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戦闘動物保護部隊CAPUt!!〜愛しい駆除対象の英雄たち〜  作者: 柴犬乃ぐんて
第2部【異世界転移は、悪夢の始まり】
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90/102

EP23 義足の少年と一角獣5/5

 雨宮は、霊獣キマイラのモノケーラが現れたと報告を受け、整備室からカナタの部屋に飛んで行き、クロ助にそれを報告しようとするが


『アマミヤ、カナタ達に連絡がしたい!!可能か!!!』


と先にクロ助が雨宮に要求する


「今カナタ達のそばにキマイラが出現していて、俺の通信端末では厳しいです。作戦室の物であれば……って八咫烏様は、モノケーラを感知したんですか!?」

「モノケーラとは?」

「ユニコーンの霊獣キマイラです。それを感知したんじゃ!?」

「ユニコーン??違う、麒麟だ!!麒麟が来た!!」



山の様に大きな体に隆々とした筋肉が発達しており、弓なりの捻れた巨大な角を頭部に持っているモノケーラ。建物を破壊する様な事もなく、どっしりと立ち尽くしている

 アンホの戦闘ヘリが機銃やミサイルでモノケーラを攻撃するが、ビクともしていない


 爆音が響き、警察やアンホの隊員が住民をシェルターに避難誘導をしており、警報が流れている


 病院のシェルターに避難する人々、ただ病棟に入院している患者達は、大きく避難する事が出来ない。これを改善する為、太平洋大災害から派生したモンスター災害後の街づくりは、学園都市や病院都市など区分けされ、緊急時に道路が高い塀になる構造になっている事が多い、このブリストルもそうなっている


郊外で街を守る様にアンホが展開している


 病院のシェルターにいるアドル親子とローズィー、そして数十人がそのシェルターの中にいる

 ローズィーは、グローブ端末で鵲《カササギ》にいるカナタとライオネルに連絡を取ろうとするが、通信がうまくいかない。モノケーラが近くにいるせいで通信障害が起きているのかもしれないと考え、ローズィーはシェルターの出入り口に向かう


「何をするんです」


 アドルの母親が、ローズィーに声をかける。それはそうだ、外は戦場になっているかもしれないのに、外に出ようとしてるローズィーの行動は異常だ


「私、カプトの隊員なんです。キマイラが現れてるのなら、何か出来る事があると思うから」


ローズィーの言葉に、母親もアドルも、その場にいた人々が驚く


「モノケーラと言えば、50年前に一度現れて、多くの街を破壊した伝説的なキマイラよ。あなた一人行った所で何が出来るの、ここにいなさい」

 

 アドルの母親が、ローズィーを呼びとめる

これは卑下しているのではない、優しさで言っているのだ…アドルに向けている優しさと、同じなのだ


「お母さんの言いたい事も心配も分かります。ありがとうございます。でも出来ない事が無いって事はありません」


 ローズィーは、履いているスウェットパンツをめくり上げる。そこにはもちろんサイバーレッグである脚部が見えている


「義足!?」


アドルが驚く


「私は下半身がほとんどサイボーグです。アドルくんの義足より高性能ではありますが、もちろん自分の脚とは感覚が違いますし、制限は多い。それでも私はカプト隊員として、前線に立ち、モンスターやキマイラを駆除してきました」


ローズィーは笑顔を見せる


「私の存在が、出来ない事は無いって証明です」


アドルの母親は、驚きのあまり言葉が出て来ない


「じゃあ、行ってきます。皆さん病院やアンホの指示に従って、避難をお願いします」


ローズィーはそう言い残し、シェルターを後にする


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