EP18 総集編!!ここから読んでも大丈夫!?大報告会!!3/5
「魔法陣です。今回の同時襲撃において、フィジカル的な攻撃方法の他にモンスター、ブリッツ、ヴァルバリキアは魔法陣を使って攻撃をしていました。カラーズ、神音は魔法陣を使わずにフィジカル以外の攻撃方法をとってもいます。カラーズはオーラの様な光を纏い、神音は触手からビームの様な攻撃をしていました。【アムカ事案】や過去の事案ではどうだったのでしょうか?」
顔を見合わせる部隊長達
「いいところに目をつけたね、カナタ君」
マルティナがカナタを褒めると、雷斗はグッと表情を殺す様に目を閉じるが、口元には怒りが見える
北アメリカ方面部隊長ブッシュは、アムカ事案を思い出す
「アムカ…アムカの攻撃方法は魔法陣とフィジカル…確かにビームを撃っていたと記憶しているが」
続けてマルティナが話す
「【アムカ事案】で私が討伐したホワドは魔法陣を使った攻撃はしていないし。アメーバ型と人型の報告はないから明確な答えを出せないが、アムカは魔法陣を使った攻撃をしていたと報告にはあるし、近年で言うと私達が駆除に向かったオルトロは確かに過去の資料では、魔法陣による攻撃をしたと明記されている、そして実際にイベリアオオカミのキマイラだった」
「オーストラリアで俺達が戦ったガルイラは、フィジカルだけで、ビームや火球といった特別な攻撃はしていません」
「牛鬼もギュウガもフィジカルのみだったが?」
「はい、俺の説はこうです。モンスターは動物と融合する基礎となった動物を強化するだけのキマイラA、これがガルイラです」
政府軍が撮影していたガルイラの映像が流れ、続いて過去にフィジカルのみで攻撃をしていたキマイラが数匹映される
「霊獣と融合し、霊獣の特性を強化しただけのキマイラB、これはギュウガです。キマイラAとBはオーラやビームなどの特別な攻撃はしません」
牛鬼が魔法陣で包まれたのち、ギュウガになり暴れる映像が流れる
「霊獣をキマイラと言ってしまっている状態のキマイラC。八咫烏やビッグフット…霊獣がそれに当たり、魔法陣による攻撃をしていません」
カササギを攻撃する八咫烏の映像と、ビッグフットの死体の映像が流れる
「モンスターが動物や霊獣と融合し、魔法陣の力も使えるキマイラD。魔法陣を使う事が出来る個体、ブリッツ、オルトロ、ヴァルバリキアです。これらもオーラやビームなど特別な攻撃をしません」
カナタはブリッツとヴァルバリキアの3Dモデルを指差す
「魔法陣を攻撃に使わず、魔法陣以外の特別な攻撃方法をする個体。例えば霊獣や未確認生物の力を得ており特別な攻撃をする個体がキマイラE。これはカラーズ、神音です」
続けて、カラーズの3Dモデルを指差す
「面白い意見だと思うね」
「ブリッツとカラーズの姿は似ているのに、攻撃方法が違う。ブリッツやヴァルバリキアは姿は違うのに攻撃方法は同じ、ブリッツと神音は行動を共にする仲間であるのに、攻撃方法が違う…そう思うと、この5種に分ける考えが浮かびました。これでキマイラは融合しないという定説も崩しません」
カナタの説明に、納得するベータ地区北アメリカ方面部隊長のブッシュ
「なるほど、キマイラCDEに分類されている個体が言葉を話しているという説明にもなるか」
「しかしそれでは攻撃されるまで、どの種のキマイラか分からないどころか、A、Bの明確な違いは無いではないか」
アンホ、イプシロン地区中国方面の部隊長ヴァン・リーが罵声とも取れる声量をあげる
「確かにそうです…しかし分類出来た方が、色んな対処を考えられると思うんです。過去のデータを解析していけば、もっと何か分かるかもしれない、それから」
カナタが必死で訴えるが、ヴァンは、ふてぶてしく、鼻で笑い、話をさえぎる
「解析と分類はカプトでやりたまえよ。我々アンホの相手はモンスターと突発的に発生したキマイラとブリッツ…いやエグゼに忙しいのだ。既存のキマイラの対処は君たちの担当だろう?君達がやればいい」
するとマルティナが
「ヴァン隊長、カナタ君の言う分類方法は、確かに突発的に起こるキマイラ発生事案には意味をなさないかもしれないが、突発的に発生した事案だからこそ、逃げられたり、駆除出来ない状況になった時の場合に、その分類が役に立つかもしれませんよ…カプトが次に駆除対象にしている中国の大蛇エルドキナは、《《あなたが》》逃がしてしまい、定住してしまったキマイラでしたよね?」
「貴様、なんだその無礼な言い草は」
「カナタ君が提案してくれなければ、我々は先入観で、キマイラが5種に分類出来る事も気づけなかったのです」
明らかに険悪なムードになる
マルティナが珍しく食って掛かるのには理由があった
このヴァン・リーは、いわゆるアンホの戦力を国家間の戦争に使える様に裏で動いている男なのだ
この2人の仲の悪さは、政府軍の中では有名な話だった
「タン・フェイフォンの犬が、最近成果を上げているからって調子に乗るなよ」
ヴァンがマルティナを睨みつけながら言うが、マルティナは全く相手にしない
「お二人とも、今は口争いをしていい場所ではないですよ。静粛に議論を交わしましょう。カナタ隊員、先ほど何か言いかけましたね、続けて下さい」
すると、カナタは申し訳なさそうに
「はい、この5種に分けるのは、完璧ではないと思っていて、もう少し分ける事が出来ると踏んでいます。ヴァン部隊長の言う様に俺が、この分類方法を確立して皆さんにお伝え出来ればと思います」
「よく考えられた分類だと思うけど?」
マルティナが言うと、カナタは首を振り、説明を始める
「攻撃方法での分類は、現時点でこれ以上の分類は無いかもしれないですが、これに容姿から得られる情報を加味した方がより良いと考えてます」
「容姿なんて、モンスターが融合する動物で変わるし、その要素も安定しないじゃないか。10年前のカンガルーのキマイラと今年のガルイラは全く違う容姿だったぞ」
オーストラリア方面部隊長ノアが疑問を投げかける
「触手の有無です」
カナタの発言に、マルティナは微笑む




