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追放料理人とJKの異世界グルメ無双珍道中〜ネットスーパーは最強です〜  作者: 音無響一
第二章 王都新生活

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049 紅茶よりシュシュ

「ここが商業ギルドだよっ」


「ひよりお姉ちゃん、ここで私は何すればいいの?」


「私とライザちゃんはかわいい、それは分かる?」


「うーん。うんっ、わかるっ!」



ふふ、えらいえらい。

かわいいから撫でちゃうぞ~



「ライザちゃんはモデルさんなの。だからここでもかわいいをアピールすればいいだけだよっ」


「じゃあひよりお姉ちゃんと一緒にいればいいんだねっ」



そうだよ~ライザちゃんは頭もいいんだねっ







「すみませーん、シュターナルさんはいますか~?」


「こんにちはお嬢さん。どういったご要件でしょうか。面会の予約などはございますでしょうか」



え、予約とか必要なの?

知らなかったよ~

出直してくるしかないかなぁ。






「やや!そちらにいらっしゃるのはひより様ではございませんか!その麗しいお姿、本日は一段とお美しいではございませんか!やや、そちらにいるお嬢様もなんと愛らしいのでしょうか。このシュターナル、ひより様にお会いする度に驚きが隠せません。本日はどういったご要件でございますでしょうか!」



あはは、今日もたくさんしゃべってるよ~

相変わらず面白い人だよねっ

予約してないけどいいのかな?



「予約しないで来ちゃいましたけど大丈夫ですか?」


「何を仰いますか!ひより様の御用とあれば、どんなに大切な商談だろうとぶっちぎってやります!さぁさぁ、本日はどのようなご相談でございますでしょうか。どうぞどうぞこちらへ……ふふふ、これでまた一歩ギルマスへの道が開けるんだ。どんなことがあろうとお話を伺わねばならんのだ」



ぶっちぎっちゃダメだよー?

独り言も安定して聞こえてるし、シュターナルさんも変わりなさそうだねっ






「どうぞどうぞ、おかげになってお待ちください。只今新たに発見された紅茶を持ってこさせますので。も、ち、ろ、ん!砂糖もございます!ひより様がいついらして下さってもいいように、このシュターナル、尽力いたしました!おい、早くあの紅茶を持ってこんか!」



自分で行けばいいのに~

部下に嫌われちゃうよ?



「さぁどうぞ、癖のない香りが特徴の新種になります、ひより様のお口に合うと嬉しく思います。いかがでしょうか」



まだ飲んでないのに聞かないでよねっ

ふーん、この香りって~



「……セイロンティーだねっ!これは好みによるけど、砂糖よりはレモンとか入れると美味しいんだよ~」


「は、は?ご、存じで?」


「そうそう、柑橘系って言えば分かるかなぁ。酸っぱい果物、そんな感じ!」


「おい、果実はあるか!誰か持ってこい!」



だから自分で行きなよ~

私の方を向いてない隙にレモン果汁でも買っちゃおっかな。


あったあった。

シュターナルさんがまだ焦ってるから買っちゃお。





「じゃじゃーん!これにその果汁が入ったものがあります。これを数滴ぽたぽたって入れまして~。はい、みーちゃん飲んでみて~」


『キュー!キュキュ!』



うんうん、レモンティーになってるみたいだね~

それじゃあ私も一口……



「ちゃんとレモンティーだねっ、爽やかで美味し~」


「え、それは、どこ、から?また……ご自分で?」


「そうだよ~自分で持ってるやつだよっ」


「ちょ、え、それ、え?」


「ほらほら~シュターナルさんもどうぞっ」



このくらいいいよね?

似たような果物もこの国にあるだろうし。






「……んん!こ、この味と香り……なんてことだ!この味はシトレン!あの何に使うか分からないただ酸っぱいだけと思われているシトレンではないですか!こ、これは一大事ですぞ!おい、おい誰か!これはまた貴族界に激震が走るぞ!ふははは、砂糖に引き続き、このシトレンを流行らせたのが私となれば、くくく、ギルマス一直線!早くて明日にはなれるんじゃないのか?私はギルマス私はギルマス……」



なーにそんなに大袈裟にしてるんだろ?

ただのレモンティーじゃん。

紅茶流行ったくらいで、明日ギルマスになれるわけないのにね~


これを少し甘くするもっと美味しいのよね~


ん?みーちゃんも?

はいどうぞ~


ライザちゃんにもねっ



「ん~美味しいねっ」


『キュー!』


「ところで何しに来たんだっけ?」


『キュー?』



うん、思い出せないけど美味しいねっ



「おい、今すぐシトレンを買い占めろ!売ってるところがないだと~?だったら販路を確立しろ!シトレン農家も作るんだ!くぅ~この手腕、もうギルマス、間違いなくギルマスだ!」



だから自分でやればいいのに~

本当にみんなに嫌われちゃうよ?

ほら、あの職員さんなんて嫌そうな顔してるじゃん。


あっ、でもすっごい美人さん。

待って、シュシュしてるじゃん!

商業ギルドの職員まで愛用してくれてるなんて嬉しいなっ







「はぁはぁ……ひより様、私の手腕、ご覧いただけましたか。今後も、この私、シュターナルをご指名頂けたら幸いです!そして次にお会いする時はギルマスに……ギルマスギルマスギルマスギルマス……」



落ち着いてよ~

ギルマスになる人はそんな連呼しないよ?

どっしり構えてくれればいいのになぁ。



「今後も何も、今日の用件がまだ済んでないですよ~紅茶の話をしに来たわけじゃないですからねっ」


「そ、そうでした!ここから更にまた活躍できるのか……もう今日からギルマスじゃ……ギルマスギルマスギルマス……」



ギルマスギルマスうるさいな~

担当変えてもらう方がいいのかな?

あのお姉さんなんてシゴデキ女子って感じするよね~



「もー!話を聞いてくださいっ!」


「は、はい!」


「あのお姉さんがしてるシュシュ、分かりますか?私もライザちゃんも、みーちゃんも手につけてるやつです」


「はぁ、それは……ひより様がどちらかで購入された物でございますか?」



昨日売れ始めたから、さすがに商業ギルドでもわかんないよね。



「これ、昨日から売れまくってます」


「そ、そうでございますか。商業ギルドなのに流行りを把握しておらず、大変申し訳ございません!」


「いえいえ、これは私のアイディアで作ってるものなんです」


「え?ひより様、が?な、なんて言うことだ。ひより様は紅茶だけでなく、女性の流行まで作り出せるお方なのか!やはり私の目に……ブツブツブツブツ……」



あーぁ、まーた変なこと言ってる。

シュシュしてるお姉さんがこっち見てるじゃん!






「すみませーん、ちょっといいですか?」


「は、はい、ただいま」



わわ、近くで見るともっと美人さんだ~

でも髪型を変えたらもっとかわいいかも?



「ちょっとこっちに座ってくださいね~シュシュ取りますよ?これ私が考えたものなんですっ。だから使い方を教えますねっ」


「は、え?あなた様が?」


「そうそう、だから失礼しますよ~こうして~こうしてっと。ほらっ、もっと美人さんですよ~。鏡もどうぞっ」


「え……全然、違う……」


「ね?こうやってつける位置を変えるだけでこんなに違うんですっ」


「ほんとだ~お姉さんもっとかわいくなってる~」



でしょでしょ!

ライザちゃん、ナイスアシストだよっ






「シュターナルさんが暴走してるし、お姉さん、お話聞いてもらえませんか?」


「あ、はい、私で良ければ……」


「実はシュシュを作る人手が足りてないんです。だから手先が器用な人を雇いたくて。昨日から売り始めたのに、すっごい売れてるんです」


「ほ、本当にあなた様がこのシュシュを?」


「だからそう言ってるじゃないですか~。あ、でも作ってるのは別の人ですよっ。私はアイディア出すのと、布教活動ですっ」


「ふ、布教……ですか」


「今みたいにみんなをかわいくすることですよっ。お姉さんもとってもかわいくなってますよ~」


「あ、なるほど……素敵な活動でございます」



そうじゃなくて、誰か紹介して欲しいんだけどな~



「おいお前、私がひより様と話しているのにどこから湧いてきた!器用な人を雇いたいと仰られているだろう!何を聞いているんだ何を!早く手配しなさい!」



わ、びっくり!

えー、話聞いてたの?

シュターナルさんが自分の世界に行ってると思ったからお姉さんとお話してたんだよ~?

ほんと変な人だよねっ



「すぐ、すぐに何百人でもご用意致しますので、3日、いえ、1日お待ちください!」



早すぎない?

何百人もいらないしっ!

って明日には集まるっていうの?

信じられないけど、また明日来よっと



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