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戦闘動物保護部隊CAPUt!!〜愛しい駆除対象の英雄たち〜  作者: 柴犬乃ぐんて
第1部【戦闘動物保護部隊CAPUt】
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54/102

EP15 変身と解放!!現れる三強敵!!!2/3

白波が、津波の様に海岸線を打ちつけ、モンスター達が上陸し始める

 報道ヘリが上空を飛び、リアルタイムで状況が伝えられている


「えっ、ロンドンも!?」


報道ヘリに乗っているアナウンサーが、局から伝えられる情報に困惑する

 SNSを中心に、モンスターによる通信障害が及ばない地域から、江ノ島近郊の状況が動画や静止画でアップされ始める中、ロンドンやニューヨークでもモンスターが現れた事が一般にも情報として伝わっていると、現場ヘリのアナウンサーとカメラマンにも伝えられ


「ガセじゃないのか!!こんな状況、何十年も」


アナウンサーが叫ぶ。その場面も放送されていて、カメラマンはアナウンサーに余計な事を言うなと促し、音声をカットする様に編成に伝える。するとヘリのパイロットが


「地球世界政府から緊急飛行退避命令が出ました。高度を上げ、少し離れます」


と言うなり、戦闘ヘリが3機現れ、モンスターに対して機銃による攻撃を始める

 カメラマンはその様子を撮影する為、身を乗り出す様にカメラを構える、するとその画角に、ビームの光が通過し、戦闘ヘリは爆発、そして白だった何かが現れ、海岸に立っている


「あれ…アムカじゃないのか」


アナウンサーが、その姿をみた瞬間にその名を言う


「いや、そんなわけ無い」


6年前のアムカとはシルエットは似ているが、アムカは真っ赤な身体だった、何より違うのは、その大きさだ。目の前にいるそれは人の大きさだが、アムカは100mを超える巨大なキマイラだったのだ


カメラが、そのアムカの様な人型を捉えると、その人型は喋り始める


『聞け…人類…今、我々は、3都市に対し同時攻撃を行なっている』



マンハッタン、セントラル・パークにモンスターが溢れているが、上空のブリッツの言葉を待つ様に、待機している


ファルベブリッツもまた同じ言葉を話している


『我々はモンスターを束ねる者』



ロンドン、ビックベンの先端にヴァルバリキアが立っている。その下には、セントラル・パークと同様にモンスターが溢れ、ヴァルバリキアの言葉を待つ様に、待機している



3人が同じ言葉をしゃべっている


マンハッタン

『俺はブリッツ、全生命体の頂点に立つ者』


ロンドン

『私は、ヴァルバリキア。死を与える者』


江ノ島

『我は、神音《カノン》』


それぞれが名乗る


3人

『アムカ復活の日は近い、人類は我々に滅ぼされるか、アムカに淘汰されるか、選ぶがいい』




セントラル・パーク近くのBARの前

ローズィーの腕の端末には、アレックスの名前が表示がされたまま、呼び出し音が鳴っている

しかしローズィーの視線は、上空の魔法陣と、その更に上に居るであろうブリッツの声の方向に固定されている

 ローズィーは端末を見ないまま、通知をオフにし、BARの入っている商業施設の屋上に向かい、扉を蹴り破ると、ブリッツを確認する


「お前を殺れば、終わるんだろ」



ライオネルは、白鷺が駐機してある場所を目指していたが、立ち止まり、ビックベンの上のヴァルバリキアを見る


「隊長との合流は、後回しだ…双剣のヴァルバリキア…敵の幹部ってところか」



他の2人とは違い、丘の上から海岸線の神音《カノン》を見下ろす形になっているカナタ。辺りを見渡すと、人々は避難をほぼ完了している様で、モンスターと神音《カノン》が何かを待つ様に立ち尽くしているのが気になる


「…あいつは何者なんだ?」



3人はグッと胸を張り、胸の前で祈るように両手を組む。すると、カナタの胸の前に赤い炎、ローズィーには青い炎、ライオネルには緑の炎の様な煌めくオーラが出る

それを勢いよく手の平が前を向く様に突き出す


前方にオーラの魔法陣が現れる


「変身!!!!」


肩に力が加わり、肩甲骨に意識を集中させる

すると、光の翼が背に生え、翼が3度羽ばたくと、身体を包み、首から下にかけて変身していき、頭が光るとフルフェイスヘルメットの様な鳥を模した形に変型。

翼は最後に光の粒子となって、首にまとわり付き、長いスカーフになる


3人はそれぞれの場所で、変身をする



ロンドンとマンハッタンはそれぞれの地域のアンホ、州軍、国軍が対処するが、市街地の町中である為、航空機での爆撃や銃撃が使えず、戦車、装甲車、歩兵隊を展開していた。

 モンスターに対応可能な部隊は歩兵隊であり、戦車や装甲車も過剰武装ではある。しかしキマイラへの対応を考えると、ヴァルバリキアには戦車でも装甲車でも太刀打ち出来ない可能性もある、しかし先程も説明した様に市街地である為、歩兵隊でしか対応が出来ない


 モンスターと睨み合う軍隊、モンスターもブリッツやヴァルバリキアの合図を待っている


しかし江ノ島では違った


海岸線に、海を背にしている神音《カノン》そしてモンスター数十匹。戦車や装甲車、歩兵隊が134号線に展開しているのは同じだが、戦闘ヘリが幾度となく攻撃をする。その度に神音《カノン》が6本の触手を束ねビーム光線を放つ。そのビームは太く、1kmほどの射程と30秒ほど照射が可能なようで、戦闘ヘリの機動に置くように照射する事で、後退をさせたり、何機かは撃墜している


市民の被害は、三カ所ともに数えるほどであり、直接手を下したと言うより、避難中の事故や暴動での怪我人など二次的被害が多かったが、江ノ島だけは状況が違う。すでに戦闘が始まっているのだ


江ノ島上空の戦闘ヘリに攻撃をする神音《カノン》、他地域とは違いモンスター側は海を背にしているため、戦車隊も砲撃を開始。モンスター達も砲撃の中を走り出し、攻撃を食らいながらも前進するが、さすがにモンスターもその砲撃には駆逐されて行く

 すると神音が、6本の触手を束ねて撃っていたビーム光線を止め、6本別々に光線を撃ち始める。そのビームは束ねていた時よりも威力は弱く、射程距離300mほどと短いが、連射が効き、6本で掃射すると、戦車を何度も攻撃し、5発ほどで装甲を貫通させ、爆発させる


遠距離タイプの神音《カノン》を補うようにモンスター達は軍隊に突っ込んでいく、数を減らしても、その間も魔法陣から次々とモンスターは湧いてくる

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