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ディアボロス  作者: HEN
episode 1 イシュタリアの精霊王
39/71

0-39話  第一次降魔事変  その5

仕事が繁忙を迎えモチベーションだだ下がりです。更新頻度がどんどん落ちている気がします。帰ってきて余った時間、働いて帰ってきた後小説なんか書きたくないのです。キツイ思いなんかしたくない。ゲームをやったり、漫画を読んだりして現実逃避をしています。なんてダメな作家なんだろう自分はと自己嫌悪の日々でございます。自身の創作に対してどこかで変わらないといけないと思っているんですがそのきっかけがなかなかつかめない。せめて仕事が落ち着くともうちょっと更新頻度が安定できると思うのですが……。それはそうとブクマが増えてました!!ブクマしてくれた方本当にありがとうございます。精神的に弱ってる時にこういうことがあると本当に救われます。更新頻度は遅いけど自分が死なない限りエタることはないと思うので悩みながら完結に向けて頑張ります!

オルファンの身体からソルレリアスを通して規格外の恐るべき魔力の光がなおも迸る。大気が震え、次元が歪む。



「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」



オルファンの咆哮に応えるように悪魔ディアボロスもまた雄叫びを上げる。



グゥゥゥゥゥゥゥゥァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!



魔力のオーラに包まれたソルレリアスを駆るオルファンはオルファンの魔力に呼応するように猛り狂う悪魔ディアボロスを嬉しそうに見据える。



「お前には確かな知性がある。わかっているぜ?俺の言葉、理解できているんだろう?これはもう後には退けねえ闘いだ!!サジェンストラ、マーストリアム、アメンドル、エルトリード。イシュタリアの4大都市を灰塵に帰したお前の罪は許しがたい!!王としての怒りは当然にある。犠牲になった民の怒りを体現するのは王の役目だ!!」




更に高まっていくオルファンの魔力。ガウディは大魔導の称号を持つ魔術師の臨界地点と思われる魔力を平然と越えていくオルファンの底力に震えながらも驚愕する。



「ろ……60000000IMGイノセンス・マギガ!!!こんな魔力の数値聞いた事がないぞ!!フィオス・ヴィヴラオス史の古の大賢者ラシディエだってこのような魔力はなかったはずだ!!ま……まだ上がっていく!!オルファンの鼻たれ!!これが奴の真の魔力だというのか!?英雄戦争を制した精霊王エレメンタルロードの力!!!ディアマンドラを倒したあの!!!オルファンなら……!!オルファンならもしかして……!!」



オルファンのソルレリアスに尋常ならざる力を感じたのか更に猛り狂う悪魔ディアボロス

口元に笑みを浮かべ、更にオルファンは悪魔ディアボロスに語りかける。



「しかしだ!!俺は王失格かもしれねえな……。今はお前に出逢えてワクワクしてしょうがねえんだよ!!俺の過去を少し話してやろうか?あの日アカデミーを出てから俺は世界の隅々を回ってあらゆるものを見て、聞いて、体感してきた。剣一本持って、みんなの笑顔が見てーって一心であらゆる悪意と戦った!!いつのまにやら俺は勇者って肩書きがついて回った。祭り上げられたんだよ。そらあ気分が良かったぜ。世界中を旅するがてら悪党やモンスターを片っ端からぶっ倒してみんなから拍手喝采だ!!このモンスターを裏で操る黒幕の魔王を倒す事!!それが俺の宿命だとも思った!!だが現実は違った。悪意の塊と思っていた人に仇為すモンスターは、元々は大気汚染や異常な放射能を浴びたレプリカントクリーチャー、奴らは本能に忠実だ。生きるために獲物を捕食する。そこにいたのがたまたま人間だったってだけで、意図的に敢えて人間に仇為す真似はしない。作られていたんだよ。モンスターは人の手によって合成獣キメラとなってなあ!!俺は合成獣を作ったその科学者を許せなかった。ぶっ倒すしかないと思っていた。俺は怒りに任せて奴の身体に剣を突き立てた。そしたらそいつ血を吐き泣きながら何て言ったと思う?「みんなを幸せにしたかった。私を許してくれ……」だとよ!!!やつの研究所にあった資料を読み漁った。汚染された環境を浄化する為のプログラムの一環としての合成獣計画だったのさ。このエゼルディアを平和にするための!!それが少しの歯車が狂ったおかげで人間を殺し尽す理性のない殺戮モンスターになっちまったのさ!!魔王なんてどこにもいなかった……。いたのは自身の犯した罪に怯えきったやせこけた老人だけだった。俺の冒険の終着点は人間が人間を殺しただけ。俺は勇者なんかじゃなかったんだ……。俺は人殺しなんかしたくなかった!! だからこそ、俺はその虚しさを埋めるように勇者の肩書を捨て、祖国の為に尽くそうとした。そして戦争を終わらせ、新しい価値観をまるごと受け入れる新たな国を作ったんだ!!」



しきりに悪魔ディアボロスに語り掛けるオルファンの姿に対しガウデイは怪訝に思う。



「オルファン……!!プライベート回線を使っておるのか……。一体に何を喋っておるのだ……?いくら悪魔ディアボロスに知性があるといっても我々の言葉が理解できるとは到底思えんが……」



オルファンは興奮した様子で更に続ける。その表情は狂気的な笑みを浮かべている。





「だがよお!!ふふふふふ……!!あははははははははははははははははははははははははははははははははははは!! お 前 は 本 物 な ん だ よ な あ ? うっそ!!嘘だろ!?信じられねえぜ!!あはははははは!!どう見てもどう見たってお前のその姿は悪意の結晶。まさに悪魔!!まさに現代に蘇った魔王の姿そのもの!!真の勇者として魔王と死力を尽し決着をつける!!あの日、ガキだった頃の俺の夢だ。俺は本当に人々を救うに値する勇者たりえる男だったのか?ってな。笑っちまうだろ?歳喰って王様になって国まで建てちまったってのにガキの頃の見果てぬ夢が未だに胸の内でくすぶり続けている。王たるものが私情に囚われていちゃあ世話ねえが、あえて言わせて貰うぜ。俺 の 前 に 現 れ て く れ て あ り が と う」




そう言った瞬間、オルファンの顔つきが鋭くなり、更にオルファンの身体を通してソルレリアスの魔力の光がより一層激しくなる。オルファンの限界を超えて尚をもまだ上がり続ける魔力にガウデイは額に汗が浮かぶ。



「は……80000000IMG………!!!!ま……まだ……まだ上昇していく!!!オルファン!!あやつ英雄戦争の時の比ではない……!!とんでもないやつだ……!!このアサイラム大陸そのものを消し飛ばす事ができる魔力を秘めているんなんて……!!」



一方、傷ついたプルートゥとドラウグ二ィ―ルを一時戦線から撤退させたヴィクトル駆るダークナイトメア。プルートゥがヴィクトルを激しく責め立てる。



「ヴィクトル!!何故、私を助けた!!!いつも貴様は余計な事をしてくれる!!」



プルートゥの不用意な言葉が勘に触ったヴィクトルはダークナイトアの豪腕を傷ついたプルートゥのドラウグニィ―ルに突きつけ思い切り殴り飛ばす。



「余計な事だと!?プルートオオオオオオオオ!!歯を食いしばれ!!この馬鹿野郎があああああああああ!!!!」



体格差はあれど、弱り切っているドラウグ二ィ―ルはダークナイトメアの鉄拳を喰らい後方へはじき飛ばされる。たまらず呻き声を上げるプルートゥ。



「ぐうううううあああああああああああああ!!!」



吹きとばされるドラウグ二ィ―ル。歩み寄るダークナイトメア。ドラウグ二ィ―ルの胸倉をぐいと掴んで引き寄せる。鬼のような形相のヴィクトルの怒号が飛ぶ。



「貴様はまだ一人で戦っているつもりか!?自身の復讐を果たせれば満足なのか!?どこまでも甘えた野郎だ!!いいか!?俺たちの本分はなんだ!?オルファンの、王の元に集った俺達が本当に為すべきこととは一体何だ!?答えろおおおおおおおおおおおおおおおお!!プルートゥ!!!」



更にダークナイトメアの強烈な回し蹴りがドラウグ二ィ―ルに炸裂しようとするが、寸でのところで受け止めるドラウグ二ィ―ル。プルートゥは血をぬぐいながらギラついた眼でヴィクトルのダークナイトメアを睨みつける。プルートゥの身体の周りには怒りの精霊ドゥバグのドス黒いオーラが支配していた。


ヴィクトルは察する。


「(こいつ……!!狂化が過ぎて半ば暴走状態になっているのか!?厄介な!!)」



「効いたぞ……!!ヴィクトル……!!ご高説も賜った。骨身に染みた。漆黒の騎士王よ。この私に説教とは……全くもってお前も偉くなったもんだなああああああ。おおおおおおお!!!」


今度はプルートゥのドラウグ二ィールの剛腕が恐るべきスピードで飛びかい、ダークナイトメアを派手に殴り散らす。ヴィクトルがその衝撃に叫び声を上げる。



「があああああああああああ!!!プルートゥ!!貴様ああああああああああ!!」



プルートゥはヴィクトルのダークナイトメアを見据えながら吼える。その表情は狂気に満ちており、怒りの精霊ドゥバグに取り憑かれていて正気を失っている。



「ならば貴様はどうだというのだアアアアア!!あの暴虐な戦いぶりは!!貴様こそこの期に及んで自身の力に酔っていたのではないのかアアアアア!!……悪魔ディアボロスは私が、私が、私がああああああ!!私こそがああああああ今度こそ奴の首を討ちとるのだああああああ!!」



ドラウグ二ィ―ルはヴァルムンクを構える。ヴィクトルはその姿を嘲笑うかのように吐いて捨てる。



「今の貴様に悪魔ディアボロスは倒せん。怒りや復讐の念に取り込まれた今の貴様にはなああああ!!それを今からその身を以て教えてやるぞ!!プルートゥ!!!」



ダークナイトメアも魔槍ダークエンヴォルグと魔剣デッドリーブリンガーを構えプルートゥのドラウグ二ィ―ルを迎え撃とうとする。



この予期せぬ二人の伝説の英雄のぶつかり合いに一斉にざわめくDBCの隊員達。



「オイオイ……!!ヤバいぜ……!!プルートゥ様とヴィクトル様が……!!」



「ありゃあ本気だぜ!!今はそれどころじゃないってのに!!」



「あの二人が全力で戦えば一体どうなっちまうんだ?」



DBC部隊の副隊長のクラウス・バラティエ駆るアルケイン隊長機が、プルートゥのドラウグ二ィ―ル、ヴィクトルのダークナイトメア双方に割って慌てて仲裁に入る。



「プルートゥ様!!ヴィクトル様!!お……お怒りをお鎮めなさって下さい!!今は我々の眼前には悪魔ディアボロスがいる!!この悪魔こそ我々の倒すべき敵に他ならない!! い……今我々が争っていては……我が王オルファン様に申し開きができません!!」




ヴィクトルが刺すような眼でクラウスを牽制する。



「黙れ。この馬鹿をわからせるのはいつだって俺の役目だ。損な役回りだが、今度こそ奴より俺が強い事を示せるのであれば悪くはない」



その言葉が癇に障ったのかプルートゥも負けじと言い返す。



「一度も私に勝ち越した事がない男が大きな事を言うなアアア!!受けてたとう。私の剣が上か、貴様の槍が上か。王の傍に侍る真の力は一体どっちなのか!!決着をつけるべき時がきたのだアアアアア!!」




暫く沈黙が続き、堰を切ったようにドラウグニィ―ル、ダークナイトメア一斉に飛びかかり、剣戟を交わし互いの極奥義がぶつかり合う。



「デッドエンドストーム極!!!!!!!!イーヴルシュレッダー!!!!吠え面をかくなよ!!プルートオオオオオオオオオ!!王の剣の恥晒しがああああああああああ!!」




「その程度のものが奥義だとォォォォ?片腹痛いぞ!!ヴィクトル!!本当の奥義とはこうやるものだ!!レギア・クォンタム争覇の構え!!!!高まれ!!我が闘気よ……!!剛極無頼!!超龍牙獄彗烈断!!!!!続けて伏龍剋真撃ィィィィィ!!!」




全力で戦い始めた英雄ふたりに対し、心底参ってしまったクラウスは無線でたまらずオルファンに事の顛末を報告する。



「王よ!!オルファン王に通達致したい事が御座います!!」




「おお!その声はクラウスか!悪りいが、あとにしてくんねえ?今最ッ高にテンション上がってるとこなんだって!!」



「オルファン王~~!!どこまで貴方はマイペースなんですかあ!!今度ばかりはそうも言ってはおれませんよ!!なんということでしょうか!!この局面でプルートゥ様のドラウグ二ィ―ルとヴィクトル様のダークナイトメアが同士討ちを始めました!!!このままでは我が隊はその余波に巻き込まれて壊滅しかねません!!!」



「マジでえええええええええ!?そいつはいけねえや!!あの戦闘民族ども!!あいつらの血の気の多さときたら本当に嫌になるぜ……って」




オルファンは闘い合うヴィクトルとプルートゥのの無線を傍受する。すると、




「プルートゥ!!!!打ち込みが浅いぞ!!まるでなっちゃいないんだよ!!それでよくも悪魔ディアボロスを討つなどほざいたもんだ!!」



「なっちゃいないのは貴様の方だアアアアア!!ヴィクトル!!先刻は不覚をとったが今度こそ悪魔ディアボロスに対し勝機を掴んでみせるぞォォォ!!!悪魔ディアボロスを倒すのは貴様ではなくこの私だアアアアアアアアア!!!」




オルファンは2人の通信を聞いて大笑いする。




「あっはっはっはっはっは!!いいよ!!やらせとけ!!やらせとけ!!ありゃあじゃれ合ってるだけだ!!プルートゥもヴィクトルもお互いこの日の為に修練に修練を重ね、それぞれが史上最強を自負していたはずだ。だが悪魔ディアボロスの野郎にまんまと一杯喰わされた自分自身にムカついてんのさ。少々狂化……いや、気負ってるプルートゥをヴィクトルが正気に戻してまた2人で何事もなく戻ってくるよ!!なあに心配いらねえよ!!」




あっけらかんと笑うオルファンに冷や汗を浮かべる副官のクラウス。



「そうは言ってもですね……!!反逆の狂戦士と漆黒の騎士王、イシュタリア最大戦力と伝説にも謳われたあの御二方が全力で戦えばこのバイゼルン地方の大地そのものが我が隊もろとも消滅しかねませんが……!!」





「ま……まあ、そうなるかな……。いざとなったら俺が出ばるしかないかなあ……。あいつらの間に割って入ると死んじゃいそう……。お!ほら見なよ。いい頃合いだぜ?カタが着きそうだ」




「ええ?」







ひとしきり奥義を出し尽して、死力をぶつけ合うプルートゥのドラウグ二ィ―ルとヴィクトルのダークナイトメア。



「ヴィクトル!!!これで終わりだあああああああああ!!狂戦士形態暴走モード・ベルセルク・オーバーロード 秘伝!!覇龍光牙翔皇滅斬!!!!!」



「秘伝の太刀!?噂に聞く覇龍!!七の太刀か!!だが!!プルートゥ!!間合いが遠いぞ!!踏み込みが足りん!!エンドレスフラッガリッカアアアアアアアアアア!!」



お互いの極限とも思える奥義がぶつかり合う。プルートゥのヴァルムンクがダークナイトメアの肩を貫通する。



「ぐはあッ!!!ふふふ……!!見事だ……!!プルートゥ……!!それが伝説の第七の太刀、覇龍の太刀か。完成していたんだな。いや、今しがた物になったってとこかな?」



血を吐き笑いながら心腹の友の成長を喜ぶヴィクトル。震えながらヴァルムンクを握る力を緩めるプルートゥ。



「ヴィクトル!!何故だ……!!貴様……!!わざと……!!」



「ふふふ……!!プルートゥ。凄まじい強さだ……。だが危うい……!!お前は自らの復讐の為だけにその剣を振るうのか?かけがえのない家族を失ったのは気の毒に思う。だが、オルファンだって、俺だって、このイシュタリア全ての民が、かけがえのないものを失った。今もなお悪魔ディアボロスによって失い続けている!俺の眼にはお前の戦いぶりは死力を尽くして戦って、戦って、戦い抜いて、失った者に許しを乞い、果ては家族の元に逝くために悪魔ディアボロスに殺される事すら望んでいるように見えた。違うか?」




「そのような事は……!!!くううう!!!!」



誰にも打ち明けた事のない自身の胸の内の心境を、その重圧を、心腹の友であるヴィクトルに見透かされていたプルートゥの眼から思わず涙がこぼれる。




「プルートゥ……。もう一人で背負うのはよせ……。失ってなお、お前はひとりじゃない……。オルファンがいる。俺がいる。DBCのみんながいる。イシュタリアの民ひとりひとりがお前を支えようとしている。俺達を頼れ。そして思い出すんだ。永く苦しい戦いだった英雄戦争を俺達が勝利できたのは何故だ?お前と俺とオルファンが力をひとつにして戦ったからだ!!」




ドラウグ二ィ―ルはヴァルムンクをダークナイトメアの肩から引き抜いた後、プルートゥは泣き崩れる。



「すまない……!!ヴィクトル……!!わかっていた……!!わかっていたはずなんだ……!!本当に……すまない……!!」



プルートゥは誇り高い男だった。人前では決して弱音を吐かない。涙を見せるなんてもってのほかであった。だがその男が恥も外聞もなく目の前で泣き崩れてる様子に、胸が熱くなるヴィクトル。一体いつからたった一人でどれだけの重圧に耐えてきたのだろうか?思わずヴィクトル駆るダークナイトメアはうずくまっているドラウグ二ィ―ルを抱き寄せた。



「何を言ってんだ!?謝るんな!!謝るんじゃねえよ!!プルートゥ!!俺達にそんなことを言うのは無用だろ!?俺達は地獄を生き抜いた戦友同士だ!!義兄弟きょうだいだろ!!お前の苦しみは俺の苦しみなんだ!!」



傷ついたドラウグ二ィ―ルを抱き寄せるダークナイトメアのヴィクトルの眼にも涙が溢れていた。プルートゥが微かに笑いながら掠れた声で呟く。



「ああ……。そうだ……。私とお前は……そうだったな……」



ダークナイトメアの腕の中で抱かれるドラウグ二ィ―ルから発せられる怒りの精霊のドゥバグの狂化による狂戦士の暴走状態はもう掻き消え浄化していた。




そのプルートゥとヴィクトルのやりとりを見ていたオルファンは涙をこらえながら、少し羨ましそうに眺めていた。



「な!言った通りだろクラウス!あいつら喧嘩するほど仲いいんだよ。しかし歳取ると涙脆くなっていけえねえや。ちょっと感動しちまったい。二人の熱き友情に乾杯ってやつさね!」



「オルファン様……あ……貴方様は……まさかこの事を予測して……」



「当然だろ?長い付き合いだからさ。俺とあいつらは義兄弟きょうだいだもんよ」



「(今更ながら驚かされるぞ!なんて厚い絆で結ばれてるのだ!!この御三方は!!)」



その時悪魔ディアボロス咆哮が周囲に響き渡る。



グオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォアアアアアアアアアアアアア!!!




「おっとクラウス!!やっこさん早く戦いたくて焦れてやがるようだぜ?後方支援に徹してくれ。死ぬような真似だけはすんなよ!!」



「はっ!!オルファン王!!どうか……どうか……ご武運を!!」



「任せときな。精霊王エレメタルロードの力をヴェスティアードから賜って初めて本気で戦う。負けはしないさ」




クラウスとの無線が途切れ、浮遊するソルレリアスと対峙する悪魔ディアボロス。オルファンが重々しく口を開く。



「いつも……いつも疑問に思っていた。魔力の高い王族の血統、勇者の家系、色々いわくつきとはいえ、所詮はただの人間に過ぎない俺に何故ヴェスティアードは精霊達の力を託した?そもそも精霊達の力を何のためにある?戦争を勝利に導き国を治める為ではないはずだ。確信がある……。悪魔ディアボロスよ……。ひとつ聞いていいか?ヴィスティアードの最期の予言。混沌の闇より来たれり古き魔神、全てを飲み込み、全てを破壊しつくさん、生きとし生ける全ての生命を吸いつくし、煉獄から生まれし黒い太陽の如き灼熱の業火の先には新たな神が生まれる……。この 古 き 魔 神 っ て の は …… お 前 だ ろ ……?」




問いかけられたオルファンの問いに悪鬼の如き悪魔ディアボロスの表情が狂気めいた笑顔で歪み。嗤う。



ゲババババババババババババババアバババババババババハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!




その反応を見て確信を強めるオルファン。




「やはりな!!完璧だ!!!お前は俺の天敵ってわけだ!!どおりで魔力が高まるわけだぜ……!!俺の中で精霊達が暴れ回り猛り狂っている!!ヴェスティアードは悪魔ディアボロスを止める為に精霊王エレメンタルロードの力を俺に託したんだ!!!いくぜ!!!!全てを破壊しつくす魔王!!!悪魔ディアボロス!!精霊の御名において命ずる。魔を断つ聖なる力の根源、混沌たる闇に楔を打ち込まん!!喰らえ我が正義の剣!!!!!エクスカリバアアアアアアアアアアアアアア!!!」




オルファン駆るソルレリアスは聖剣エクスカリバーを天に掲げ、莫大な聖なる光の魔力を刀身に秘め。その剣を思い切り、悪魔ディアボロスの腹部に突き刺し魔力を一斉に開放する。




グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!



悪魔ディアボロスはその尋常ではない魔力の放出をまともに受け、絶叫する。オルファンが聖剣を突き刺したまま名乗りを上げる。



「オルファンっつーのは仮の名前でね。俺の本当の名前を教えてやるよ!!俺は 絶 対 勇 者!!アヴストゥーラ14世!!!魔を砕き、邪悪を斬り裂く剣なり!!!さあ魔王!!悪魔ディアボロス死力を尽くして思う存分戦おうぜ!!」














つづく










































読んでくださって本当にありがとうございます!!なお申し訳ありませんがディアボロスは不定期更新です。

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