶように、一気に弾け飛んで四散した。




オルファンがやり切った目つきで、魔力を放出しきった手を震わせながら口を開く。




「やったぜ!!!押し切った!!!しかしぐううううううう!!なんて大喰らいな野郎だ……!!!結局本当に俺に全魔力使わせやがった……!!一か八かだった。危ない橋を渡ったが俺の勝ちだ!!地獄でしっかり反省しやがれクソ悪魔が!!!ん……?あれは……なんだ?」





悪魔ディアボロスが四散した地点から世にもおぞましい光に包まれた巨大な心臓が突然現れた。




その巨大な心臓はドクン、ドクンと不気味に脈を打っている。呆然とするオルファン。




「な……なんだ……これは……??」






つづく













読んでくださってありがとうござました!!

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