ディアボロス 外伝エピソード イシュタリアの精霊祭と後夜祭 5 魔女VS獅子舞
死んでいません。実は生きていました。ギャグシナリオでエタりました。本当に申し訳ありません。約9カ月ぶりの更新です。これからは定期的に更新していこうと思っています。また一から頑張りますのでよろしくお願いします。
歳増とバカにした刹那、即座に現役幼女と変貌するユリ―シアの超変身に、戸惑いを隠せずたじろぐエロ獅子舞。
しかし幼女になったユリ―シアを見るなり、エロ獅子舞は突如としてテンションが上がり奇妙なダンスを踊り出す始末である。その異様さに怯えるラピス。
「ひええええ!!獅子舞さんのテンションがなにやらおかしいですうううう!!!」
警戒を強めるプルートゥとヴィクトル。プルートゥが叫ぶ。
「姫様!!!危険です!!もっとこっちへ!!!ええい!!奇怪な!!急に一体どうしたんだ!!!」
ニヤリとほく笑み、ビシッと獅子舞を指差すユリ―シア。
「エロ獅子舞の正体見たり!!!さてはあんた変態ね!!!」
図星をつかれてビクッと驚いた後、わざとらしく憤り散らすエロ獅子舞。
「ジ=パングノカミデアル我ヲ変態ト申シタカ!!!イイ度胸ヲシテオル!!ソノ罪ソノ身ヲモッテ償ッテモラオウカ!!!」
売り言葉に買い言葉。威勢のいい言葉を言い返すユリ―シア。
「ハン!!いい度胸なのはそっちの方よ!!この燦爛の魔女たるユリ―シア・メルトアイリスがぎったんぎったんのけちょんけちょんにお仕置きをしたげる!!!産まれてきたことを死ぬほど後悔させてあげるわ!!!!」
不気味な微笑みとともに更に強大な魔力のオーラを纏うユリ―シア。
この時、獅子舞の中の人はこう思った。
「(あ、これはユリーちゃん……。本気で怒ってらっしゃるね。調子に乗ってやりすぎたああああああ!!ユリーちゃんの本気っていつ以来なんだろうか?下手をすれば俺はここで死ぬかもしれん……。え?俺が死ぬ。ここで?なんで、おっぱい揉んだだけで?死ぬの?俺が?長いようで短い人生だった……。ってそんなん嫌じゃああああああああああ!!!)」
人間、本当に恐ろしいものに極度に追い詰められると
殺られる前に殺れ。
という動物の本能による直感が獅子舞に走り、シシマイの身体を自ずから突き動かすのであった。ユリ―シアの実力を鑑みての全身全霊、獅子舞の最大戦速の本気の動きがそこにあった。
獅子舞から強大な魔力のオーラが迸ったかと思うと、凄まじいスピードで孤を描くように走り抜けそのまま螺旋状に旋回しながら飛翔する。
「多重幽猟戯式幻影陣・おめでとう精霊祭!!獅子舞バージョン!!!作者生きてたのかよ!?超久々の更新です!!作者も読者ももうストーリー全部忘れてるぞ!一体この後どうするんだスペシャル!!!」
走り抜け飛翔した獅子舞の動向の軌跡に沿って、次々と獅子舞の分身が出現し、なにやらそれぞれに奇妙な踊りを披露している。
尋常じゃない数であるその分身の数は軽く1千を越えなおも増え続けている。
空中を獅子舞で覆い尽さんとする異様な光景にラピスやプルートゥ、ヴィクトル共に唖然とする。
「エタってない!!限りなくエタってるように見せかけて実はエタってなかったんですね!!獅子舞さん!!もうちょっと真面目に更新してください!!そしてうひゃあああ!!嘘でしょう!?こんなことって!!」
「魔術による分身・分霊の類は何度か見た事があるが……この数は流石に記憶にないな……!!どんな鍛錬をすればこれほどの膨大な魔力を身に着けられる…!?」
「俺のデッドエンドストームの超高速の残像じゃない!?これは全部実像に近い分身だぞ!!そしてこれは……」
最早数千を越える獅子舞の分身たちがの踊りが激しくなっていく。獅子舞たちの身体から尋常ではない魔力のオーラが迸り集中する。
青ざめたヴィクトルが叫ぶ。
「さっきの流星群の魔術だ!!!!撃ってくるぞ!!!!この数でかよ!!!!正気じゃないぜ!!!伏せろおおおおおおおおおおおおおお!!!」
獅子舞はドヤ顔で踊りながら魔術の詠唱を始める。
「極光星黎……!!!」
ユリ―シアは獅子舞たちの動きを眼だけで追い、首を後方にちょっと傾けて背後を伺う。
「分身たちは全て実態にように見せかけて、実のところ限りなく実態に近い虚像。本物は……気配を消し、自身の身体を魔術によって透過処理しているのね。完全に気配を消したつもりでしょうけど私の眼はごまかせないわ!!こ こ で し ょ !!!」
ユリ―シアは気配を消し、透明になって隠れていた獅子舞に壮絶な肘鉄を喰らわす。凄まじい勢いで回転しながら盛大に吹き飛ぶ獅子舞。
「ほげえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!?」
数百メートル?いや数千メートルは吹きとばされ続けている。ここはもうイシュタリアの国境スレスレの辺境の地である。
ユリ―シアはあくまで魔導士であり、武術の心得は護身術程度である。決して達人の域には至ってはいない。なのにこの驚異的な膂力は一体なんであるかというなれば、これは補助魔術。即ち自身に対してのバフ(ステータスアップ)と相手に対してのデバフ(ステータスダウン)を同時に賭けた結果である。
しかも、現存する魔術の中でも究極と言われるものに近いレベルで。ユリ―シアが燦爛の魔女として恐れられた理由として、凶悪極まりない極大攻撃魔術を容赦なくぶっ放すのは勿論の事だが、このバフとデバフを呼吸のように見事に使いこなす事にもあった。ユリ―シアは戦いに浪漫や絆など求めない。自身のとどまる事を知らない破壊欲がとことんまで満たされればそれでいいのだ。
どこのどいつが相手だろうと知った事ではない。究極に近い最上位のバフとデバフをかけ、相手を丸裸以下にしたうえで最強の極大魔術を相手が跡形もなくなるまで浴びせ続けるという、勇者アヴストゥ―ラの導かれし仲間としてその戦い方はちょっと?どうなの?と言いたくなりそうな容赦のない戦い方が全盛期のユリ―シアが最も得意とする戦い方であった。
いまだ吹き飛んでいる獅子舞。哀れではある。
「いてええええええええええええええええええ!?一体何が起こった!?信じられねえ!!!俺のバフと防御結界を貫いて、直接 殴 ら れ た !?頭蓋が砕けてやがる!!超級魔術治癒!!! バフ全開と魔術結界マシマシ状態の俺を直接殴るなんてプルートゥやヴィクトルでも無理だぞ!!!お……おいおい……。いつかけられたんだ!?と……とんでもない数のデバフが俺の精神にこびりついてやがる!!!解除!!解除!!解除!!解除!!だあああああああああああああああ!!解除したらさらに強いデバフが連鎖反応で骨の髄まで這いよってきやがる!!これは呪詛か!?呪詛なのか!?何かの呪いかああああああああああ!!」
吹きとばされる獅子舞の行く手には、転移魔術で先回りし仁王立ちで待ちかまえている幼女先輩ユリ―シアの姿があった。小悪魔のような可愛らしいが恐ろしい形相で叫び出す。
「うぇ~~~るか~~~~~~~~~む!!!!地獄の一丁目!!!!!死ぬ準備はできたかしら~~♪」
まさか先回りしてるとは思わず、恐怖の余り首をふりながら絶叫する獅子舞。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!いつの間にイイイイイイイ!!!!こいつはヤベエエエエエエエエエ!!高速詠唱!!!及びに!!」
「遅い!!!瞬音詠唱!!!!及びに重音詠唱!!!!ラーズ・アーシズ・ヴォノクロ―ド・疾く雷鳴よ!唸りを上げ古の罪科を打ち払い、獅子の咆哮の如き嵐を巻き起こさん!!雷鳴蒼龍嵐!!!!!!!魔術連結!!!予備動作を全てキャンセル!!最速かつ最効率で魔力をリチャージして次の超魔術へ繋げる!!はあああああああ!!!地獄からの灼熱轟極炎陣(エヴォルエクスプロ―ディア・フロムヘル)イ・ジェクト!!、氷河世紀融解大海嘯!!!ほらほらほら!!!まだまだ終わらないわよおおおおおおおおおお!!!」
ユリ―シアの恐るべきところは魔術の詠唱が異常に速い事である。通常、強大な魔術を連発するには魔力を高めつつ触媒とシンクロし呪文の詠唱をする相応の時間が必要なのだが、燦爛の魔女たるユリ―シアは高速詠唱を越える瞬音詠唱という呪文の詠唱の時間を最速最小にに抑え、かつ、重音詠唱という、一つの呪文を詠唱する裏で別の呪文を重ねて詠唱する高等技術を習得していた。ユリ―シアは更に、ひとつの魔術の最大顕現させた瞬間に予備動作を全てキャンセルし即座に次の魔術を顕現させられる魔術連結を得意としていた。
次々に恐るべき超魔術の雨あられを獅子舞に喰わらすユリ―シア。この時、獅子舞は明確に死を確かに覚悟した。
「あがががががががががががががががががが!!!!!(死ぬ……。死ぬな……。こりゃ……)精霊王…もとい!獅子舞の御名において命ずる!!!現界せよ!!雄大な大地の巨人王!!タイタニア!!!及び眼に映るもの全てを焼き尽くさんとする炎の精霊サラマンダー!!!俺を護りなさい!!!!!!」
突如、獅子舞の背後から現れる全長100mはある巨大な巨人と、蛇のような飛竜の如き奇妙な炎に包まれた精霊が、ユリ―シアに果敢に襲い掛かる。ユリ―シアは獅子舞に向かって叫ぶ。
「この精霊たち……!!やっぱり獅子舞の中身はあんただったのね!!!!乙女の純情を踏みにじって!!!!!そこに直りなさい!!!お仕置きしたげるわ!!!」
召喚した精霊達によってユリ―シアの注意が逸れ、ひとまず超魔術の難を逃れた獅子舞は精霊たちの影に隠れてあっかんべーをした。
「無茶苦茶やりやがって!!いくら俺でもあんなん喰らい続けたらマジで死んでまうわい!!!!頭おかしいんじゃないの!?今日は精霊祭の後夜祭だゾー!!ちょっとしたエッチな悪戯ぐらい許してくれたっていいじゃんいいじゃん!!あと乙女の純情って!!うぷぷぷぷぷ!!いい歳してそれはないわー!! ユリーちゃんよ。ここから俺のかわいい精霊たちが相手になるぜ!!そいつら控えめに言ってクッッッソ強いからいくらあのとき(全盛期)のユリーちゃんでもぶっちゃけ無理なんじゃね?」
その小憎らしい獅子舞の挑発的な仕草に、怒髪天をつくユリ―シア。
「今は!!今はね!!身も心もあの頃の乙女に戻ってるの!!!許さないわ!!女の敵!!!王様になっても!!!!初めて会った頃から本当なんっっっっっにも変わってないんだから!!!少しは王様らしくしなさーーーーい!!!」
「あれえー?その反抗的な態度いいのっかっなー!?もうここらへんでごめんなさいしとっこか!?マジでこのふたつの精霊はヤバいやつだからさ。今日は粋でイナセな精霊祭の後夜祭だ。許してやらん事もない。王である余は寛大である!なんつって!わははははははははははははは!!!!……はは……?」
「覚 悟 は い ~ い~ !!???」
不敵な笑顔を浮かべかつてないほどの魔力のオーラがユリ―シアの全身から迸る。100m超の巨体の巨人タイタニアが思いきりユリ―シアに殴りかかるが、それを片手で受けとめ。
「究極のバフとデバフをお見舞いしてあげたるわ!!!超獣神力化身!!!異文録回帰燦爛の魔女たるユリ―シアちゃんの底力をとくとご覧なさああああああああああああああああああい!!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!どっせーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!」
なんと身長推定140cm(若返って縮んだ)程度のユリ―シアが全長100m超のタイタニアの腕を片手で掴んで骨をへし折り、そのまま遥か虚空へ豪快投げ飛ばした。獅子舞はその幼女先輩の底知れぬ強さに心底震えあがる。
「ええええええええええあああああああああああああ!?いやいやいやいやいやいやいや!!!あり得ない!!!あり得ないってえええええええええええ!!リアリティリアリティ!!サイズ差的におかしいだろ!!!これは!!!ここはもうアレだ!!サラマンダーさん!!!!やっちゃってください!!!!!」
獅子舞の命を受け、けたたましく咆哮すると勢いよくユリ―シアの身体に巻き付き、恐るべき灼熱の高熱温で燃えあがる。獅子舞は勝利を確信する。
「こうなっちまたらもう誰もサラマンダーを止められないぜ!!対象の何もかもを焼き尽くすまでサラマンダーは離れない!!!ご愁傷さまでございます!!南無阿弥陀仏~!!」
ユリ―シアの身体に巻き付いたサラマンダーは更に勢いよく燃え上がる。余りの炎の勢いに火だるまになってもう全身の姿が正確に目視できないユリ―シア。
余りの豪快な燃え上がり方に焦った獅子舞はユリ―シアに降伏を勧告する。
「もう意地張るのはやめて降参しな!!いくらあの頃のユリーちゃんでもサラマンダーのセルフバーニングをまともに喰らったらひとたまりもねーって!!」
すると、勢いよく燃えだすサラマンダーに巻き付かれながら。
「ふふふふ……!!ふふふふ……!!あはははははははははははははははははははははは!!!!これが炎ですって!?ぬるい!!全く持ってぬるいわ!!!」
ユリ―シアの狂ったような笑い声が周囲に響く、途端に不安になって青ざめる獅子舞。
「え!?え!?えええええええええええええええええ!!!?おいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!!??」
ユリ―シアに絶大な魔力のオーラが迸る。
「氷河世紀・断罪執行!!!!」
ユリ―シアが超魔術を唱えるとみるみるうちにサラマンダーの炎が冷気に包まれ、凍り付いていく、遂には炎どころかサラマンダーそのものも凍っていく。獅子舞は畏れ慄く。
「いやいやいやサラマンダーのセルフバーニングは人間界の炎じゃない!!!精霊界を代表する次元が違う炎だ!!最高焦熱温度は2万7千度をゆうに越えるんだぞ!?一体どんな冷気で冷やせばこうなんだよ!!」
死と消滅を予感したサラマンダーはまだ完全に凍り付いていない身体をどうにかくねらせ、けたたましい苦痛の絶叫を発しながら、なんとかユリ―シアの魔の手から逃れようとするが、逃げるサラマンダーをぐいと引き寄せ、より一層魔力を強くする。健闘むなしく完全に凍り付いてしまうサラマンダー。
そのサラマンダーをおもむろに、ヌンチャクのように前へ後ろへ小器用に高速で勢いよく振り回すユリ―シア。
「はい!!!はい!!!はーーーい!!!はい!!はい!!あちょーーーーー!!!!はいいいいいいいいいいいい!!!!」
ヌンチャクと化してしまったサラマンダーを両手で広げ前に突き出し、得意気に片眉を上げ、見得を切るユリ―シア。
この破天荒で乱暴な精霊の扱い方に唖然とする獅子舞。
「な……何という事でしょう……!!サ……サラマンダーヌンチャク……爆誕……!!!」
つづく
読んで下さってありがとうございました!!




