037 かわいいは世界を救う?
予約日時を間違えてました……すみません
「リーディールさんっ!」
「おはようひより、相変わらず面白い呼び方だな。アニキもそう呼んでたらしいじゃないか」
「面白いかな~?おはようリディルさんっ」
「今日はシュシュが完成したんだ。早速見てくれ」
もうできたんだ~
魔物素材も安価で手に入るみたいだもんねっ
これでかわいいが流行るといいな
「これでどうだ?かわいいだろ?」
「うんうんっ、とってもかわいい!」
もう何種類もあるよ~
流行るといいなっ
「それでな、まずは私とひよりがつけて、街を歩いてみないか?服も作ったんだ。ひよりが教えてくれたのもできたぞ」
「おー!もうそんなものまで!すごいすごい!」
「まずは私が着替えてこよう」
「うん、待ってるねっ」
わ~ほんと可愛い!
ショートパンツもスカートもかわいいな~
リディルさんにとっても似合いそう!
これ着てシュシュつけて歩いたら目立つだろうな~
「かわいいっ」
白いブラウスに短いスカートが似合ってる~
リディルさんは小柄だからとってもかわいいよねっ
腰の細いベルトもいい感じだね!
「そ、そうか?なんだか恥ずかしくなるな……」
「ほらほら、鏡で見てみてっ!シュシュをつけてあげるねっ」
ポニーテールにするのがいいかな~
「すごい……服もだが、シュシュをつけてこうするだけで全然……かわいい……」
「ふふ、早く街に行きたくなるねっ!私も着替えてこよっと!」
私のはショートパンツとゆったりした上着だねっ
やっと向こうにいた時みたいな服が着れて嬉しいな~
髪型はお揃いにしちゃおっと!
「じゃじゃーん!どうどう?」
「おお……やっぱりひよりはかわいいな!これで街を歩けば宣伝になること間違いなしだ!」
照れる~
でも久しぶりのオシャレだしテンション上がっちゃうよねっ
『キュッ!』
「なになに?みーちゃんもオシャレしたいの?みーちゃんは髪の毛ないからシュシュをつけられないしなぁ」
あっそうだ!みーちゃんの手にシュシュつけてあげればいいんじゃない?
『キュ!』
「みーちゃん手を出してね~。ほらっ、こうしたらかわいいよっ」
『キューッ!』
ふふ、喜んでくれてるのかな?
両手につけたからとってもかわいい~
頭にも何かつけてあげたいけどなぁ。
ヘアバンドとか作ってあげたらかわいいかな?
「みーちゃん、紐見つけてきて~」
『キュ?』
「もっとかわいくなるの作ってあげるっ」
『キュキュッ』
「どんなやつを作るんだ?」
「まぁ見ててねっ」
『キュッ!』
おー、もうあったんだね。
こうしてこうして~
「はい、できたよっ」
『キュー?』
「私達のつけてるシュシュとお揃いな感じのヘアバンドだよっ!ワンポイントのリボンがかわいいでしょっ」
これをみーちゃんの頭につけてっと~
「ちょーっかわいいっ!」
『キュー?』
「すっごいかわいいぞみーちゃん!鏡を見てみろ!」
手にはシュシュつけて、頭にリボン付きのヘアバンドしてるのちょーかわいい!
『キューッ!キュッキュッ!』
「嬉しい?かわいい?よかった~」
喜んでる姿もかわいすぎるよ~
うちのみーちゃんは最強だねっ
「これで全員バッチリだな。今日は1日かけて王都の全域を歩いてみよう!」
「おー!」
『キューッ!』
ふふ、街に出たらどんな反応されるかな~
ナンパとかされちゃうかな?
困っちゃうよ~
「ねぇねぇ、せっかくだからさ、このたくさん作ってくれたシュシュも持っていこうよっ。もしかしたら気になった人が買ってくれるかもよっ」
「それは名案だな。そうしよう」
「あと小さい鏡くらいなら持っていっても変だと思われないかな?」
「ひよりが作る鏡は小さくても高級品なんだが……ダンジョン産のものといえばいけなくはないか……」
「自分がどうなってるか見るだけでも違うし、それだけで買いたい欲が上がると思うよっ」
「どんなのを持っていくんだ?」
凝ったのはいらないから、ちょーシンプルなやつでいいよね。
小さい手のひらサイズの丸い鏡をあやとりで作っちゃおっ
「こんなのだよっ」
「うーん、変なやつに見られなきゃ大丈夫だろ。よし、鏡も持っていこう。あった方が絶対いいからな」
やったやった!
買ってくれる人いるかな~
かわいいから絶対いるよねっ
「まずは東地区の人通りが多いとこに行こうか。その後に西地区だな。中央区は金持ちが多いから行くのはやめておこう。貴族に目をつけられても厄介だからな」
「うんうん、それなら東地区から行ってみよ~」
貴族か~どんな人がいるんだろ。
ナッシュくんの話聞いてても、いい印象がないんだよね~
関わらないことが一番ってことだね。
「すっごい見られてるね」
「ああ、そうだな。この格好がそもそも異質だからな」
「2人して生足だもんね」
「そんなこと言うな、恥ずかしくなってくるだろう……」
昼前だからかな、人通りも多いし、めっちゃ注目されてるよ。
あのおじさんなんて二度見どころか四度見してるし。
「どこに向かってるの?」
「私の作ってる服を卸してる服屋に行こうと思ってるんだ。これまでにないかわいい服を作るって話はしてあるからな」
「いいじゃんいいじゃんっ。そこでファッションショーだねっ」
好奇な目で見る人もいるけど、不審がられてる視線も多い感じだよねぇ。
この世界では私達が奇抜すぎるんだろうなぁ。
でもすぐにみんな真似してくれるよねっ
だってめっちゃかわいいもんっ
『キュッ』
「ん?みーちゃんどうしたの?」
『キュキュ』
「あ、ほんとだ。あの子どうしたんだろ。迷子かな?」
道の端っこでうずくまってるけど、あれって泣いてるよね?
「どうしたひより」
「あそこで泣いてる子がいるの。ちょっと行ってくるね」
泣いてる子は気になっちゃうよね。
何があったんだろ。
「ねぇねぇ、どうしたの?なんで泣いてるの?お姉ちゃんが力になれるかな?」
「ひっひっ……ぐすっ」
「お姉ちゃんは怖い人じゃないから安心してね~?ほら、みーちゃんも見て~。とってもかわいいでしょ?」
「…………なにこの子?」
「この子はみーちゃんだよ~私の家族なの」
「家族……うわぁぁぁぁん!」
「ええ、なんでもっと泣いちゃうの?ど、どうしよう」
「パパとママが喧嘩してるのー!仲直りして欲しいのに二人ともぷんぷんしててわたし怖いのー!うわぁぁぁぁん!」
夫婦喧嘩が原因なの?
こんな小さい子が泣くほどの喧嘩って……
「ひより、家庭の問題だ。私達にはどうすることもできない。ここは諦めろ」
「うーん、そうだよね」
でもなんとかしてあげたいな。
話を聞いてあげたいけど、夫婦のことはどうすることもできないよね。
「あっ、そうだ。君のお名前は?お姉ちゃんはひよりだよっ」
「ひっく、ひっく……わたし、の?わたしはライザだよ?」
「じゃあライザちゃんにとってもかわいいのあげるね?ほらこれ!」
「これ?これなーに?」
「これはシュシュって言うんだよっ!女の子がかわいくなる新しいアイテムだよっ!見て見て、お姉ちゃんもしてるの。ほら、かわいいでしょ?」
「う、うん。か、かわいい……」
「ライザちゃんが元気になるようにひとつあげるね?あ、ママのもあげちゃう。ほら、つけてあげるねっ」
「え、え?」
ふふ、この子の綺麗な金髪に絶対似合うよ~
わぁ、サラサラだ~
「ほらできたっ!これでお姉ちゃん達とお揃いの髪型だねっ!とってもかわいいから自分で見てみよっかっ」
「え、これが、わたし……?」
「うんうん、そうだよ~ライザちゃんとってもかわいいよっ」
「これ、なぁに?」
「これはシュシュだよっ!こっちの、お姉ちゃんが作ってるの!」
ふふ、いつの間にか泣き止んでるよ~
かわいくてびっくりしちゃってるのかな?
この子は本当にかわいいお顔もしてるし、ポニテが映えるな~
大人になったら絶対美人さんだよねっ
「少し元気になったかな?」
「うんっ!お姉ちゃんありがとう!」
ふふ、よかった。
家の事はなんにもしてあげられないけど、少しでも笑顔になってくれて安心かな?
「お姉ちゃん、また会える?」
「うんうん、また会えるよっ」
リディルさんの工房の場所教えておけば大丈夫だよね。
「ああ、うちにまた来るといい。君のかわいい服も私が作ってあげよう」
「めっちゃいいじゃんそれっ!どんどんかわいい仲間を増やさないとねっ」
「わ、わたしもお姉ちゃん達みたいにかわいくなれる、の?」
も~この子は何言ってるの~
ライザちゃんが一番美少女だよっ
「あったりまえじゃんっ!私とリディルさんでこの国のお姫様よりかわいくしちゃうからねっ」
「わぁ、わたしもお姫様になれるの?」
「お姫様よりっ、だよ!」
ふふ、楽しみが増えちゃったっ
ライザちゃんが小さい子の広告塔になってくれればいいよね~
「ありがとうお姉ちゃん達!みーちゃんもまたね!」
「ライザちゃんばいばーいっ」
ふふ、笑顔がとってもかわいいなぁ
ライザちゃんの笑顔で夫婦喧嘩もおわるといいなっ
「幸先がいいかはわからないが、この調子でどんどん宣伝できるといいな」
「うんうん、そうだね!けっこう目立ってたもんねっ」
「卸先の服屋でも気に入ってもらえるといいな」
「絶対大丈夫だよっ!いこいこ!」
この調子で王都をかわいいで埋めつくしちゃうんだからねっ
かわいいは正義って言葉をこの国にも教えてあげよっ
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