060 閑話 料理人は生徒になりません
「ひより様、制服が完成したら、学園に入学しませんか?」
「え?私がですか?16歳ですけど大丈夫なんですか?」
「はい、この学園は18歳までとなっておりますので問題はございません」
へ~そうなんだ。
でも友達いないからなぁ。
ナッシュくんは入れないよね?
「そちらのナッシュ様は年齢は?」
「俺は18になります。別の学園は卒業しています」
「それは残念です。今のご職業は?」
「今は料理人です」
「ではどちらかで雇われていらっしゃる?」
「いえ、今はどこにも雇われていません」
なにこれ?
ナッシュくんの面接みたいになってるじゃん。
学園長さんは何を聞きたいんだろ。
「雇われていないなら、ナッシュ様もひより様が学園に通う間、もう一度生徒になるのはいかがでしょう」
「……いや、俺は料理人なんです。ありがたいお話ですが、お断りさせていただきます」
「そうですか。もったいないですね。こんなに似合っているのに……」
似合ってるだけでもう一度学園に通うのは嫌だな。
だがひよりを近くで守るには俺も生徒になるべきなんだろうか。
王立中央総合学園か。
ここの生徒になるのが、この世界の憧れであったりもするんだが……
俺には関係ないな。
料理人として生きるには必要のないことだ。
「ひより様はどうなさいますか?」
「えー、私は~ナッシュくんが行かないなら行かなくてもいいかなっ」
「そうですか……学園をひより様のかわいいで埋めつくして欲しかったのですが……諦めるとしましょう」
え?学園も私がプロデュースしちゃっていいの?
「えっと……それなら入学してもいいかなって~思います!」
「ありがとうございます。良かった……これで……うふふ」
「いや~ん、ひよりちゃんとこの学園をかわいいで埋め尽くせるのねぇ~。もぅっ最っ高じゃな~い」
うげっ、ゴーリーマッチョリゲがいるんだったよ~
急に通うたくなくなってきたじゃん。
でもかわいいを布教する同士なわけだから、大丈夫だよねっ
「それではセーラー服と学ランが出来上がるのを楽しみにしております」
「ありがとうございました!失礼いたします!」
「学園長さんまた来ますね~」
『キュッ!』
私は学園に通うことになるのか~
どんな感じなんだろうなぁ
ワクワクしてきちゃうねっ
ナッシュくんも一緒に通いたかったけど、料理のことしなきゃだから仕方ないよね。
みーちゃんも連れていっていいみたいだから、楽しくなりそうっ
お友達たくさんできるかな~
「みーちゃん楽しみだねっ」
『キュッ』
「この調子でかわいいを布教しまくるぞ~」
『キューーー!』
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