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戦闘動物保護部隊CAPUt!!〜愛しい駆除対象の英雄たち〜  作者: 柴犬乃ぐんて
第2部【異世界転移は、悪夢の始まり】
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EP22 いつか帰る場所2/5

カプト隊員の6人はスペースシップを駐機している場所に戻ると、マルティナを中心に集合している


「サイラス総括の心配通りの展開になってしまいましたね」


ライオネルが言うと、マルティナは


「アンホは一枚岩ではないけど、その亀裂はすでに深そうだね」


先日、あの雨宮行方不明事件…もとい整備員による白の肖像権侵害事件の際に、アーガスハイインダストリーの鷹値《たかち》に会いに、アルファステーションに赴いた第1小隊と雨宮は、その心配をアンホ統括のサイラスに聞かされていた


「エルドキナ戦後は、アジア連合が出張ってくる可能性があります。現イプシロン部隊は、2極化が進んでいるようです。すみません」


サイラスが謝罪する


「サイラス総括が謝罪する様な事ではありませんよ…元々のイプシロン隊だった私達が居なくなって、現地の政府軍が再編されたのですから、その国や地域の軍に属そうとする動きは、止められないです」


マルティナがそう言うと、サイラスは渋い顔をしながら


「アンホが地域に根付いた部隊になっていくでしょう…そうなれば地球世界政府は内部崩壊を起こすでしょうし、また…国家間で無駄に争う世界になってしまう…」


サイラスは、そうなってしまう世界を愁《うれ》いていた


「中国…アジア圏、イプシロンに限った話ではないです。中東もアフリカもヨーロッパも…今回の再編で…国家間を行き来するのは、各アンホのステーションにいる緊急部隊と…全世界を飛び回れるカプトだけになってしまいました」

「総括の言う様に国家間で争う世界を望む国もあれば、政治介入されたくない国もあるでしょう。そういう国には、アンホもカプトも邪魔な存在です…政府軍の再編が早かったのは、アンホを自国の軍として運用したい勢力には都合がいい再編だったって事でしょうね」


マルティナがそういうと、サイラスも同意する

すると、鷹値は資料を見せながら


「モントゴメリー将軍が新型をマルティナ隊に配備を急いでいるのは、そう言う理由ですね。カプトを世界の警察にしたいのかもしれません」


資料を手に取り、サイラスはマルティナを見る


「マルティナ隊には、色んな物を背負わせてしまう結果になってしまいます」

「いえ、我々は大丈夫ですよ」

「フー将軍がアジア連合に行けば、各国に駐在しているアンホ軍は、現地の軍とより連携を深めるでしょう。私はそれを出来るだけ阻止します。モントゴメリー将軍もそれに同意して頂いてます…総括として、アンホをまとめます」

「サイラス総括も背負いすぎない様にして下さい」



今回のエルドキナ戦で、アジア連合と現地のアンホの内情を目の当たりにしたのだ


もちろんサイラスの懸念は、カプトで共有されている


「隊長、早急に各地の禁足地のキマイラを検めて、霊獣を確保しなければ、エグゼにも、各国の戦争屋に使われてしまう可能性もありますよ」


雷斗がそう言うと、マルティナは


「それはそうなんだけどね。次の出動地域は、まだ申請中だよ」

「しかし急がないと」


雷斗のこの意見は、ブリッツとして、白とアムカを分離する方法を早く見つけたいと言っているのだ


「俺も雷斗と同じ意見です。急いだ方がいいと思います…モンスター…キマイラたちの意思を無視して、人間の戦争の道具にするなんて間違ってます…大昔の戦争で、犬に爆弾つけて…それと何が違うって言うんですか」

「そうだね、卑劣な作戦だね」


カナタは生きている物全てが、自分の意思以外、食物連鎖以外で、命を理不尽に奪われない世界を夢見ている


それを聞いて、白は


「みんなが争わなくてもイイ世界」


白が言うそれは、自分の中にいるアムカ、そして目の前にいるこの5人、カナタ、ローズィー、ライオネル、マルティナ、雷斗が、皆と仲良く生きる世界を想像していた


そこに自分はいなくても…



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