0-34話 バウンティディヴィジョン ヴァナティック邸の攻防 その33
ご無沙汰しております!!生きております!!ドラクエ11クリアしました!!!めちゃくちゃ面白かったでえええええええす!!!自分の中で総合的に見て、ドラクエ11はドラクエ4越えたかなと。きっちり8のほぼすべてを上回ってくるのは流石堀井先生と言わざるを得ないですね!ただ不満点も多々あって、ベロニカ、マルティナと結婚できない事、あぶない水着が全然あぶないところは正直いかかがなものかと‥!え?ドラクエの話はもういいからとっとと本編更新しろって、お待たせして申し訳ございません!約1カ月ぶりの更新ですね。ドラクエの魔力には勝てなかったよ……。これからは普段通りに更新していきますのでよろしくお願いします。それでは久々の更新34話の始まり始まり~♪
轟々と暴風が吹き荒れる中、押しつぶされそうになっているドイルのデスペラード。ドイルは苦虫をかみつぶしたような顔で歯ぎしりをしている。
「うぎぎぎぎぎぎ……!!冗談じゃねえ!!!ラッキー!!今すぐあの野郎をぶん殴りにいくぞ!!、慣性制御!!オートバランサー!!ライドモーターON!!フォースエーテルリアクターフルドライブ!!サブユニットの補助エンジンもフル稼働させろ!!全ブースターをフル点火してこの暴風域を抜けでて、何が何でもあいつの元へいって思いっきりぶん殴ってやる!!!」
泣きながらラッキーはドイルに応える。
「アニキィィィィィ!!やってる!!やってるんだけど!!ダメだ!!この暴風域に入ったらもう何も正常に起動しないんだ!!!うわああああああああああ!!装甲が剥がされていくううううううう……!!」
ドイルの鼓動が徐々に高鳴る。
「(う……嘘だろ……!!ちょ…ちょっとまて!!俺がこんなところで死ぬってのか……!?)あの野郎おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!! ラッキー!!無線だ!!無線なら通じるだろ!!?」
「む……無線なら確かに……!!この嵐気流の中だからノイズ混じりでクリアには通じないけど!!アニキ!!無線なんかでどうするつもりんなんだい!?」
「一 言 文 句 言 っ て や ん だ よ!!! このボケ!!!!ってな!!! 何も言わずにやられっぱなしはムカつくだろうが!!!!」
ドイルの無為無策ぶりに、目を伏せ首を振るラッキー。
「今のアニキに一発逆転な何かを期待したオイラが馬鹿だったよ……!!!」
「ハッハー!!通じたぜ!!!あーあー!!聞こえますか?そこのクソメガネ!!!」
激しい乱気流の中、途切れ途切れであるがグレイヴ機の無線と繋がる。フロントモニターの一部に、映像が乱れがちになっているがグレイヴの顔が映し出される。ドイルが激しく激昂する。
「このボケ!!!!てめえ!!!勝負つったがな!!!何もかもぶち壊そうなんてトチ狂いやがってこのうすらバカ!!!!!!こんな事になるなんて知ってりゃあ、あんとき、きっちりぶち殺しておくべきだったぜ!!」
グレイヴがドイルを嘲笑うかのように見下しながらゆっくり口を開く。
「ふん……!!まだいたのか……?地面を這いつくばる蟻が……!!これで撃墜スコアは俺の方が遥かに上になったな!当然のごとくこの勝負は俺の圧倒的勝利に終わるわけだが……。魔力計測……!!ふふふ!!ははははははははははは!5500IMG程度の魔力でよくここまでイキがれていたものだ!いいか?ドイル……!!貴様は俺にとって路傍の石ころにすぎん、お前と俺とでは力の次元が違うのだ!!悪魔を倒すのは神にも等しい力を手に入れたこの俺とデスペラードだ!!貴様はそこで朽ち果てていけ!!このクズが!!!」
「なんだとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!???てめえもういっぺん言ってみやがれエエエエエエエエエエエエエエ!!!!」
「聞くに堪えない雑音だな……。サヴェラ・エ・フーリィ!!(暴風よ!巻き起これ!)」
グレイヴがなにやら呪文を唱えると、更に嵐が激しくなりドイル機が瞬く間に吹き飛ばされ、暴風により機体が切り刻まれていく。ドイルの脳裏にグレイブの、自身を嘲笑う表情と侮蔑の言葉が絶え間なく繰り返し反響する。
(このクズが!!!このクズが!!!このクズが!!!………)
ドイルは自分の中で、とてつもない怒りという名の爆発的な感情が押し寄せるのを肌で感じていた。突然素っ頓狂な笑い声を発するが目だけは笑っていない。
「はははは!!ははははははは!!うははははははははははははははははは!!!!!」
絶望的な状況で笑いだすドイルにギョッとするラッキー。
「ア……アニキ!?どうしちまったんだい!!???アニキが遂にイカれちゃったよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
ドイルの眼がひときわ蒼く輝き、体中に魔力のオーラがほとばしる。
「クズだと!?そのクズってのはてめええええええええええええええだろうがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
ドイルのデスペラードのコアに搭載されているブラックボックスに大きな亀裂が入る。辺り一面を照らすほど広大な魔力の光が広がっていく。グレイヴが驚愕する。
「何!!!???この魔力の上昇値は……まさか!!!!」
ドイルが叫ぶ。
「上級高等魔術守護領域オオオオオオオオオオオオオオ!!!!ぜんかああああああああああああああい!!!!」
グレイヴ機が呼び込んだ猛烈な暴風の衝撃をドイル機の魔術で作り出した強固な防壁が防ぐ。ドイルがグレイヴ機を見上げながら意を決したように口を開く。
「てめえのチャチな手品の正体が見えたぜ!!限界まで燃えろおおおおおおおおおおおお!!!!俺の魔力よおおおおおおおお!!!!ファクター872315 シーケンス0カウント!!リバースコードマニファクチュア!!ワーズ&ワース!!創生真呪文詠唱!!"燃えさかる煉獄の地より来たれ、全てを焼き尽くす羅刹の獄炎!!我と共に魔天を開かん!!ラーヴァ・アヴォ―グ・ジィ・マン・ジ・ガァーマリー・ヴィエスヴァロ!! コード 煉獄の炎アアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
直系200M以上の灼熱の業火球がドイル機の掌から生成されていく。グレイヴが呼び込んだ猛烈な暴風の勢いにもびくともしない圧倒的な業火球である。ディヴィジョン禁断の究極兵器のひとつである超弩級次元高圧魔導砲ギャラルホルンの照準を定めていたプルートゥが突如この窮地に覚醒しつつあるドイルに目をやる。
「ほう……魔力測定……40000IMG……とは……!!やはりドイルとグレイヴは相性がすこぶるいいらしい……。奴等は放し飼いに限るな……ガウディ!!ギャラルホルンのエネルギーチャージを一時中断だ!」
無線にて不思議そうにプルートゥに尋ねるガウディ博士。
「なんじゃ?なんじゃ?何があったんじゃ??」
呆れながらも頼もしそうに答えるプルートゥ。
「ドイルがグレイヴの大魔術のからくりに気づいたようだ。全く大した成長だよ。ここはお手並み拝見といこうか」
グレイヴがドイルの魔力が爆発的に上昇していくのに驚愕の表情を浮かべ、徐々に焦りだしていく。
「バ……バカな……!!!50000IMGを越えただと……!!!どこまでも俺に盾突くうっとおしい奴だ……!!!気にいらないぜ!!!ドイルウウウウウウ!!!!その火球撃つんだろう!?撃ってこい!!!力比べだ!!!!!どっちが神に匹敵する力の持ち主か!!どっちが悪魔を倒すにふさわしいか!!!今一度勝負だ!!!」
ドイルはグレイヴの挑発に真っ向から応えるように見得を切る。
「受けて立つぜえええええええええええええええええええ!!!!そこを動くんじゃあねえぞ!!!くらいやがれええええええええええええええええええええええ!!!!」
超巨大な火の玉が凄まじい勢いでグレイヴ機めがけ発せられた。グレイヴが呼び込んだ猛烈な暴風でも火球の勢いは止められない。オルブライトがドイルの企みがどうやら正攻法ではない事に気づきグレイヴに警鐘を鳴らす。
「グレイヴ様!!!!ドイル王子の目的は別にあるように思われます!!!真っ向から当たるのは危険かと!!」
「黙れ!!!オルブライト!!奴との勝負は一歩も退けんと言っただろう!!!俺の最大の魔術で決着をつける!!!ファクター119237!!シーケンス0カウント!!リバースコードマニファクチュア!!ワーズ&ワース!!創生真呪文詠唱!!"遥か天空に君臨する猛き雷帝よ!!其の魔上の裁きをもってして地の罪人を討ち滅ぼせ!!"ザム・ディン・ジンヴァ・ラウ・アーディム・フェライ・カーマストラ!!!!コード!!雷帝の裁き(アヴソリュート・テンペスト)!!!!」
グレイヴ機がハルバートを掲げると強大な積乱雲からひときわ強い落雷がハルバートに集中した後、グレイヴ機はハルバートを一気に薙ぎ払う。すると轟雷の衝撃が発生した。ドイル機が撃ち放った業火球に優るとも劣らない勢いだ。
轟雷の衝撃波が即座に発せられ、豪火球と激しくぶつかり合う。
「ぬうううううううううう!!!バカな!!!押されているだと!!!60000IMG!!!!ドイルもやはり俺と同じ神に匹敵する力を!!!???そんなはずはないいいい!!もっとだ!!もっと俺に魔力を!!うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「まだまだああああああああ!!!調子に乗りすぎなんだよ!!てめえはああああああああああああああ!!!世の為、人の為!!いっぺん死んでこい!!!!」
ドイル機が放った業火球とグレイヴ機が放った轟雷の衝撃波が激しくぶつかり合った後、ややグレイヴの轟雷が押し返されつつ最後には相殺された。グレイヴ機はドイル機の業火球の余りの激しさ、その余波で軽度のダメージを負ってしまっている。悔しさそうな表情を浮かべるグレイヴ。
「……舐めやがって!!いちいちプライドが傷つくんだよ……!!どれだけ突き放してもあいつだけは俺にしつこく追いついてきやがる!!!ドイルめえええええええええええ!!!」
ドイルはしてやったりの得意気な顔をして言い放つ。
「へっ!!やっこさん相当頭に来てるようだがこっからが本命よ!!!ラッキー!!奴の嵐をぶち抜いた先には何が見える!!??」
「あ……嵐が重なって今まで見えなかったけど……、アニキの魔術の炎で一時的に嵐が吹き飛び、あ……あの積乱雲の中には巨大な魔力の中枢点が見える!!!ま……まさか!?」
「魔力が爆発的に高まると心の眼が冴えわたって弱点が見えるらしいぜ!!そうよ!!あんだけデケえ魔術をやってのけるには何らかの依代、触媒がいるケースがある!!あれがこの嵐を制御してる巨大なアンテナってわけだぜ!!奴に邪魔されない為にもより精密な射撃が必要だ!!今こそこいつで狙い撃ってやるぜ!!!」
ドイル機が肩越しからスナイパーライフルを取り出し狙いを定め構える。
オルブライトがグレイヴに警告を促す。
「グレイヴ様!!ドイル王子の目的がわかりました!!!ドイル王子はグレイヴ様の超魔術、天候を操る大蒼天嵐を形成し制御する巨大な積乱雲の魔力の中枢点を狙っています!!!」
グレイヴが自身の魔術の弱点をドイルに狙われている事に激しく狼狽する。
「何ィィィィィィ!?奴がアレに気づくとは!!!!撃たせんぞおおおおおおおおおおおおおおお!!!グルードゥ!!!!ヴァスキス!!!!!(嵐よ!!!弾けろ!!!!)」
フィールドを張り、スナイパーライフルで狙いを定めているドイル機に向かって更に激しい暴風を集中させぶつけるグレイヴ機。フィールドごと暴風に機体が巻き上げられ縦横無尽に暴れ狂うように機体ごと振り回される。ドイルが叫ぶ。
「もう遅いぜ!!!!!」
ラッキーが青ざめた顔でドイルの苦言を呈す。
「うわあああああああああああああああ!!ア……アニキィィィィィィィィィ!!!!このでたらめな嵐で機体が巻き上がられて自由が効かねえ!!照準なんて定まりっこねえええよ!!!」
「黙ってろ!!ラッキー!!」
ドイルの集中力が極限に達したその瞬間、全ての物がスローモーションになる。これは魔術ではなく、ドイルのスナイパーとしての天賦の才によるものである。
ドイル自身はたびたび起こるこの現象を自ら"鷹の眼"と呼んでいた。ドイルはスコープを覗き込みながら目を見開く。その瞬間、ドイルの眼がひときわ蒼く輝く。
「ここだ!!!ここしかしない!!加えて奴の嵐を突き抜ける貫通力をこの弾丸に込める!!!!!ファクター001256!!シーケンス0カウント!!リバースコードマニファクチュア!!ワーズ&ワース上位疑似呪文代入 "何者にも速く、強く、撃ち貫く鮮烈なる魔の弾丸、シヴィラスト・ゼイリム・ヴィヴィット!!貫通魔弾!!!いけえええええええええええええええええええ!!!!」
暴風に巻き上がれながらもスナイパーライフルに魔弾を込め撃ち放つドイル機。弾丸は凄まじい勢いで嵐の中を跳弾しながら見事最短距離で、積乱雲に潜むグレイヴの魔力の中枢点を撃ち抜いた。膨大な魔力の輝きが四方にまばゆく広がり、四散したと思った矢先、雲が一気に散り、ひとたび快晴になり嵐の効力が失われた。
グレイヴは。ドイルの自身の天賦の才と魔術による複合技ともいえる卓越した、まさに完璧といっていい狙撃に対し一歩も反応する事ができなかった。
「バ……バカな………!!こ……この俺が………!!一歩も動けないだと……!?」
グレイヴの大魔術による猛烈な嵐によってほとんどのブラッディファントム隊のスレイヴは撃破されたが、まだ生き残っているものも地下に残っているサンダースの部隊とは別に数十機ほど存在していた。
「あ……嵐が止んだ!!!いまだあああああああ!!!あいつらを殺らないとこっちが殺れるんだああああああああああああ!!!かかれ!!かかれえええええええええええ!!!」
「生き残るのはお前らじゃあない!!この俺たちだああああおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
正気を失って半狂乱になっているブラッディファントム隊のスレイヴ達がドイル機、グレイヴ機、両名に猛然と襲い掛かる。加えてグレイヴ機もむかってくるブラッディファントム隊としてやられたドイル機に向かって再び魔術を繰り出そうとする。
「クソォォォォォォ!!まだだ!!まだ終わっていない!!大蒼天嵐アアアアアアアアアア!!!嵐よ!!!再び巻き起これええええええええええ!!!!」
再び魔力の中枢点を創設し、嵐を呼び起こすグレイヴ機。ドイルの狙撃により先ほど大嵐のような規模や勢いもない。しかしそれでも、ブラッディファントム隊と手負いのドイル機を追い詰めるには十分な威力を秘めていた。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!またもこの嵐かアァアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「うがあああああああああああああああああああああああああああああ!!!先ほどのよりは勢いはない!!この嵐を抜けてせめて一太刀やつらに浴びせてやるうううううう!!」
グレイヴ機が呼び起した嵐で再び吹き飛ばされるも、なんとかこらえその嵐に猛然と立ち向かうブラッディファントム隊、ドイル機にも同様に徐々に嵐が迫っていた。
「アニキ!!!また嵐が来てる!!!ブラッディファントムの奴等も押し寄せてるぜ!!フィールドももうもたない!!一体全体どーするんだよおおおお!!!」
「へっ!!!決ってらあ!!みんなまとめて押し返すのよ!!グレイヴの野郎!!さっきの嵐より大分勢いが弱まっているぜ!!!こんなもんが神の力だと!?自惚れんじゃあねえぜ!!俺様が本当の力ってのを見せてやるぜ!!!ファクター000012366!!シーケンス0カウント!!リバースコードマニファクチュア!!ワーズ&ワース。創生真呪文 大業 詠唱!!"ヴァスド・ザラ・デミオン・栄光という名の豊穣を約束され得た永遠の大地よ。雄渾なる大地の怒り、烈情なる灼熱の猛り、その身を以て知るがいい!!!ガインド・ケヴァ・ス・バルダ・ミラ―パ・コード!!!大地殻変動(グラウドネス・アースシェイカー!!)!」
ドイル機の機体から魔力の光がほとばしる。空間が歪み、ドイル機の周囲から突如大規模な地震および地殻変動が轟音と共に起こり始める。ブラッディファントム隊のスレイヴらもこの地殻変動に飲み込まれていく。
「うああああああおおおおおおおおおお!!!地盤がああああああああああああああ!!!!」
「があああああ!!ありねえええええええええええ!!!嵐の次は地震かよおおおおおおおおお!!!」
ドイル機はグレイヴ機が呼び込んだ嵐を歪に隆起させた地盤で防ぐ。忌々しそうにその所業を見つめるグレイヴ。
「い……100000IMGだと……!!俺の魔力の更にその上をいくというのか!?ドイルめ……!!どこまでも舐めた真似を……!!!まだだ!!そのよう小手先の小細工で俺の嵐の刃から逃れられるものか!!グルードゥ!!!!テスラ・ヴァスキス!!!!!(嵐よ!!!更に弾けろ!!!!)」
強固な隆起した地盤を砕き貫こうとより一層、嵐が激しくなる。ドイルは余裕の笑みを浮かべながら更に魔力を高めていく。
「言わなかったか?俺がてめえが作った魔力の中枢点をぶち抜いたおかげでさっきより威力は弱まってるって!!そしてええええええええええ!!俺の魔術の見せ場はここからだあああああああああ!!よおく見やがれ!!これは神の力なんかじゃない!!俺の力だあああああああああ!!ファヴラ・マグナス・ヴァディエル!!!!(地表を裂き!!沸騰する灼熱のマグマよ!這い入れ!!)」
ドイルが呪文を詠唱した途端に今度は地表が裂けはじめ、その裂け目から灼熱のマグマがほとばしりまるで意思を持ったかのように暴れ回る。ブラッディファントム隊のスレイヴらは時に地殻変動する地表に飲み込まれ、時に嵐に裂かれ、時に地表から這いいずるマグマに焼かれて甚大な被害をこうむっていた。
マグマの勢いは更に激しく増していき、上空高く浮遊しているグレイヴ機に届く勢いである。ドイルの呼び起こしたマグマとグレイヴが呼び起こした嵐が激しくぶつかり合う。グレイヴが意を決したように機体のパワーを集中させ必殺の構えをとる。更に自身の嵐の魔術を上乗せして威力の底上げを図っていた。
「くう!!やはり魔力の中枢点を失った代償はデカい……!!もう二度俺は負けるわけにはいかないんだ!!!ここは強引にでも勝機を切り開くしかない!!ドイルウウウウウウウウ!!!!グルードゥ!!!!ミストレイ!!!!!(嵐よ!!!我が身に宿れ!!!!)目にもの見せてやるぞ!!デッドエンドォォォォォォォォォォォォ!!」
ドイル機もそれに迎え撃つように機体にパワーを集中させグレイヴ機と同様に鏡写しに必殺の構えをとり、ドイル機もまた魔術の力を借り威力の向上を図っていた。
「おもしれえ!!!考えてる事は一緒って事か!!!今度は俺が敵もろともてめえをぶっ潰してやるぜ!!!イジュマ・バシィーラ・マグナス!!!(灼熱のマグマよ!!我に力を貸せ!!!)廻れ!!!廻れ!!!廻れえええええええええええええ!!トルネードォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
「ストォォォォォォォォォォォォォォォォォォォム!!!!」
「ストレイヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
グレイヴ機の猛烈な嵐の魔術をまとった目にもとまらぬ超高速攻撃と、ドイル機の灼熱のマグマをまとった竜巻ののような剛斬撃が、何度も何度もぶつかり合う。その衝撃で次元に歪みが生じる。大地が激しく破壊されていく。何度も激しい剣戟を斬り結び合いで強大な力と力が拮抗しながら超高速移動をする両機。その時、周囲から、ある者は嵐で切り刻まれながら、ある者は灼熱のマグマで半身を焼かれながら、ブラッディファントムの残存部隊が突如として両機に襲い掛かってきた。
「よくも!!!よくもごんなああああああああ!!!貴様ら全員道連れだアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
「俺達だけ地獄に行くなんて不公平だあああああああ!!お前らも地獄にいげええええええええええええええええええええええええええええ!!!」
ドイルとグレイヴが同時に反応する。
「へっ!!来やがったな!?グレイヴ!!てめえをぶっ倒すのも勿論だが!!賭けの勝負もある!!!賭けに勝ってから満を持して完膚なきまでぶっ潰す!!それが俺の正義ってやつよ!!縦回転!!!廻れ!!廻れ!!俺についてこれるか!?グレイヴ!!トルネードォォォォォォォォォォォォォブレカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
「ぬかせ!!くだらん魔術で調子に乗ったのかは知らんが、そんなもので勝ったと思うなよ!!撃墜スコアはまだ俺の方が上だ!!貴様との勝負と名がつくものには悉く勝つと決めている!!!俺が最も上手くデスペラードの力を引き出せるんだ!!望むところだ!!ドイル!!デッドエンドォォォォォォォォスクリーマァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
ドイル機、グレイヴ機、お互い絶妙なコンビネーションの凄まじい魔術と超音速の超剛撃の必殺技の連携合体攻撃でブラッディファントム隊のスレイヴ達を見事なまでに全て撃滅せしめた。大きな爆炎につつまれ次々と爆散していくブラッディファントム隊のスレイヴ達をバックに、ドイル機、グレイヴ機は威風堂々と見得を切った。
オルブライトとラッキーが思わず驚愕の声を上げる。
「結果的にですが……なんて……見事な……」
「……連携合体攻撃なんだ!!あの2人…!!時々わからなくなるぜ!!仲がいいのか悪いのか……!!」
つづく
読んでくださって本当にありがとうございました!!




