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ある召喚士の生存圏  作者: 紀嶋 雁有珠
8/18

8   ギルド


Sdkfz222を先頭にSdkfz251・Sdkfz251/3・馬車群・トラック群・Sdkfz251

Sdkfz222と進む長蛇の列。しかも、馬車に合わせているので思ったようには進

まなかった。次の町へは後二日はかかるようだ。燃費は最悪だろうな、彼らの見

ていない所で燃料を中心に再現する必要があるな。

  レオナールには俺の251/3に乗ってもらい、ベアトリスたちには前の251に

移ってもらった。何の為かって、レオナールから情報を引き出すためですよ。


「隊長さん、馬無しで走る車は初めてのりました。王都では王族が持っていると

 は聞きましたが すばらしい物ですね。どうして手に入れられたのですか。それ

 とあの、自動で動き回る人形は何でしょうか」

  (副音声)傭兵ごときがどうしてこのような魔道車を持っているのか教えろ。

不気味な人形は何だ。かな、


「詳しくは、商売上の秘密ですよ。遺跡からのプレゼントでしょうか、だからこの

 少人数で傭兵隊ができるわけです」

  後ろで少佐が苦笑いしているが、一応雇い主なのでそう無碍にもできない。


「ところで、3匹の獣人の奴隷中々美形ですな。うらやましいですぞ。やはり、

 獣人は我々ヒューマンが管理監督しなければいけませんな。それと、隷属の

 首輪は外から見えるようにしておかないとトラブルになりますぞ」

「忠告ありがとうございます。以後気をつけます」

  勝手に誤解させておけばいいわ。しかし、獣人地域への行商人が獣人への

差別発言を公然とするか? 本当にこいつは行商人か?とにかく、彼女たちに移っ

てもらっていて正解だ。少佐とエルザも小さく頷いている、少佐の感じた違和感

はこれだな。


「ところで、レオナールさんは長いこと行商されているのですか」

「いや、最近のことだが」


  レオナールが商隊をしている理由がわかったような気がする。裏付けは町で

確認できるだろう。ま、これ以上突っつくのは不自然で、警戒されるといけない

からこのくらいにしようと思い、話題を転換して、たあいもない話に終始した。


  初日野営中に捕虜の3人を尋問(締め上げた)したところ、やつらは独立した

盗賊ではなく、より大きな盗賊団の1部隊であるとわかった。本拠地はヒューマン

地域であり、ここまで遠征してきたが、何故遠征してきたかは命令であって、

詳細は知らされていないようだ。とにかく陰謀の匂いが強くなってきたが、こちらとは関係無いことだろう。


通常傭兵団なら捕まえた盗賊は町の警備隊に渡して賞金を頂くところだが、

今回は傭兵団登録前でもあるし、俺のカンが面倒な事になると言っているので

2日目の野営時に処刑して埋めておいた。この世界アンデッドもいるそうです。


  隊列が大きいためか途中魔物からの襲撃も無く、無事アルダンに辿りついた。

標準的な大きさの町で人口3000、王国の領地外の町としては最大と言われる。

入り口から500mほどの所で商隊とは別れることにした。


「隊長さんありがとうございました。領都マルモにおいでの際はわが商会にもお

 寄りください。勉強させていただきます。では失礼します」

「では、お元気で」

「全員が町に入るわけにはいかない。私とエルザ・大尉・ベアトリスが中に入り

 手続きをする。ここで野営するので少佐、後をたのむ」

「了解です。全員下車、野営準備を開始しろ」



  入り口の警備兵から見える所で野営準備を始めたが、特に何も言われず、

入町税4人分、銀貨2枚200ボナを支払った。


「傭兵ギルドはどこにありますか」

  俺が一応丁寧に警備兵に尋ねた。

「ここでは、纏められて一箇所になっている。この通りをまっすぐ進んだ右手にあ

 る。3階建てだからわかると思うよ」

「ありがとうございます」


  5分ほど歩くと、確かに他の建物より高い石造りの建物が見え、扉は開かれ

ていた。中に入るとヒンヤリとした感じがしたのは、床が石畳だったためだろうか。受付は銀行の窓口のような物が4つほどあり、今は夕方前で人影はまばらであ

った。受付には昔読んだライトノベルでは色っぽいお姉さんが多かったが、目の

前には小父さんと小母さんがいた。残念!しかし、そんなことも言っておられな

いので、空いている小父さんの所へ行った。


「何か用か小僧」

  俺の思いとは関係なく業務は淡々と処理される。


「傭兵団を登録したいのです」

「ならこれに記入してくれ。団員数も忘れずにな、団員数に応じて費用も変わる  ぞ」


  サラサラと、ちゃんと記入できますね。

「団員数余裕を持たせていいですか」

「ん、問題ない。ギリギリでは後々新人募集も難しかろう」

「では、これでよろしいでしょうか」

「おう、 傭兵団なのに数がこんなに少ないのか」

「商売上の秘密ということでお願いします」

「まあ良いわ、少し待てくれ」

 

  5分ほど待つと小父さんの職員は30枚のプレートを持ってきた。

「説明するぞ、プレートには“傭兵団ブリッツ”と記入されている。後は個人が少 し血を垂らせば識別が可能になる。ギルドに対する貢献度に応じて傭兵団は

 ランク分けされる。その分類は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸とな 

 り、甲から始まる。そこのボードにギルド別に依頼書があるので、内容と自分た ちの力を考えて選びな。依頼に3回連続失敗すると降格するから気をつけろ。こ こでは、他のギルドの依頼も受けられるが、2回連続失敗で降格するので忘れる

 な。詳しくは、ここに小冊子があるから読んでおけ。30人分で300ボナ、

 再発行、追加発行は1枚50ボナになる」

「わかりました。銀貨3枚ですね」


お金:単位-ボナ

   半銅貨-ハンボナ(5円)  銅貨-1ボナ(10円)

   半銀貨-50ボナ(500円)  銀貨-100ボナ(1000円)

   半金貨-5000ボナ(5万円)  金貨-10000ボナ(10万円)

   半白金貨-500000ボナ(500万円)  白金貨1000000ボナ(1000万円)


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