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追放料理人とJKの異世界グルメ無双珍道中〜ネットスーパーは最強です〜  作者: 音無響一
第二章 王都新生活

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029 かわいいを作っちゃおう

「おはようございますっ」


「おはようひより、早速始めようじゃないか」


「何から始めたらいいの?」


「まずは色んなデザインを考えよう。ひよりにはデザインの案を出してもらいたい。ひよりの着ていた服は制服と言っていたが……」


「あれは学校のなんだ!生徒がお揃いで着る制服なんだよっ」



この世界にも学校ってあるよね?



「学園ならあるぞ。制服もあるが、ひよりの制服のようにかわいいものはないな」


「そうなんだ~女の子はかわいい方が嬉しいよねっ」


「そうだな。絶対その方が私もいいと思う」



異世界でもかわいいを発信するなんて、JKしてるって感じ?

私にできるか分かんないけど、かわいいの考えちゃおっ







「この世界の服装って、野暮ったいのが多いよね?庶民はオシャレはあんまりしないの?」


「そうだな、服もまともに買えないやつだっているくらいだ。みんな生活に必死なんだろう」


「それじゃあ服よりワンポイントでかわいいもの作ったりとかどう?」


「ほう、それはどんなのだ?」



うーん、髪飾りとか?

アクセサリーは高くなっちゃうんだろうけど、シュシュとかカチューシャなんてどうだろ?


みんな髪はまとめてるけど、かわいいシュシュとか見たことないよね~


ヘアピンとかは高くなるのかなぁ。



「書くより作った方が早いかも?リディルさん紐はある?」


「作る?そんな簡単なのか?紐ならどこかにあったな……」


『キュッ!』


「みーちゃん、またどこで見つけてきたの。すぐそこにあった?紐探しの天才だね~」



それじゃあ作ってみよっかなっ


こうしてこうして~



「はいっ、これがシュシュだよ!髪の毛をこうやって結んでおくの~」


「……アニキに聞いてはいたがとんでもないな」


「スキルよりこっち見てよ~かわいいでしょっ」


「いいな、そういう発想はなかったぞ。ただ結ぶだけなのにかわいいじゃないか」


「こんな風に結ぶ位置とかで変わるんだよ~」


「いいないいな!髪型をシュシュってので変えるだけで中々の変化だ!」



次はヘアバンドとかもできちゃうよね~

カチューシャも作っちゃおかなっ







「はい、これがカチューシャだよっ!こっちがヘアバンド!こうやって使うんだよ~」


「いいな!また違ったかわいさになるじゃないか。他にもあるのか?」


「あとはヘアピンとかになるけど、金属だったりするからなぁ」


「それはどんなのなんだ?」


「一応作るねっ」



みーちゃんはどこから持ってくるんだろ。

すぐに渡してくれるよね~







「はいっ、これがヘアピンとヘアクリップだよっ」


「これは……素材はなんだ?」


「うーん、私も詳しいことはわかんないよ~向こうの素材の勉強なんてしてないもんっ」


「どうやって使うんだ?」


「これをこうして、髪を止めるんだよっ」


「おお、かわいいな!」


「でしょでしょ!リディルさんもしてみて~リディルさんはカチューシャとか似合いそうだよっ」


「私が……ど、どうだろうか……」


「わぁ、とっても似合う!かわいいよリディルさんっ」



ふふ、照れてる~かわいいなっ

鏡があるといいんだけど、あるかな?



「鏡ってあるの?」


「ちゃんと映るものは高級品だからな。うちにはこういうものしかないな」



うーん、これじゃあしっかり映らないもんなぁ。

身だしなみに気をつけることがかわいいに繋がるし、絶対あった方がいいよね。


売る訳じゃないし、おっきい姿見を作ってみようかな?


まだ紐は沢山あるしやってみよ~








「はい、これがあればバッチリでしょっ」


「んなっ、こ、こんなものまで?」


「ほらほら~これで見てみてっ」


「私……これが……」


「ねっ?ねっ?かわいいよね~」


「ほんとだ……信じられない。かわ、いい……」



ちゃんと見たの初めてなのかな?

固まっちゃってかわいいな~

小柄だし顔も童顔だからめっちゃかわいいよねっ

早く可愛いお洋服も着せたいかもっ






「リディルさんは洋服専門なんでしょ?シュシュとか作れるの?」


「そうだな、リボンはあるが……この伸び縮みする素材が……」



あ、もしかしてゴムもないのかな?

ゴムって何でできてるんだっけ。

なんかの木だったような~


私が作っちゃうと、延々と私が作る羽目になるんだもんなぁ


ずっとあやとりだけする生活とかさすがにしたくないよ~



「あー!そうだ、魔物の素材で似たような物がある。あれなら何とかなるはずだ」


「えっ、そうなの?いいじゃんいいじゃん!」



そうなると一気に現実味が出てくるよねっ

でも魔物素材かぁ

私のは自分で作ろっと。






「素材はギルドで依頼を出せばなんとかなるか。強い魔物じゃないし、これなら安価で量産できるかもしれないぞ!」


「じゃあそれが手に入るまで、次は何が作れるか考えないとだねっ」


「そうだな。ひよりとなら王都をかわいいで埋め尽くせそうだ」


「いいねいいね!王都の女の子をみーんなかわいくしちゃおっ」



それめっちゃいい~

それがお仕事とか最高じゃんっ

ふふ、異世界で暮らすのも案外いいかも?



「ひよりの知っている知識をたくさん教えてもらわないとだな」


「まっかせて~日本のかわいいを王都で流行らせちゃうんだからねっ」



すっごい楽しそう!

学園の制服もJKっぽくするのも最高かも~






「私一人じゃ到底追いつかないからな。売れたら人を雇うこともしないとだな」


「まだ先の話でしょ~」


「いや、絶対にこれは売れる。私みたいな女でも、こんなにかわいくなれるんだ。絶対だ」


「ほんとかな~でもそうなるようにがんばるよっ」


「あぁ、私とひよりならできる!」


「おー!」


『キュー!』


「ふふ、みーちゃんも協力してくれるのねっ百人力だよ~」



あーもう癒される。

みーちゃんのかわいさも広めないとだよね~











「ナッシュくん、おかえりっ」


「ただいま。すぐにメシにするか?」


「遅かったね~でもここじゃ作れないもん、私とみーちゃんは残り物のお肉とお米食べちゃったよっ」


「…………そう、か」



俺は何食べようかなぁ。



「ひより、何か調理なしで食べられるものはあるのか?」


「もうないよっ!だから早く家を見つけないと、ナッシュくん何も作れないよ~」



ないのか……これは本当に家探しを頑張らねばなるまい。



「そうそう。今日ね、かわいいの作れたんだよ~」


「もう作り始めてるのか。早いもんだな」


「まずは私のあやとりで見本を作ったの!」



ひよりのスキルなら簡単に作れるわけか。



「ほら、見て見てっ!かわいいでしょっ」


「それは……」


「シュシュっていう髪を結ぶやつなのっ」


「……………………」



くっ、何を見とれてるんだ。

いつもと違う雰囲気でびっくりしてしまったじゃないか。


ただ紐で結ぶだけじゃなく、髪の毛をシュシュというので結ぶだけでこんなに違うものになるんだな。



「ね~なんにも言ってくれないの?」


「……は?いや、そ、そうだな。似合ってる……」


「ふふ、やったぁ!ありがとうナッシュくんっ」



…………なんで俺はひよりをかわいいと思うようになったんだ?


最初はただのガキだと思ってたのにな。

いつからなんだろうか。







「ほら見て~こっちもかわいいでしょっ」


「あぁ、そうだな。かわいいよひより」


「ふぇ?」



そんなハッキリ言われたら恥ずかしいじゃん……

やば、顔熱い。

どうしてくれるのっ


うぅ、イケメンずるい……

まともにナッシュくんの顔が見れないよ~







「と、ところで家は買えそうなのっ?」


「それが中々いい所がなくてな。リディルさんの近くにはなかったんだ」


「そっかぁ。じゃあ離れててもいいよ~?」


「わかった。明日はもう少し範囲を広げて聞いてくるとしよう」


「お願いねっ」


「じゃあどこかの店で食べてくるとするよ」


「行ってらっしゃい!」



そりゃあ一緒には来ないよな。

ふぅ、どこへ食べに行こうかな……



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