050 閑話 小さいけど大きいから負け
「どうですかひより様!何百人とはいきませんでしたが、この人数を集めました!この人数を一日で集める私の手腕、ご覧いただけましたでしょうか!今後ともぜひ、この私、シュターナルをよろしくお願いいたします!」
朝から元気だなぁ。
次は指名しないよ~?
話が進まなくて大変なんだからねっ
でも次の朝にはちゃんとやって欲しいことしてるし、もしかしてシゴデキさんなのかな?
でも、はぁはぁしてるし汗かいてるしなぁ。
変な人ってことは間違いないよねっ
「面接などはいかがいたしましょうか!この私が厳選に厳選を重ねましたので、間違いなく!どなたを雇っても問題ないかと!……ここでさらにアピール出来れば……ああ、ギルマスを通り越して貴族に!貴族になれるかもしれんぞおぉぉぉ!」
貴族になりたいの~?大変そうだねっ
まぁいっか!ほっといて面接しちゃおうかな~
でも私そんなことしたことないし、リディルさんに来てもらった方が良かったやつじゃない?
もしかして私、やらかしちゃった?
うーん、でもなんとかなるよねっ
一人ずつお話してみよっ
「では最初の方~。お名前と特技教えてくださいっ」
おー、なんかマッチョなお兄さんだ~
手先器用なのかな?
「俺の名前はゴーリーマッチョリゲだ。特技は……ふん!この筋肉!」
「はい、分かりました~」
なし、間違いなくなしだよ。
考える必要もないよ。
次の人は~
「私はマージョリーヌだよっ、ヒーッヒッヒッヒッ。特技はそうさねぇ……ヒミツだよっ!ヒーッヒッヒッヒッ」
この人何しに来たんだろ?
秘密にされたら雇えないじゃん。
次は~?
「アッシはトゥーゾックですぜ!特技は盗みでさぁ!」
えっと……警察案件?
捕まりに来たのかな?
次っ!
「私はセクーシージョーユーよ~。ふふ、あなたかわいいわねぇ。食べちゃいたいわぁ。特技は……うふふ、な、い、しょっ」
この人は秘密じゃなくて内緒なのね。
うーん、何しに来たの?
どうなってんのよシュターナルさん!
待って、あと何人いるのよっ
げっ、まだまだいるじゃん……
『キュー!キュキュ!』
「なーに?どうしたの?あの二人?女の子いるね。あの子達?おっけ~わかった。話しかけてくるっ」
双子かな?中学生くらいなのかなぁ。
かわいい女の子2人組だねっ
「あなた達は双子ちゃん?まだちっちゃいのに働きたいの?お名前と特技を聞いてもいい?」
「私たちは小人族の大人よ!私がリトール、こっちが妹のスモルよ!」
リトルとスモール?
ん?リトールとスモル?
ややこしい名前だよっ
「小人族なんだね~何歳なの?」
「18!もう立派な大人よ!あなたみたいな……ふん、そんなに小さくないよ」
がーん、私のそこを見て言ってるよね……
これは宣戦布告と捉えていいよね?
やっちゃうよ~
って嘘でしょ……
2人ともちっちゃいのに大きい!
嘘だと言ってよ~
「私たちは手先が器用な種族でもあるのよ。負けを認めたなら雇いなさいよ」
なんで雇われる方なのに強気なのよ~
でも負けは負けよね。
「いいでしょう!2人とも雇いますっ」
「やったやった、これでご飯食べられるよっ」
ん?ご飯食べてないの?
「ありがとう、ちっちゃい癖に良い奴で嬉しいよ!」
ちっちゃいはそっちだけど私なのが悔しい……
私はこれから大きくなるんだもん!
絶対絶対なるんだからねっ
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