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戦闘動物保護部隊CAPUt!!〜愛しい駆除対象の英雄たち〜  作者: 柴犬乃ぐんて
第1部【戦闘動物保護部隊CAPUt】
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53/103

EP15 変身と解放!!現れる三強敵!!!1/3

この時代の江ノ島は、2025年とは形状が違う

50年前の太平洋大災害時に発生した津波によって付近は多大な被害を受けた。しかしそれから50年の間に復興が進み、水族館と江ノ島を中心に50年前よりも発展していた


 海の上に現れた魔法陣に、観光客や地域住民は戦慄する。それは少し前に何度も報道されたブリッツがアメリカを襲撃した光景と同じだったからだ。ただ違うのは、その魔法陣の大きさだ、ブリッツが襲撃をした時よりも、かなり大型だ

 最初はぼーっとしていた群衆も、口々に危険を発する人の声に現場は混乱。まばらだが人々は逃げ始めた頃、地域の緊急連絡放送が響き、避難を呼びかけ始める


 魔法陣が爆発を繰り返す度にモンスターが次々に転移される約20匹、その度に海上に水柱が立つ。モンスターは泳ぎは不得意だが、速く無いだけで、確実に泳ぐ事は出来る。徐々に徐々に海岸線に近づいてくるモンスター


 横須賀が近い事もあり、すぐにアンホの物であろう偵察機が飛んでくる。このあとすぐにカナタ達のカプトのステーションと同じ軌道衛星上にある元々はカプトで使用していたステーションから、アンホの緊急部隊が降下してくるはずだ


「白、現地のアンホに合流しよう…白だけでも」


カナタの提案に白は


「警察や消防と一緒に避難誘導もしなきゃ。アンホが来たら、カナタ行ってくれる?カナタの方が足は速いでしょ」

「でも」


カナタは迷った。変身し、あの数のモンスターであれば、刀がなくても一掃出来る、だから早く人目から離れる事が先決だ。

 だが今、白と離れると、会えなくなる様な気がしたのだ。この混乱の中、彼女を1人にしていいのか!?


「私は大丈夫だよ。私もカプトなんだから、いざとなったら、ミニスカがめくれ上がっても、なんて気にしないで走るから」


白は、ガッツポーズを作り、私もやれるんだよとカナタにアピールしている


人を助ける。志は同じなんだ

自分だけが白を特別扱いしてしまう…心配してしまう


「わかった。白、二手に分かれよう。連絡出来る状態になったら、すぐに連絡、いいな!!」

「うん」


走り出すカナタ

しかし白はその場から動かず、カナタが視界から見えなくなるまで、見つめている。その目は、何か悲しげであり、力強い


「カナタ…いつか私が…いなくなっても…」


白は水族館の目星をつけていた人気のなく、防犯カメラも無い、暗い場所に入る




ロンドンも上空の魔法陣が小さな爆発を繰り返す度にモンスターが降ってくる

 タンや幹部達は急いでアンホに連絡を取り、モンスター対策部隊の派遣を要請する。日本と同じく衛星軌道上のステーションからの派遣と、近くの基地からの部隊を待つ事になる


「ライオネル、お前も来るんだ」


車を出そうとするタンが、ライオネルを呼ぶが、ライオネルは従わない


「隊長と合流します」

「基地で待てばいいだろ、この場にいても」

「いえ、行って下さい。俺がタンさん達と一緒にいるのは、状況的にややこしい状況を生んでしまう」


タンは、それも理解しているので、グッと口を結び、突然、ライオネルを抱き締める


「死ぬなよ。ライオネル」

「子供扱いは無しですよ。タンさん」


タンが車を出すと、ライオネルは白鷺の方に向かう



マルティナは、白鷺を駐機させている場所とは別の人気のない場所にいる

 日の出まではまだ3時間ほどあるが、街を覆うように展開されている魔法陣と転移の爆発で、時々マルティナの姿を明るく照らす


「まったく…カナタ君には、仕事は仕事として割り切り、その上で考えなさいと言っておいて…私は足掻いている…」


悲哀に満ちた表情をするマルティナは、拳を握り、夜空を見上げる


「さて、レッドはグリーンに伝えてくれたかな」




ニューヨークの高層ビルの頂上に立つ雷斗


ニューヨークに展開されている魔法陣も、モンスターを転移させている


「…モンスターの数を減らすくらい、軍がやりあってくれる事が一番だが…この機会、俺たちの力を示す舞台に使わせてもらう」


時計をみる


「……2人とも上手くやれよ…」


前を向き、両手を広げる


「変身」



ロンドン

空を見上げるマルティナは、拳を突き上げると、緑に光る玉が出現する


「変身」



水族館の闇の中、白は目を閉じ、つぶやく


「解放」



雷斗が広げていた両腕を目の前で組むと前方にオーラの魔法陣が現れ、魔法陣が雷斗を包み込む


肩に力が加わり、肩甲骨に意識を集中させる

すると、光の翼が背に生え、翼が3度羽ばたくと、雷斗の身体を包み、首から下にかけて変身していき、頭が光るとフルフェイスヘルメットの様な鳥を模した形に変型。

翼が再び大きく羽ばたくと、光が拡がり


雷斗は、ファルベブリッツに変身している




緑の玉が光り、そこから魔法陣が現れる

マルティナが両腕を上げると、魔法陣が指先からマルティナの身体をくぐる様に通過する

すると両手首には鎌状の刃、身体は短い毛に覆われるも、深い藍色の艷やかなボディスーツの様なシルエットになり、マルティナの髪は明るい茶髪に変わり髪をかき上げると、最後に、イタチを模したフルフェイスの豪華な装飾のベネチアンマスクの様な仮面がマルティナの顔を覆う


マルティナは、ヴァルバリキアに変身している




魔法陣が現れ、光が溢れると、魔法陣が飛散する。白だった人影は、人型の別の物になっていく

顔には目が無く、マネキンの様にのっぺらぼうであり、白金色の身体は幾重にも分かれたヒダがまるで肩出しのウエディングドレス、脚まで隠す様に覆っており、背中からはそのヒダの間から6本の触手が出ている


白が変身した、その何かは、触手を束ね、ビーム光線を放つと建物を突き破り、外に飛び出す


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