10 依頼 2
「さてこちらの番だ。行くぞ」
「「「了解シマシタ」」」
1kmほど進むとコロニーがあり、入り口とおぼしき穴の前には2匹いたが撃
ち倒した。少し待ったが中から出てくる物はいなかったので、部隊を入り口まで
前進させた。
「ゴブリンは右耳が討伐の証明になるので、とり忘れるな。もし、用保護者を
発見した場合、班単位でコロニーの外に誘導しろ。第一分隊と軽装甲車は
周囲の警戒。残りはついて来い」
中に進入すると枝別れした通路と複数の小部屋があり、小隊長が枝別れした
通路ごとに分隊を分派して中を調べていった。大きなコロニーではないのでこの
戦力でもなんとかなるだろうと思っていた。パパパパ短機関銃の射撃音や
手榴弾の破裂音が響いた。
手榴弾使ったら、死体から上手く耳を取れないんじゃないかと心配しながら残
った戦闘工兵一個分隊を率いて進んだ。最も奥と思われるスペースには、体が
一回り大きなゴブリンがいた。
「こいつがリーダーか」
なんだ、やつは、自信があるのか銃口を向けても悠然と構えていた。
「ギゲゲゲ、ゲッギ!」
叫び声(?)と共に棍棒を振り上げて迫ってきた。
「撃て!」
「グッグー!? ゲー!」
PM40-8丁の一斉射撃を受けて蜂の巣になって倒れていった。狭い所で使う
ような短弓とは威力がちがうんだよ。剣も槍も弓も持っていない我々を見くびって
いたに違いない。この世界には銃が無いのでしかたないのか。
「これで任務完了だな。工兵はここを再利用させないように爆破する爆薬を
セットしておけ」
戦闘工兵は200g、1Kgの爆薬を壁の各所に埋めて、信管をセットし配線を
接続していった。外にでると、歩P2-S1-α軍曹が報告に来た。
『少佐、女性3名ヲ保護シマシタ。後2名イマシタガスデニ死亡シテイマシタ。
ゴブリン20匹ヲ射殺シマシタ』
「では、彼女たちをトラックに連れてゆき手当てをしろ。残りの者は撤収準備」
そこへハーフトラックでルーファーたちがやって来ました。
「少佐、ご苦労さま、首尾は・・・・問題なさそうですね」
「女性を3名保護、2名の死亡を確認しました。なお、工兵によるコロニーの
爆破準備をしているところです」
「では、準備できしだい爆破して撤収しましよう。イサクさんコロニーの爆破を
確認してください」
「爆破? どうするのですか」
「まあ、見ててください。全員後退しろ」
10分後工P1-0-α少尉(工兵小隊長)から連絡がきた。
『準備完了シマシタ』
「爆破!」
デトネーターを起動するとボンと低い音と砂煙が巻き上がり、それと共に
コロニーが崩れ落ち、地面が揺れた。これを見たイサクは目を丸くしていた。
完全にコロニーは消滅した。
「イサクさん、依頼完了でよろしいですね」
イサクは顔を引きつらせ、ブンブンと顔を縦にふった。この世界でも“Yes”は縦ふりか。
「撤収」
こうして我々の初任務は成功裏に終了した。
誤字脱字等おしらせくだされば幸いです。




