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戦闘動物保護部隊CAPUt!!〜愛しい駆除対象の英雄たち〜  作者: 柴犬乃ぐんて
第1部【戦闘動物保護部隊CAPUt】
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55/102

EP15 変身と解放!!現れる三強敵!!!3/3

23日前…

グリニッジ標準時、11月3日 22時


アルファ区第64地区はイベリア半島のシエラモレナ山脈より南部、レッドによるオルトロ討伐後の夜のスペースシップ白鷺内


「予定を早める…モンスターの数を減らす。アムカの兵を一匹でも多くな」


窓越しに駐機中のスペースシップ カササギをみている雷斗は、マルティナと白にそう告げる


「急ぎすぎじゃない?」


白がそう言うと、雷斗は白をみて、一呼吸おくと、ゆっくり話し始める


「レッドは、導きのオーラの力…を使った様だった。俺が欲しかった能力なんだぞ。あいつの存在は邪魔だ…早急にレッドを吸収する必要がある」


白の目をみて話す雷斗


「…復活前に切り離す必要があるだろ」


雷斗の言葉に、白は寂しそうな表情をする


「切り離しても、あのオオカミみたいに…助からないよ」

「やってみないと分からないだろ」


2人のやりとりを静かに見守っていたマルティナが口を開く


「レッド、ブルー、グリーンとコンタクトを取って、オーラを使ってもらえばいいじゃないか、彼らはモンスターの敵の様だし、私たちに味方してくれるかもしれない」

「分かるもんか!!」


吐き捨てる様に怒鳴る雷斗


「アムカの兵だったら、どうする!?。レッドは霊獣の力を守るとか言ってたが、俺の八咫烏の力を取り戻すとも言ってた…霊獣と八咫烏の力を欲していたのは、アムカだ。俺から守るという事は、アムカに献上する為かもしれない」

「考えすぎじゃないのか」

「俺に命令するつもりか、マルティナ・フヨウ。お前こそ俺たちの味方のフリをしているだけなんじゃないのか?」


マルティナを睨みつける雷斗。その目をマルティナは見つめ、視線を外さない


「いつになったら信じてくれるのやら、私はこの力を平和に利用する。すべての戦争や紛争を無くしてみせる。その為に雷斗、君に賛同し協力すると約束したんだ、分かるだろ」

「俺が行く前にレッドと何を話していた?」


さらにマルティナを睨む雷斗


「初めましての挨拶と世間話だよ。君は敵を作ってばかりだからな。レッドはアムカの名を出したけどアムカの手下という感じはしなかった…こちら側の知識は皆無みたいだったよ…少し話したけど本当に人間みたいな反応だったな」

「アムカの名を出したんだろ?敵かもしれないじゃないか、それに例え味方になりようがあっても、不確定要素が多すぎる、グリーンは巨大化までしたからな…最悪の場合を想定するなら、ファルベの3人がアムカ側にいると想定して動くべきじゃないのか?」

「それはそうだけどね。君が人を信じられないのは、早くどうにかして欲しいと思ってるよ」

「なら俺を信頼させろよ」

「結構つくしてると思うけどな。私達カプトが動きやすい様に、私は苦労してるんだよ」


やれやれとマルティナは視線を外し、白を見る。雷斗も白を見ると、白は2人のやりとりに震え、今にも泣きそうな表情をしている

 雷斗はその表情で、冷静になる…今怒鳴りあっても何も解決しないのだ


「…アムカ側だと考えれば、霊獣の力をファルベに渡すのは避けたい。そしてモンスターとの合流もだ、キマイラを生み出されては困る」

「それには異議はないよ」

「マルティナが言っていた、三箇所同時襲撃での地球世界政府軍によるモンスター駆除作戦を早める」

「それは軽率だよ。今はまだアンホと各国の軍隊の連携が取れていない状態だ。モンスターの襲撃に耐えられない、政府軍が壊滅するだけだよ。政府軍が弱体化すれば、人間同士の戦争を早める可能性が高い」

「だが、このままのモンスターの数で、レッドの分離の力を使われてアムカが復活するような事になったら、俺とアンタで、アムカとファルベ3人とモンスターを抑えられると思うか!?」


また怒鳴る雷斗、すると白の目から大粒の涙が流れ落ちる


「ごめんなさい」

「白が謝る事じゃない…」


雷斗は、自分の力が足りない事に苛立ち、デスクを殴る。白は泣き止まず、マルティナはその様子から次の提案をする


「では、こうしよう。3箇所同時襲撃を行うが、日本でのみ全面衝突を起こす、他は小競り合いに留める、市街地戦をすれば、向こうは慎重になるしかないからね。日本は自衛隊であり、他の国に比べれば武装に制限がある、専守防衛だからね、核やミサイルが飛んでくる事はないだろう…海岸線での戦闘が理想かな…モンスターは減らせ、政府軍の戦力も維持出来るだろう…もちろん戦闘の役は私が受ける。オルトロの件が終わったら、次の中国での作戦に備えて、1週間休暇にする予定だ。そこで決行する、いいね?」

「あぁ」

「白君もいいね?」


白はうつむき、返事をしない。マルティナが白の顔を覗き込むと、ゆっくり顔を上げ、意を決した表情をしている


「日本、私が行くよ。隊長や雷斗ばかりに任せちゃダメ…私の事なんだもん…それに実家が日本にある設定だし」


白の提案に、雷斗は一瞬啞然とするが


「それを言うなら、俺もだろ。俺が行く、日本は全面衝突させるんだ」


と白の提案を否定するが、マルティナはそうは考えていない


「いや雷斗君には、ニューヨークに行って欲しい。アムカ討伐の地に白君を送る事はしたくないだろ?米軍のヘイトを稼いでもらう為にも、誰かが行かなきゃいけないなら、ファルベブリッツが一番の良いカードだからね」


マルティナの言う事が分からない雷斗ではない。渋々だが、了承するしかない事も分かっている


「…いいだろう。無理しない約束だぞ」


白は勢いよく頷く。それをどこかホッとしたような表情で見ているマルティナだが


「だけど、ここでも不安材料はファルベの3人だ。どこに何人現れるか、予想が立てられない…仮に雷斗君の言う様に最悪を想定するとしても、2つある」


2人に注目させる


「1つ目はファルベ3人とも白君の場所に現れる、この場合は雷斗君が転移を使って日本に行く事で対処出来るが、連絡をどう取るかだ。2つ目は、白君のいる場所にレッドが現れ、他の場所にも別の2人が1人ずつ現れる事…これは連絡が取れても対処が難しい」

「…白とマルティナが日本に行くか?」

「3箇所同時、特にイギリスとアメリカを同時に襲撃する必要がある…これは戦争屋を炙り出し、米英が弱ってると見せて、アジア連合の戦力を表に出させる為に必要だ…だからちゃんと準備をしたいんだよ。アーガスハイインダストリーとどこが繋がっているか、見定めたい」

「ダメだ…あの時、アムカは言ったんだ」


雷斗は、アムカの言葉を思い出しながら話す


「お前が、あの鳥どもから、この子を守れずに悲しみにくれる姿と私の復活が見える……と」


雷斗が白を見る


「絶対にアムカは復活させない。必ず助ける…鳥どもって言うのは霊獣だと思っていたが、ファルベなら…レッドの分離の力は危険だ。計画は早める必要があるだろ?」


雷斗の強い意志に、マルティナは従うしかない…カプトではマルティナの方が上官だが、この3人の関係性の中では、マルティナの意見は一番通らないのだ


「了解だ…作戦決行日までに、その辺りの段取りは私が組むよ…アーガスの事も、アンホ…タン中将の方もどうにかしなきゃいけないからね」


それが、レッドがオルトロを討伐した日に語り合った内容だ



つまり、今ブリッツ達にとっては、最悪な展開を迎えている

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