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戦闘動物保護部隊CAPUt!!〜愛しい駆除対象の英雄たち〜  作者: 柴犬乃ぐんて
第2部【異世界転移は、悪夢の始まり】
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EP22 いつか帰る場所1/5

アジア連合のヘリから降りてきた兵隊達は、アンホとカプトの隊員たちを一か所に集めて銃を向けている


「君たちは、誰の権限でここで活動しているか」


そういう質問をしてくる

それに答えるのは、もちろんカプト隊長のマルティナと、アンホ中国方面部隊長のヴァンだ


「我々は正当な手続きを経て、ここで作業をしている。武器を収めて頂きたい」


マルティナがそう主張すると、アジア連合の兵たちをかき分け、大尉の階級章をつけている女性が現れる


「正当な手続きがふまれている事は存じておりますよ。マルティナ・フヨウ特務大尉。申し遅れました、私はアジア連合に出向しております。中国国軍の黄夜鈴《ホアン・イーリン》大尉です」


ホアンは、丁寧に挨拶をする


「では、何が問題だというんですか?」


マルティナも努めて、静かに質問する


「エルドキナ討伐を中国政府が、正式に地球世界政府に依頼し、カプト、現地のアンホに動いて頂いた事には、深く感謝致します」


その言葉を聞いて、怒りが抑えられないのはヴァンだ


「ならば、なぜ我々に銃を向ける!?」


ヴァンの様子を見て、ホアンは呆れたように


「エルドキナは討伐されたのでしょう?ならばカプトもアンホも、この地に滞在する理由は、もう無いのでは?」


それを聞き、マルティナは首をかしげる


「それは、どういう…いや、そもそもエルドキナ討伐はまだ報告していない…」


ハッとするヴァン


「マー、お前か」


ヴァンが、部下である副隊長マー・シンユーの名を呼ぶ


「えぇ、ホアン大尉のいう通り、我々はエルドキナ討伐が目的です。任務が遂行されたのであれば、その国に早急に連絡するのは、当たり前だと思いますが?」


マーは詫びる様子もなく、至極真っ当であると主張する

それを目を細め、ニヤつきながら見ているホアン


「私もマー副隊長と同じ意見ですし、なぜフヨウ、ヴァン両隊長がその判断をしていないか疑問です…加盟国以外の国で、報告にはない作戦をしている、と思われても仕方のない行動ですよ。軍隊を動かすという事は」

「お前たちも似たようなもんだろ」


ヴァンが怒りを込めてそう言うが、ホアンは表情を変えない


「確かに我々は中国の軍隊ではない、しかしアジア連合として中国の国益を守る為に軍を動かす事は容認されているし、派遣要請もあるのですよ。そもそも地球世界政府に加盟していない国での活動には制限が設けられているはずです」


ホアンの言葉に、ヴァンは返す言葉も無い

するとマルティナは


「ヴァン隊長、我々に落ち度がある事は確かだ…ホアン大尉、貴方がたの言う通りだ…私たちは三亜国際空港跡まで部隊を下げ、明日夜明けと共に海南島から退去します」

「えぇ、速やかにその様にして頂けますか?」


マルティナの言葉を満足そうに聞くホアン


「ちょっと待って下さい!!」


マルティナとヴァンの後ろから、そう叫ぶのはカナタだ


「エルドキナの遺体はどうするんです。キマイラの遺体の処理は、国際法で地球世界政府の管轄する機関が対処する事になっているはずです」


ホアンは、子供のイタズラを苦笑する様な表情でカナタを見る


「先ほどから言っているでしょう?ここは地球世界政府の加盟国では無いのですよ。この遺体も資源です、その国の対処方法に任せるべきかと」


その言葉を聞いて、カナタは拳を握り、つぶやく


「あいつら、エルドキナを」


それを聞きライオネルは


「あぁ、たぶん解剖や毒の解析して、自国の利益にするんだろ」

「死体蹴りもいいところだな」


ローズィーも怒りをあらわにする


「俺たちは…こうなれば無力だよな」


雷斗は冷静にそう言うが、拳は強く握られている


それから、不本意ではあるが現場をアジア連合に引き継ぐ事になった


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