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戦闘動物保護部隊CAPUt!!〜愛しい駆除対象の英雄たち〜  作者: 柴犬乃ぐんて
第1部【戦闘動物保護部隊CAPUt】
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63/102

EP18 総集編!!ここから読んでも大丈夫!?大報告会!!2/5

「ご覧の通り、神音《カノン》はアムカによく似ていますが、大きさは全然違います。神音《カノン》は約2mとほぼ人と同じサイズ、アムカは100mを超えるキマイラです」


アムカの3Dモデルの周りに過去の映像が流れる


「アムカは太平洋大災害時から確認されている、まさに人類の敵ともいえる最悪のキマイラです。他のキマイラが既存の動物の姿に似ている中、アムカは映画の魔女の様な姿で、地球上のどの生物とも似てはいません…ここにいる多くの隊員がアムカの強さについては体験していると思います。6年前の一般には【マンハッタン紛争】と呼ばれる【アムカ事案】で」


一同は深刻な表情になる

サイラスは、若い隊員たちに目を向け


「アムカが複数のキマイラを束ねて襲ってきた事案でね」


ローズィーが挙手し、発言する


「私はその【アムカ事案】で被害に遭い、家族を失った1人です。なぜアムカは最悪のキマイラと呼ばれていて、なぜマンハッタンが戦場となったのか、教えて下さい」

「アムカは先ほども言いましたが、太平洋大災害後すぐに確認されたキマイラです。基本的に単体行動をするキマイラ達ですが、アムカはそのキマイラ達を統率する能力があるのです。アムカが確認された戦場では必ず3匹以上のキマイラ、モンスターを複数連れている事が確認されています。【アムカ事案】とは、一般にはマンハッタンのセントラル・パークで起こったアムカとキマイラ4匹とモンスター、そしてそれに対応した当時のカプトと政府軍、そして米軍の衝突の事を言います」

「一般には?」

「はい、ここからは機密事項です。【アムカ事案】はキマイラ同士の戦闘から発展したのです」

「キマイラ同士の!?」

「詳細に言いますと、アムカとモンスターと双剣のホワドに対し鳥型キマイラ、アメーバ型キマイラ、人型キマイラが交戦した事から始まります」


サイラスの説明に、カナタ、ライオネル、ローズィーが顔を見合わせる

鳥型キマイラは八咫烏だ、3人はそう確信している


「その戦闘が始まると、後に双剣のホワドと呼ばれる日本の伝承の鎌鼬《かまいたち》に似たキマイラがアムカ側として参戦、鳥型キマイラと交戦をしました」


ライオネルが挙手をし、発言する


「鳥型のキマイラに名前は?」

「ありません。この鳥型、アメーバ型は、その日のうちにアムカとホワドによって殺されたとされており、名称はされていません」

「なるほど、では人型は?」

「人型はアムカが消滅した際に、確認された個体ですが、それが人間だったのか、キマイラだったのか、判断がつかず、現在まで名称はつけられていませんし、それ以降、確認もされていません」

「わかりました。ありがとうございます」

「いえ、疑問に思ったら、いつでも質問して下さい」

「ありがとうございます」

「話を続けます。アムカとホワドとモンスターが、鳥型、アメーバ型を殺したと思われる頃、米軍、政府軍、カプトが参戦。2日間に渡り激しい戦闘となりました。2日目の夜、アムカの消滅が確認され、別働隊によるホワドの討伐で幕を閉じます。先ほども言いましたが、この時、人型キマイラらしき存在が確認されています」

「皆さんは、双剣の鎌鼬《かまいたち》のホワドと双剣のヴァルバリキアと何か関係があると思いますか?」


ライオネルが尋ねると、部隊長達が口々に意見を交わす


「同じ種の動物と融合したモンスターも、同じ容姿になった事は、この50年無かった事だ。同一個体とは言えないが、同じ種と融合したのかもしれないな」

「ホワドは確かに突風を起こしていたが、ヴァルバリキアは魔法陣で竜巻を起こしていた…風を使うという意味では、同種という事でしょうか」


するとマルティナが、3Dモデルで表示されているヴァルバリキアを示しながら発言する


「ヴァルバリキアは、確かに双剣と名乗っているが、見た目は違い過ぎます。ホワドは明らかにイタチに類似した獣でした」


討伐した本人がそう言うのだから間違いないだろ、と意見は一致する


「あの…」


自信無さげに手を挙げるカナタ


「発言は明確にお願いします」


サイラスの注意を受け、カナタは意を決した顔つきになり発言する


「今までの情報を見ていて思った事があり、ブリッツが霊獣を求めている事を踏まえて、皆さんの意見を聞きたく、発言します」


その場の全員がカナタを見る


「もしかしたら、モンスター、キマイラ、エグゼ、霊獣という区別の付け方が、そもそも間違っている可能性を感じました」

「どういう事です?」

「はい、見た目ではなく、生態的な行動を見る必要があると思いました。例えばカモシカは名前はシカですが、ウシ科の哺乳類ですし、サメとイルカは一見似ていますが、魚類と哺乳類と分類が違います。モンスターはモンスター以外の何物でもありませんが、モンスターと動物のキマイラ、モンスターと霊獣のキマイラ、霊獣をキマイラと呼んでしまっている…と細かく分けられるのではないかと…カプトベータ時代にビックフッドをキマイラとして駆除したかもしれないという報告をみました。ブリッツが霊獣を追っている以上、霊獣をキマイラとして駆除してしまうのは危険です」

「確かにそうかもしれないが、それを見分ける方法もない」

「それが…あるかも知れません。明らかに攻撃方法が違うんです」


部隊長達が怪訝な表情をする中、マルティナだけは、ピクリと反応している

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