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北の地を求めて 前編

目が覚めた俺は暫く考えていた。強くなる方法を。確かに俺はポテンシャルだけなら強いだろう。ほぼMP無制限の6割型イメージした技を繰り出せるからね。


だがそれだけじゃ勝てない。あいつ(白)には。他の死魔(デス・タクト)たちはどれくらい強いか知らないが2席、3席となればかなり強いであろう。


何か。何かいい方法は無いのか。

ん?そう言えば、エクセリアはこんなことを言っていた。

夢をコントロール出来る人間は夢士となって来るしかないと。

てことは、俺の他にもいるはずだ。初代エクセリアも俺の他にいたと話していたし。必ずいるはずだ。夢から覚めたらエクセリアが俺の部屋にいるはずだ。

何か聞いてみるとしよう。



ドッドッドッド階段を、勢いよく登ってくる音がする。

「お兄ちゃん!焼きそば作ったんだけど食べる?」


!?焼きそばだと?実は俺は焼きそばが一番好きなんだ。それも妹が作った焼きそば。そんなの食べるに決まってるじゃないか‼

興奮のあまり大声を出す所だった。


「ああ。頂くよ。」クールに答える。自分でも引くくらいすかした声だった。



「じゃあ食べよう♪」そういってまた勢いよく階段を降りていった。

本当に芽亜は元気だな。

俺はこの健気な天使を絶対に守らなければいけない。

心でもう一度誓いを立てNo.1焼きそばを食べにいった。




食べ終わった俺は再び部屋に戻る。

早速エクセリアに話を聞きたいから寝ようと布団に潜る。

ー…………寝れない。ここへ来て始めて気づく。現実に戻る事も夢へ入る事も自由で無いことに。


しょうがない。イメージトレーニングでもしよう。

その前にまず俺の能力をお復習しておくか。

100%近くイメージ出来るのは火と風と土。雷は0.5%くらいか。水はだめ。


そして俺は火や風や土の中でもジャンルがあると考える。

例えば火、まず温度があるよな。それから質、色。これらをもっと細かくイメージすればより強力な火が出せるはずだ。風にも色々ありそうだ。

例えば風というジャンルの下に枝分かれしていて空気、や冷気などがあるかもしれない。それもイメージの仕様だ。

だが俺が今最もイメージしているのは砂鉄だ。

砂鉄は戦う上でかなり便利である。磁力を手にすれば砂鉄を自在に変化させ、操る事が出来る。

磁力か。やはり雷系統を使えるようにしな、ーん?体に電気を流して体に覚えてさせるのはどうだろうか。

ついでに気を失って夢に入れる。危険ではあるが価値は高い。



早速俺はコップに水を入れコップから細い針金を垂らしコンセントの差し込みプラグに入れた。そこにドライヤーをセットし。コップに指を突っ込む。これでスタンバイ完了だ。後はドライヤーをオンにするだけ。


少し怖いがやるしかない。世界のために。。。オン!


その瞬間意識が飛んだ。ー

ー…………目の前にエクセリアがいる。夢に入る事は成功したようだ。



「一人でバンナダルの元へ行ったと聞きました。」


ああ。しっかり夢の続きだ。



「はい。きっちり討伐してきましたよ。」少しドヤ顔で答えた。



「え?一人で?手下の者たちも全員ですか??」かなり驚いているようだ。


俺は頷く。


「本当に(じん)様でしたら。この世界を救えるかも知れません。」エクセリアは目が涙ぐんでいる。抱き締めたいよ。女王様。っおっといけない。俺の妖刀が反応しはじめている。馬鹿だ。俺は。


そうだ。聞かなければ。夢士について

「エクセリア様。一つ聞きたい事がありまして。」


「はい。なんでしょう?答えられる事であれば全てお答えいたします。バンナダルを討伐して頂いたお礼にそれくらいの事なら安易でございます。」


な、なんでも答えて??俺は鼻の下が伸びる。

「じゃ、じゃあ今日のおパンー。じゃなくて夢士は俺の他にいますか?」危ないところだった。妹と被りパンツの色が気になってしまうのだ。



「おぱん?」首をかしげてながら聞いてくる



「あ、ああ、いやそれは関係ありませんよ。ハハ。」なんとか誤魔化す。



「夢士でしたら一人だけ心辺りがあります。」



「教えて下さい!」真剣な目で答えた



「ですが最後にこの国を訪れたのが2年前でして。北の国へ行くとおっしゃっていました。」


北かー。北海道あたりか??だが行くしかない。



「分かりました。少しその人物を探して来ます。聞きたい事があるので」



「え?すぐに発つのですか?もう少しゆっくりしてからでも。」エクセリアは少し寂しそうだ。俺も離れたくないよ?だってエクセリアは妹だもん。大好きだもん。


でも俺は行かなきゃならない。

「強くならないといけないんです。世界を救うために。もっと強くならなければ。」俺は堅い決意をみせた。



「分かりました。では気をつけて下さい。っあそれからこれを。」


エクセリアがつけているネックレス。それと何か大量に入ってる巾着を渡された。


「これは??」戸惑った感じでそう答えると。


「この首は代々エクセリア家に伝わる紋章です。何かあったときこれを見せればなんとかなるでしょう。それからこちらは金貨です。長旅になると思いますので。どうか受け取って下さい。」



確かにいらん揉め事はごめんだ。金も考えてみりゃ一文無しだからな。

「有り難く頂戴いたします。」


そういって。俺は王宮を後にした。




ようやく本格的な旅が始まる。

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