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戦闘動物保護部隊CAPUt!!〜愛しい駆除対象の英雄たち〜  作者: 柴犬乃ぐんて
第1部【戦闘動物保護部隊CAPUt】
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33/103

EP10 解散!!イプシロン隊2/5

イプシロン隊が現地に到着して3時間後ー

グリニッジ標準時 10月26日PM4:43

現地時間 10月27日AM1:43



上空からモンスターを索敵する第1小隊が乗るスペースシップ白鷺。森林が視界を邪魔する為、高解像度のサーモグラフィーを用いての索敵だ

 白鷺のモニターにはサーモグラフィーを解析し、可能性のある動物の名前と映像が表示されている


「保護区なんですよね?全然大型の動物がいないんだけど」


白が見るモニターには、小型の動物は確認出来るが、鳥も含め大型の動物は確認出来ない


「大災害時に、ほとんどの大型動物をモンスターと融合する為、殺したらしい」


雷斗がそう言うと、白は


「それは人間が?それともブリッツ側が?」

「どっちもさ」

「……」

「ただここにはもう、モンスターも残っていないはずだ」


すると2人の会話に割って入るマルティナ


「おかしい、ライオネル君に無線が通じない…モンスターの通信障害に似てるが…」


サーモグラフィーは効いているが、レーダーも通信も、無線系の機器がどれも使えない


「白君、サーモグラフィーを注意して見ていてくれ、何かおかしい」




森林の中の第2小隊3人も無線が使えない事に気付く


「モンスターが近くにいるって事か?」


ライオネルは辺りを警戒する


「でもこれって、モンスターの通信障害って言うよりも、ジャミングに近くないか?」


そう言うローズィーがグローブ端末を使おうとするが、画面が読み取れないほどにバグっており、確かにモンスターとの通信障害の事例とは異なる


すると、一本の光の線がカナタとローズィーの間に見える


「これって!!」


2人はお互い離れる様に転がる

最初は針の太さだった光の線は徐々に鉛筆ほど太くなり、光に触れている草は蒸発、木の幹には穴が開くと、光の線は霧散する


「今のって」

「レーザーライフル!!!」


レーザーライフルは、マイクロ波を使った高出力レーザーによる銃火器で、発射される目視可能なマイクロ波の光の線に触れている部分の水分子が激しく揺れ、加熱し、融解させるレーザー兵器だ

 レーザーライフルを使用すると、ライフルのエネルギーになりきれなかったマイクロ波が辺りに放射され、ジャミングと同じ様な効果を生んでしまう欠点があり、戦場でも使用は限られている


「なるほど、ジャミングの正体か」


ライオネルが冷静に言うが


「レーザーライフルなんて、カプトも政府軍も、そんな最先端兵器は導入されてないぞ!!」


ローズィーは混乱している

ライオネルは分析を続ける


「つまり、どこかの国の軍隊がいるか…その装備を持ってる奴が近くにいるって事だ。俺たちは木々が邪魔で相手の位置が分かっても銃は使えない…動物保護の観点からもな…相手は木の障害物を無視して撃ち放題だ。動物に当たってもいいわけだからな」




白はレーザーライフルが焼いた木々が示す直線を描くサーモグラフィーに気付く


「何これ?」


雷斗に知見を求める


「レーザーの痕跡?」

「でも第2小隊の3人以外の人影は無いですよ」

「3人以外の何かがいる事には、変わりねぇって事だろ!?」

「白君、火線は、一度に何本現れた!!?」


マルティナが問う


「1本です…あっまた」


すると、マルティナは


「インターバルが必要…1本の火線…もしレーザーライフルを使っているなら、おそらくその敵は1人」

「敵って」

「人間だよ」

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