064 君に決めた!
ストックが尽きたので1日1回更新になります……
「みーちゃん準備できた?」
『キューッ!』
うんうん、私もバッチリだよっ
ふふ、かーわいい。
この青いリボンがいいよね~
白セーラーにして大正解だねっ
魔法陣もたくさん付与してもらえたしっ
みーちゃんができるとは思わなかったよね~
耐刃、耐熱、耐火、耐冷、耐寒、耐刺、防塵…………
もうよく覚えてないよねっ
とにかく汚れにもシワにもならないんだって~
うちのみーちゃんは勇者なだけあってすごいねっ
「用意できたようだな」
「うんっ」
何回見てもかわいいな。
ニーハイと言ったか、それがなかなか……
普通の靴下よりもなんというか、ダメだな。
見とれてる場合じゃない。
「今日もかわいいぞ」
「えへへ、ありがとうっ」
ふぅ、ちゃんと褒めることはできた、よな?
「私たちが学園に通ってる間はお留守番だと思うけど、寂しくない?」
「………………大丈夫だ」
ほんとなぁ。
ナッシュくんももう一回学園に通えばよかったのにな~
そしてら制服デートできたかもだよ?
してみたかったなぁ制服デート。
日本でもしたことないもん。
あっ、そうか。
ナッシュくんの学ランはあるし、いつでもコスプレデートできちゃうよねっ
休みの日に誘っちゃお~
「ほんとかなぁ。でも料理の修行頑張ってねっ」
「ああ、任せておけ」
まだ俺が新しい仕事をしているのは黙っておくか。
心配はかけたくないしな。
「いってきまーすっ!」
「行ってらっしゃい。気をつけてな」
俺もひよりと一緒だ。
新しい環境で頑張るとするか。
「わぁ、みんなセーラー服と学ラン着てるよ~いいねいいねっ」
学園に近づくにつれて生徒が増えてきたね~
寮もあるみたいだけど、近くから来る人もいるもんね。
髪型もかわいい子が多くて素敵だねっ
「よし、着いたよっ。みーちゃん、まずは職員室って言ってたよね~」
『キュー』
一度案内してもらったから大丈夫だよねっ
「おはようございますっ!今日から編入予定の真島ひよりですっ」
「おはようございます。ひよりさんはこちらです。とても似合ってますね。私が通ってた頃にもあったらって思ってしまいます。初めまして。私が担任のドーラと申します」
おお、なんかとっても美人の先生だね。
カチューシャしてくれてるしっ
美人は何しても似合うな~
「初めまして。担任のドーラ先生ですねっ。今日からよろしくお願いします!」
「うふふ、元気な子ですね。そちらの従魔のお話も伺ってます。従魔を連れてる子は何名かいるので、静かにしていられるから授業も一緒に受けられますからね」
「みーちゃんご挨拶だよ~」
『キュッ』
天才のみーちゃんはお利口さんだから、静かにしてるのなんて簡単だよねっ
「ご丁寧にありがとうございます。ひよりさんの他に、もう一名編入する生徒がいるので、仲良くしてもらえると嬉しいです。それでは一緒に行きましょうか。もう一人の子はギリギリで来ると連絡がありましたので」
「はいっ」
珍しいね~もう一人いるなんて思わなかったよ。
お友達第一号になれるかな~
「みなさんおはようございます。本日から制服が導入されましたね。みなさんとても似合っていますよ。羨ましいくらいです。それでは朝の会を始めましょう。まずは編入生の紹介からです。では自己紹介お願いしますね」
こんないきなりなんだねっ
緊張しちゃうけど頑張らないとっ
「みんな初めまして!真島ひよりです!今日からみんなと一緒に学園に通えることを楽しみにしてました!ぜひ仲良くなってもらえると嬉しいですっ」
パチパチパチパチパチパチパチパチ
なんか冷めてない?
でもこんなもんなの────
────ガラッ!
「遅れました!今日から編入するリファですっ!」
「え?学園ち────もがもが……」
「うふふ、人違いよ、ひ、と、ち、が、い。私はエルフの国から編入することになったリファよ?よろしくね?」
パチンってウインクされても!
あと苦しいから口から手をどけてよっ
なんで学園長がいるのよ~
編入するとか聞いてないよっ
それに三千年も生きてるのに学生とか無理ありすぎるでしょっ
「お二人の紹介は終わったので席に着きましょうか。1番後ろの席を空けてあるので、お二人でそちらに着席してください」
待って、ドーラ先生はどスルーするのなんでなのよっ
遅刻したのもだし、なんで先生なのに学園長がいることに何も言わないのよ~
「ふふ、後ろの席ですって、行きましょ?」
「は~い……」
よく分からなすぎるし、みんなの反応も悪い視線も痛いし……
もう疲れちゃったよ~
帰ったらナッシュくんにスイーツねだろっと。
「では授業を始めましょう。最初の授業は算術からですね。ひよりさんとリファさんは分からなかったらなんでも質問してください」
頷くだけでいいよね?
なんか声出したら冷めた目で見られちゃったらやだもんね。
「ねぇねぇ、びっくりした?」
学園長のなのにいきなり授業中に私語ってどういうことよっ
「びっくりしたに決まってるじゃないですか。あと授業中は静かにしないとですよ」
「あら、ひよりちゃんは真面目なのね」
普通だよ~
なんなのこの学園!
初日のスタートから意味わかんなすぎるよっ
「ひよりちゃん、算術わかる?」
「え、びっくりしてるよ」
「そうよね、この学園の授業はレベルが高いから」
そっちじゃなくて、簡単すぎてびっくりだよ。
ただの掛け算と割り算の話を小難しく話してるだけじゃん。
九九とか知らないのかな……
「えっとね、簡単だなーって……」
「は?はい?」
そんなびっくりすること……だよね。
だってこれでレベル高いって言うんだもんなぁ。
1年生に編入されたけど、3年生でやるのはなんなんだろ?
他の授業もこのレベルなら、来る意味なかったってなるよね……
「先生!編入生が今の難問がわかったそうなので、解いてもらってはいかがでしょう!」
へ?何あの人。
めっちゃ七三!
キッチリ分けてるね~
ってそうじゃなくて!
「もう。リファちゃんが余計なおしゃべりするからじゃん」
「いいじゃない、簡単なんでしょ?」
なんでリファちゃんもちょっといじけてるのよっ
「ひよりさん、それでもこの問題をみんなの前で解いてみてもらえますか?」
「は、はい……」
ええ……
みんなすっごい見てくるじゃん!
はぁ。仕方ないけどやるしかないよね。
それよりずっと気になってたんだよね~
黒板じゃないのに書けるこのボード。
これが専用ペンなのかな?
インクでもチョークでもないのに書けちゃうんだもんね~
それではサラサラ~っと解きますかねっ
「せ、正解よ……私でも少し考えるのに……」
「な、なんだと!我々も今日から教えてもらってる内容なのに!どういうことなんだ!」
「え、編入生って天才?」
「ヤバい子が編入してきたな……」
「あの子のシュシュかわいいなぁ」
「従魔もセーラー服ってかわいすぎる!」
そんなに驚かれたら恥ずかしいんだけどなぁ。
何人かかわいいって言ってくれてたような?
みーちゃんを褒めてた子はお友達になっちゃうよ~
って言ってるの七三キッチリの人ってなんなのよっ
「ありがとうございます。素晴らしいですね。では席に戻ってください」
「は~い」
言われたことしただけだから変じゃないよね?
とりあえずリファちゃんはあとで説教しちゃおっかなっ
「午前中全部算術の授業ってなんなのよ~」
「ひよりちゃんは全部わかったの?」
「そうだね~知ってることだもん」
ついていけないレベルじゃないのは嬉しいけど、小学生レベルなのがね~
むしろ簡単すぎて疲れちゃうよ。
「君、マジマさんと言ったね。すごいじゃないか」
「ど、どうも~初めまして」
七三くんが1番に話しかけてくるのは予想外だよ~
「学園一の秀才の僕ですら、安易に解けない問題をあんなに簡単に解けるなんて……」
え、これってもしかして……ライバル宣言とかされちゃうやつ?
秀才って自分で言っちゃうなんてすごいなぁ。
「君を僕の妻にしてあげよう!」
「……………………へ?」
どうして?
なんでそんな発想になるの?
「ははは、嬉しすぎて声も出ないみたいだね。大丈夫、僕は伯爵令息だ。しかも嫡男。何不自由ない生活を約束されたもんだ。婚約者を決めかねていたんだ。君に決めた!」
「…………リファちゃん、この人何言ってるの?」
「ちょっと黙らせるわね。ショックウェーブ!」
「ぐああぁぁぁ!」
あ、死んだ?
そんなことないね。
気絶してるだけだよね。
「なんだったの?」
「よくわかんないわね。この男の子は優秀って聞いてたけど……おバカね」
名前も聞いたことない七三くんに告白されたってことなのかな?
え、初めての告白がこれって嫌なんですけどっ
この学園はどうなってるのっ
初日からこれってどういうことなのよ~
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