040 閑話 我の部屋
「すごい綺麗な造りだねここ」
転移って本当にあるんだ。
一瞬で違う場所じゃん。
ワープだよワープ。
すっごいおもしろいけど、帰れるのかな。
めっちゃ心配になってきちゃうよ。
「ここは何かの神殿なのか……厳かな雰囲気すらするな。魔物が出てくるような気配もないぞ」
『キュゥ………………』
「みーちゃん?」
どうしたんだろう、遠くを見つめて怖い顔してるよ。
こんなみーちゃん見たことない。
「見たところ一本道みたいだからな。進んでみるしかないだろ」
「うん、そうだよね」
なんか怖くなってきた……
なんでこんなことになってるのよ~
『キュッ!』
「エクスカリバー出すの?わかった、今出すね」
みーちゃんも警戒してるのかな。
ここに何かあるか知ってるとか?
いくら天才のみーちゃんでも分からないことだってあるよね。
「何も無いから静かだな。俺たちの足音しかしない……」
「……うん、なんか変な雰囲気だし」
もう5分は進んでるのに何もないな。
ここは本当にどこなんだ。
「ねぇ、なんか言った?」
「いや、何も……」
『なんでお前らがここにおるのだ!』
「きゃあああぁぁぁ!」
「うわあああぁぁぁ!」
『キューッ!』
『うぎゃぁぁぁぁぁ!』
「だっ、誰だ!」
なんだ、何が起こった!
気配なんてなかったのに……
「って魔王さ、ま?」
「なんで魔王さんがこんなとこにいるのよ!」
『それはこっちのセリフだ!ここは我の部屋だからいるのは当たり前であろう!』
魔王さんの部屋ってなんなのよっ
意味わかんないんだけど!
「びっくりさせないでよっ!どういうことか説明してっ」
『……ここはお前らの家の屋根裏部屋だ』
「はぁ?何わけわかんないこと言ってんのよ!こんな広いのに屋根裏部屋に入るわけないでしょっ」
『我の力であの部屋とここを亜空間で繋げておるのだ』
魔王さんの力で~?
意味わかんない、亜空間ってなんなのよっ
『キュー!』
『うむうむ、懐かしいが苦い思い出だのう。ここで我は………………』
なんの話をしているんだ?
魔王様の部屋とはどういうことなんだ。
『我の本体はここに封印されておるのだ。永遠にここにな……』
「え?ここに魔王さんいるの?じゃあうっかり封印解いたりしたら大変じゃん」
『うっかりで解けるような封印ではないのだ。当時の勇者とそのパーティの強さは我の想像の及ばぬ強さであったのだ。その勇者が自分の命と引き換えに施した封印は絶対に解けん。我の力を持ってしても無理なのだ』
「ふーん、そっか!」
『全然興味無さそうではないか……』
だって説明が長いんだもん、よくわかんないよねっ
「ここから家に帰れるの?」
『どうやってここに来たのか分からんが、家に戻すのは可能である』
良かったぁ、一時はどうなるかと思ったけど。
ここが魔王さんの封印されてる場所ってことはわかったし、それでいいよねっ
三千年も封印されてるのは可哀想だけどなぁ。
どんな封印なんだろ?
よくわかんないから私には無理だよねっ
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