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戦闘動物保護部隊CAPUt!!〜愛しい駆除対象の英雄たち〜  作者: 柴犬乃ぐんて
第1部【戦闘動物保護部隊CAPUt】
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62/102

EP18 総集編!!ここから読んでも大丈夫!?大報告会!!1/5

地球世界政府は、キマイラであるブリッツ、ヴァルバリキア、神音《カノン》による3箇所同時襲撃は、アンホが機能し、撃退に成功したと発表。報道は地球世界政府の発表と、主にマンハッタンで一般市民に撮影されたブリッツとブルーの戦いの映像を繰り返し放送していた。やはり3カ所の中でも一番被害が大きかったマンハッタンの映像を使うのは定石ではあるし、ブリッツの危険性を群衆に植え付けるにはうってつけだった


カプトの隊員は休暇中であったが、それぞれの場所で戦闘に巻き込まれたり、救助を手伝ったりと、休暇を返上して活動を行い、連絡を取り合い、襲撃の翌日には全員がカプトステーションに戻る様に通知された


マルティナとライオネルは白鷺で一度カプトステーションに戻り、ライオネルはカササギで日本へ、マルティナは白鷺でアメリカへ、隊員たちを迎えにいく


11月27日18時

同時襲撃から38時間後


隊員たちはステーションに戻ると、すぐ会議室に集まる

各地区、各方面のアンホの部隊長達とのヴァーチャル会議が始まる

ヴァーチャル会議とは、VR空間で集まる会議である


元カプトアルファ部隊長であり、現アンホ全地区統括隊長であるサイラスが、議長として会議を取り仕切る


「カプトの皆さんおかえりなさい。休暇中でしたのに、お集まり頂きありがとうございます」


サイラスが丁寧に挨拶をする


「いえ、状況が状況ですので」


マルティナが答えると、サイラスはまた礼を言い、会議を始める


「38時間前、グリニッジ標準時11月26日午前4時に発生したブリッツとその仲間による『3カ国同時襲撃事案』に対するアンホからの報告です」


サイラスがモニターを操作すると、3DCGで再現されたブリッツ、ヴァルバリキア、神音《カノン》が宙に表示される


「これは、我が軍の監視カメラや報道カメラの解析で再現された3Dモデルです」


そう言いながら、ブリッツのCGをクルリと回転させ、前向きや後ろ向き、逆さにしたりと、動かして見せる

それを見て、雷斗は少しだけムッとする


「我が政府軍アンホ、つまり対モンスター及びファルベ組織は、グリニッジ標準時26日4時に日本、アメリカ、イングランドに発生したモンスターとキマイラに対して対応、結果から申し上げると撃退に成功…と言えると思います」


各所で撮影された映像が流れ、ヴァルバリキアが竜巻と共に消える映像、神音《カノン》がブリッツに助けられ魔法陣に消える場面が映される


「しかしファルベレッド、ブルー、グリーンがこれに介入した事が撃退成功の大きな要因と言えます」


次にレッド、ブルー、グリーンの3Dモデルも表示される


「現場の隊員、特にベータ地区であるアメリカの隊員はブルーをヒーローと高く評価してますね…アンホでは、ブリッツ以外のファルベに対し敵と判断出来ないという意見が高く、ブリッツ以外のレッド、ブルー、グリーンをカラーズと呼称し」


レッド、ブルー、グリーンの3人に【カラーズ】と表記が追加される


「ブリッツ、ヴァルバリキア、神音《カノン》のキマイラ3匹をエグゼクティブ(実行力がある、特別な)からエグゼと呼称」


ブリッツ、ヴァルバリキア、神音《カノン》に【エグゼ】と表記が追加される


「カラーズに関して、カプトの見解を今一度お願いしたい」


サイラスの問いに、マルティナがうなずく


「私たちが初めてブリッツとカラーズと遭遇したのは、6月6日、日本34地区にて、キマイラの捜索作戦中です」


ヴァーチャル空間に日本地図が表示され、34地区が赤く点滅する


「その時のブリッツとの会話から、ブリッツとカラーズとは敵対しているという予想はありました。そしてモンスターと既存の動物との交配の結果キマイラが生まれるとされていましたが、モンスターと既存の生物の融合の結果がキマイラだという新たな情報も手に入れ、ブリッツ、カラーズともに人とキマイラの融合では無いか?という推測が生まれました」

「キマイラは融合しないという定説があるだろう?」


ベータ地区の北アメリカ方面部隊長ブッシュが疑問を投げかけるとマルティナが答える


「はい、定説ではそうです。しかし元々私たちが追っていたキマイラは大型の金色のカラスだったのです。金色の鳥人間であるブリッツ…無関係とは思えない。モンスターが交配ではなく融合だった事も考慮され、我々がまだ知らない情報があり、可能性は否定出来ません。もしくはキマイラになってからも融合が可能な個体がいると推測されます」

「なるほど、人の言葉を話すキマイラが、禁足地には数体いるからな」

「はい、私自身も体験しました。ファルベグリーンと会話が成立し、私を守ってくれたのです」

「グリーンか、巨大化して、あのギュウガと戦った個体だな」

「はい、今回はイングランドに現れ、ヴァルバリキアと交戦。巨大化しなかったところを見ると、瓦礫などを取り込まないと巨大化は出来ないのかもしれません」

「他のカラーズは、意思の疎通が出来た事はないのか?」

「7月15日にファルベブルーがオーストラリア01地区にて発生したキマイラ【ガルイラ】と戦闘を行った際も人の言葉を話したと」


マルティナがそう言うと、現イプシロン地区オーストラリア方面を担当している部隊長ノアが挙手し、発言する


「我が隊のハドソン曹長から報告があがっている、ブルーは「早く負傷兵の治療にあたれ」と言っていたと」


すると、ベータ地区の北アメリカ方面部隊長ブッシュが


「今回もブルーは「民間人の救助をしろ」と言ってきた報告があがっている…人命優先しているところからも、ブルーは友好的な存在だな。報道もそういう風潮だ。それに比べて、今回レッドは民衆も軍も無視してキマイラ神音《カノン》と戦い始めたんだろ。同じカラーズでも、一概に思想が同じとは言えないかもしれないな」


アルファ地区イギリス方面部隊長イーサンも続く


「レッドが我々の前で戦う姿を見せたのは、今回が初めてであり、グリーンやブルーの様に我々の軍と接触した記録はない」

「そういう意味では、エグゼよりも未知の存在なのかもしれませんね」


部隊長たちが意見を言い合う、するとサイラスが情報を付け加える


「もう1つカラーズとの接触で判明した事として、カラーズは霊獣と呼ばれる伝説上の生き物をブリッツから守る事を目的としており、ブリッツ達エグゼは、アムカ復活の日は近いと言い、人類はエグゼに滅ぼされるか、アムカに淘汰されるか、選べと言っていました。今一度、アムカに対する認識を統一します」


神音《カノン》の隣りにアムカの3Dモデルを表示する

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