戦闘開始!
俺は今城下でバンナダルに関する情報を聞いて回ってる。
どうやらバンナダルは3日後に王国を攻めて来るらしい。
それから話を聞いて回り地図を貰ったことである程度アジトの場所が特定出来た。
選択肢は2つだ。王国で返り討ちにするか、アジトを不意打ちで攻めるかだ。
王国で戦う事になったら国民にも被害が出るからアジトを不意打ちしよう。
城下を出て西へ向かって歩けば森がある。その森の最深部にどうやらアジトがあるらしい。
早速俺は森へ向かう。
今日の危険は今日潰しておく!
西へ向かって暫く歩くと森が見えて来た。怪しい気配がする。
そうっと森へ入ると、っぶちって音がした。何か踏んでしまったらしい。
森の少し奥から何かが叫びながら近づいて来る。俺は太い木に隠れた。
「侵入者だ!見つけ次第殺せ!!」
はぁ。俺はどこへ言っても悪者扱いか。悪者に悪者扱いか。
さてこいつらは間違いなくバンナダルの手下だろうな。
1.2.3.4人か。
とりあえず一人は生け捕りにするか。
まず俺は右手に内側に渦巻く風を集めた。
木の影から身を出し、そいつらに造った内巻の風の球を投げつける。
次第に渦は大きくなりそいつらは中心に吸い寄せられる。
引風とでも名付けておこう。
「!?っうおなんだこれは」豚顔の不細工がそういってる。
そして俺はすかさず引風に向かって2発火炎弾を放つ。
火炎弾は風を利用し、威力を増しながら吸い込まれる様に引風の中心に向かって行き、軽い爆発を生んだ。
題しまして。風魔・炎昇弾てところかな。
一人生け捕りにするつもりだったが、少し加減を間違えたようだ。
激しい音をたてながら炎が舞い上がる。これじゃ生きていないだろう。
この音じゃすぐ敵の増援が来るだろう。少し飛ばして走るか。
時速120キロくらいで走り始めて6分。たくさんの気配を感じる。
俺は近くの茂みに隠れながら様子を見る。穴が一つあるな。その周りには下僕であろう雑魚達がわんさかいる。
まるで蟻の巣だ。てことはあの中にバンナダルはいるわけだ。
中に入るのは無理だな。誘き出すか、穴の中で出てくる前に殺すかだ。
とりあえずわんさかいる雑魚は無視だな。
周りを見渡すが穴は一つしかない。
敵の侵入を警戒しているのか、だが俺には好都合だ。
俺は質度の柔らかい砂を造り出し、そこに高温の炎を加えて行く。すぐにマグマが出来た。そのマグマ弾を穴目掛けて放つ。
と同時にわんさか雑魚に見つかる。
何を喋ってるか分からないが100人近くの数が俺に向かってくる。多すぎる。もはや蟻だ。
俺は右手に風を集める。引風とは逆の外巻で。少し威力を上げて蟻の軍勢に放つ。
また加減を間違えたかそいつらはものすごい勢いで飛ばされていく。
凱風とでも名付けておこう。
穴の周りには誰もいなくなった。
さっきの軍勢で聞こえなかったが穴の中からはかなりの悲鳴が聞こえてくる。
マグマは周囲の石やら土やらを巻き込んでどんどん大きくなっていくからな。しかも俺の特製サラサラマグマだ。勢いは凄いだろうよ。
今頃中で全員溶けて死んでいるだろ、、ん?
地中が揺れ出す。次第に揺れは大きくなり
「よくも、、我が息子達を、、」と変な声が聞こえて来たと同時に地面を突き破って何かが出てきた。
っでか!!巨大な蜂??いや蟻か。違う!巨大な羽のついた女の人だ。
「貴様!!よくも我が息子達を殺してくれたな。世が誰だか知ってる上での事だろうな?」
俺は何も答えない。しかしこの顔どこかで…………
っあ中学の時の教頭だ!!まさかこうして再開するとは。
「世は死魔13(サーティーン)が一人バンナダルだ!貴様は殺してやる!!」そうとうお怒りのようだ。
そりゃそうだ。家族何百人って虐殺されたんだからな。
バンナダルはそのまま急下降し襲い掛かってくる。
!!速い。素早い動きに鋭利な顎。人の容姿はしてはいるがほぼ馬鹿でかい蟻だ。
少し肩をかすったが結構切れている。まともにくらったらまずいな。
奴は蜂の様にぶんぶん飛び回り俺を翻弄してくる。だが俺はタイミングを見計らっている。次俺へと突っ込んで来るタイミングを。
俺は体の表面に夢力を集めておく。
確かに今の俺ではこいつの動きについていけない。だが一つ隙を作ることが出来れば一発で止めをさせる自信がある。
「貴様は絶対に許さん。2万人の怨念を受けよ!!そして私以上の屈辱と絶望を与えてやろう!!」
に、二万人!!?俺そんなに殺しちゃった??うそん。だって。あんな穴にそんないるなんて思わないじゃん?エクセリアを脅かす悪い奴等だから構わないけどさ。
「キエ"ー!!!」訳の分からない奇声を発しながら恐らくこいつの最速であろうスピードで俺に突っ込んで来る。
だが俺はこの時を待っていたのだ!どんなに速かろうが絶対来ると分かっていてれば簡単だ。
俺は体から周囲に炎のバリアーを放つ。
炎膜としよう。
当然バンナダルは炎膜に突っ込む。一瞬動きが止まる。そして俺は地面に手をかざし地面から巨大な槍を天に向かって放つ。
名は砂天楼だ。
バンナダルは串刺しになった。だがやはり虫だ。しぶとい。しかしもう戦う事は出来ないだろう。
俺は聞く
「他の死魔13 はどこにいる。」
バンナダルは
「ッフ、フハハ。私を倒したところでいい気になるなよ。私は死魔の中でも末席だ。他の奴等は悔しいが私とは比べ物にならないよ。どこにいるかって?知ってても教えるわけな‥いじゃ…な……いか。」そういい残しバンナダルは死んだ。
ふぅ。とりあえずこの国はなんとかなったな。
ッ!?息を抜いた途端後ろからおぞましい程の気配を感じる。
恐る恐る振り返る。
「やぁ。こんにちは。君。強いね。なんて名前?」
俺は今びびってる。小便ちびりそうだ。もうちびってるかも知れない。
口が開かない。というより恐怖で全ての行動が強制されているようだ。
そしてこのトラウマになりそうな顔。
赤い髪に黒のシルクハット。そして目の周りにはピエロがしてるような青い涙と赤い星が書かれている。
「あれれ?もしかして僕の事。怖いのかな?怖がらなくていいよ。僕は今君を殺すつもりは無いからね。僕の名前は白。死魔13の首席だよ。」
こ、こいつが死魔で一番強いのか。お、俺は本当にこんな奴等に勝てるのか??
「また会える日を楽しみにしているよ♪」
そういってトランプをばらまきながら姿を消した。
糸が切れたように膝から崩れ落ち。気がついたら汗がびっしょりだった。
そるから一時間は座りっぱなしだっただろつか。辺りは暗くなり王国へと戻っている。
このままでは確実にやられる。何か方法はないか。考えが浮かばないまま王宮につく。俺は誰にも会いたくなかったのでそのまま自分の部屋に直行した。
部屋に入ると視界がぼやけていく。
あー。夢から覚める。
部屋に誰か入って来る。エクセリアだ。
と同時に辺りが暗くなり夢から覚める。
目の前には恭子と石澤がいた。
っよ!退学!!なんて恭子がふざけていたが言い返す気分ではなかった。
時計を見ると昼の12時だ。時差ボケがして少し気持ち悪い。
「あ、あ、そんなつもりでいったんじゃないん…だけどな…」なんて恭子が焦りながら一人事をいっている。
落ち込んでいる様に見えたらしい。まぁ実際落ち込んでいるけどね。
「神君大丈夫??どこか調子でも悪いのかい?」石澤がそういった。
俺は「ちょっと寝過ぎただけ」そう一言だけ返した。
その後、二人は俺に気を使ってか学校であった面白い話や二人の愚痴などを聞いていた。少しだけ暖かい気持ちになった。
また明日暇だったら来ると言い残して二人は帰っていった。




