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戦闘動物保護部隊CAPUt!!〜愛しい駆除対象の英雄たち〜  作者: 柴犬乃ぐんて
第2部【異世界転移は、悪夢の始まり】
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EP25 奪った力、託された力、作られた力 1/5

 モノケーラが現れたのは、鵲《カササギ》が駐機しているブリストル空港と、ローズィーがメンテナンスを行っている病院のあるブリストル市街地の間、クリフトン吊り橋より西の森林地帯であり、アンホはこのエイボン川の西側でモノケーラに対して攻撃を行なった

 モノケーラの大地の力を使った反撃により、アンホは全滅していたが、エイボン川より東にある住宅区画や病院、大学区画には被害はなかった


 そしてブルーとモノケーラの戦い、というか力試しも、エイボン川より西の森林地帯で行われ、戦闘での被害と言えば、モノケーラの蹄《ひづめ》を鳴らした後に起こる大地の力による亀裂や陥没程度だ


しかしブリッツの登場により、状況は一変する


 ブリッツの行う火球魔法陣《ウサドウィ》の攻撃、ブリッツは周りの被害など構う事なく、ブルー、グリーン、モノケーラに対して行う為、戦闘範囲が徐々に広がり、エイボン川を越えようとしていた


 エイボン川を超えれば、一般の人間が住む区画に被害が出てしまう


 義足の少年アドルのいるシェルターにも被害が出てしまうかもしれないのだ


 ブリッツの本気をどう形容するべきだろうか?

言葉では、その強さと恐ろしさを表すことは難しいとブルーは感じた


身体の底から来る震え


 脳がブリッツを見るだけで、危険信号を出している様な感覚


自分たちのオーラとは違う、何かを感じる


 上空に8つの魔法陣を展開させるブリッツ。火の玉を放つ魔法陣だ


 魔法陣から放たれる火の玉がブルーとグリーン、そしてモノケーラを襲う


 モノケーラはバリアを張り、街の方へ火球が飛ばない様にする


『あの金色は、本当に無差別に!!』


 7つのうち5つはモノケーラのバリアで受け止める、あと2つは川を超えようとする


「くそったれ!!」


1つはグリーンがオーラシールドを極限まで巨大化させ防ぎ、残り1つを目掛けてブルーは走り出し、ジャンプする


「うおりゃーーー」


ブルーのスーパーオーラを纏った飛び蹴りは、マンハッタンの時と同様に火の玉を霧散させる


 火球魔法陣《ウサドウィ》を乱発する事は、マンハッタン襲撃時にも行っていた事だ。だが今回はブリッツは確かに「本気」だった


 ブリッツはこれまで火球魔法陣《ウサドウィ》を中心に戦っており、直接格闘戦を経験した事があるのは、マンハッタンで戦ったブルーのみだ

 その時も落下速度を利用したブリッツの蹴りを喰らい地面に叩きつけられ倒れると、そのまま掴まれ、大型モニターに投げつけられ、一方的に叩きのめされたのだが…


 火球魔法陣《ウサドウィ》を防いだモノケーラのバリアの上空にいつの間にか距離を詰めているブリッツは、小さな魔法陣の中から特徴的な形状の斧槍《ハルバード》を取り出す


「魔法陣の中から武器を取り出した!?」


グリーンはそれを見て【マジックポケット】を思い出す


ブリッツが斧槍《ハルバード》を大きく振りかぶり、鈎爪の部分をバリアに叩きつける


ピキッ


クモの巣の様に放射状の亀裂がバリアに入り、破壊される


「あのバリアを武器で破壊するのか、しかも一撃で!?」


 スーパーオーラを使って、やっとバリアを破壊していたブルーは驚愕する


 今度は斧槍《ハルバード》の刃をモノケーラに向けて横一文字に薙ぎ払う


 モノケーラは、すぐさま攻撃体勢を取り、ブリッツの斧槍《ハルバード》の刃を、角で受ける


ガキンッ!!


鈍い音がし、両者は弾ける様に距離を開ける


『確かに力は、人とは思えませんね』

「俺はブルーやグリーンと違って、人間じゃないからな」


モノケーラは、辺りを見渡す


 咲いている花が、ぐちゃぐちゃに潰れてしまい、木々は倒れている

 大地に宿る力を自在に操るモノケーラの攻撃方法で、ブリッツとこれ以上本気で戦えば、辺りをより一層破壊してしまう


 モノケーラは、50年前にモンスターに対抗し、この地を破壊してしまった過去の光景を思い出す


『青い小鳥さん、私がこれ以上戦えば、この地の生き物たちの住処を奪い、より多くの命を奪い兼ねない…私の力をアナタに託す』


モノケーラの言葉に驚くブルー


「王になり得る器を探しているんじゃないのか!?その王に力を与えるんじゃないの?」

『あなたはこの森と命を守る事に必死でした、それに王を《《導く力》》を持つ八咫烏が力を渡した小鳥さんですよ。託さない理由はありません。それに…』


モノケーラは、ブルーを見る


『あなたの身体を見ればわかります。私の力は緑の小鳥さんよりも、その脚を自在に動かすあなただから使いこなせると思うのです』


驚くブルー、思わずブリッツを見る


『大丈夫、この会話は私とあなただけの会話です』


動きが止まってしまったブルーに対して、グリーンが大声で声をかけている


「どうしたブルー!!止まるとアイツの攻撃を喰らうぞ」


 シールドを展開したまま、ブルーを守る様に隣に立つグリーン

 ブルーは、グリーンに状況を説明しようとするが、話して良いものか躊躇いモノケーラを見る


視線が合ったモノケーラは、優しい目をしており


『世界を頼みますよ』


そう言うと、モノケーラの身体は徐々に光の粒子になっていく


「麒麟!!」


叫ぶブルーにモノケーラだった光が吸収されていく

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