13 オーク戦 1
突破隊形から行軍隊形に変更して進んだが、戦車がいることでスピードは上
がらないし、休止は増えるし、とにかく戦車は見かけによらずデリケートな兵器
です。今回のような長距離移動ではタンクトランスポーターが欲しいが結局
断念して、メンテナンス回数を増やすことで対処することにした。
ティガーⅠなんて特にデリケートなため召喚できるようになっても
メンテナンス・輸送の手間を考えると手が出せないのでは思ってしまう。せっかく
ヴィットッマンSS大尉がいるのに残念ではある。
ベアトリスから指示されたポイントで進行方向を北から西に変更して進んだ。
「ラーベ、こちらルーファー、どうぞ」
「了解、こちらラーベ、どうぞ」
「了解、先行偵察に出てもらいたい。2個装甲擲弾兵分隊を率いて、護衛に
222-1両、道案内に3人娘の中から一人を同道していってほしい。どうぞ」
「了解、ベアトリスの父親が村長だそうですので、彼女に頼んでみます。どうぞ」
「了解、ではお願いします」
ベアトリスのお父さんが村長だなんてリヒター大尉はいつ聞いたのかな。ま、いいか、自由に話す時間もあったことだし。などと考えて進んでいった。
「ルーファー、こちらラーベ、どうぞ」
「了解、こちらルーファー、どうぞ」
「了解、ベアトリスの村が攻撃を受けているもようです。豚の化け物、オークです
か、こいつらが 村を取り囲ん・・「ルーファーさん、お願い助けて!」
・・・・でいます。どうぞ」
「了解、・・・その豚どもから見られない所まで一旦下がってくれ。作戦を立てよ う。ベアトリス、助けに行くからもう少し待つんだ。どうぞ」
「「お願い」・・了解」
「少佐、聞いたとおりだ、スピードを上げよう」
「わかりました」
指揮を少佐にまかせて、疑問を聞いてみた。
「エルザ、オークってどんな奴だ?」
「身長は2m、体重は120kg、怪力自慢の魔物です。見た目は地球でいう二本足
歩行する豚という所でしょうか。食べても美味しいようですよ」
「あまり、食う気はしないが定番通りか。少佐ということです」
「ルーファー、定番と言われても、私たちの世代にはあまり馴染みがないのです
が」
「そうでした。すみません」
「エルザさん、そのオークは剣や弓矢で倒すことできますか」
少佐が質問してきた、次の作戦を考えているかな
「中堅の冒険者なら可能ですが、ナイトオーク以上では難しくなります」
「よし、それなら、小銃でも対応可能だな」
『前方ニ“リヒターSS大尉”ノ車両ガ停車シテオリマス』
OtMの報告で前方を見ると、少し開けた所にSdkfz251が停車していた。さ
あ、オーク退治だ。今は俺、少佐、両大尉、エルザの4人が幹部、オブザーバーで
3人娘が集まって作戦会議を始めた。俺が口火を切って大尉に質問した。
「リヒター大尉、状況を説明してほしい」
「村に近づいた所、大きな音がするので不審に思い徒歩での偵察に出ました。
村手前の丘に登り双眼鏡で確認すると視認できる範囲で約100匹ほどの豚
の化け物、(以降オーク)が村を襲っていました。村から300mほど南側に
装備 が少しは整った集団がいましたので、これが群れの頭ではないかと思い ます。 林が近くに在りますので予備の兵力がいるかもしれません。すぐに陥 落はしな いでしょうが、楽観はできないと思います。以上です」
「大尉、丘から村まではどのくらいの距離か? 地表の状態はどうなっている。
オークの歩哨はいたのか?」
「丘(仮称112丘陵)から村までは約800m、平原ですのでⅣ号の使用も問題あり
ません。オークは攻撃に掛かりきりで警戒している物は見当たりませんでした
が、念のために1個分隊と222で112丘陵の確保を命じておきました」
「ルーファーさん父たちを助けてください。お願いします。助けていただいたら何
で もします。私ルーファーさんの奴隷になります!」
「ベアトリス落ち着け、とにかく助けるから落ち着け!」
「宗茂様よかったですね」
「エルザ、混ぜっ返すな。少佐、作戦は」
「はい、丘の手前側に迫撃砲を配置して援護射撃後、パンツアーカイルで
蹂躙します」
「よし、それでいこう。少佐パンツアーカイルの指揮を取ってください。リヒター 大尉は丘の上で着弾観測をお願いします。準備開始」
「お父さんたち大丈夫かしら」
ベアトリスは心配でしかたないようで、何度も口にしていたが、逆にイレーネとクララは口には出さないが青い顔をして、こちらをジート見つめていた。破壊力
バツグンとはこのことか。
少佐以下行動に移ると、逆に俺とエルザは暇になる。ある意味役立たずだ
な。
誤字脱字等おしらせくだされば幸いです。




