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追放料理人とJKの異世界グルメ無双珍道中〜ネットスーパーは最強です〜  作者: 音無響一
第一章 出会いと旅立ち

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023 JKは川へお米を炊きに

「デーラール~さんっ!」


「おう嬢ちゃん、よく来たな!だけどその呼び方はなんとかなんねーか?気が抜けちまうぞ!」


「いいじゃんいいじゃん、そんな細かいことっ!それより土鍋はできた?」



も~こんなに髭もじゃなのに、変なとこ気にしすぎだよっ



「おう、できてるぞ!蓋付きってのが難しかったが、こんなんでどうだ?」


「おー!すごい!」



絵で説明したけど、結構いいんじゃない?



「蓋もピッタリだし、空気穴もあるし、これでバッチリだよっ」


「ガハハ!そんならよかったな!」



専門じゃないって言ってたのに、できちゃうんだから、ドワーフってすごいんだねっ



「これでお米が炊けるかもしれないよ!」


「おーおー、早く食わせてくれ!」


「おっけ~昨日ナッシュくんが魔石仕入れてくれたからねっ失敗しても大丈夫!」



いいよいいよ~お米はコシヒカリ5キロ買ってあるから、これを炊くだけだもんねっ






「デラルさん、竈門の用意だよっ」


「土鍋を置く炉のことか?」


「うんとね~こういうのが欲しいの!」



私の記憶を頼りに作ってもらうしかないよね。

でもこれじゃあ家に置いておくようだし。

旅の道中でも使えるようにしたいもんね。



「はー、なるほど、だいたいわかったぞ!」


「え、すごい!できるの?」


「おいおい、ワシを誰だと思ってるんだ!」


「よっデラルさん、世界一の名工!かっこいい~」


「ガハハ!本当のことだが嬉しいぞ!」


「でもでも~これを旅に持っていける携帯式なんて作れないよね?」



ダメ元でも一応聞いてみないとねっ



「こういうのを携帯用にだぁ?そんなの作ったことねーが、嬢ちゃんの収納スキルがあるなら問題ないだろ!ガハハ、任しておけ!すぐに試作品を作ってやろう!」


「やったやった!その立派な筋肉は伊達じゃないねっ!」


「待ってろ!まずは普通のものをチャチャッと作ってやらぁ!」


「みーちゃんと遊んで待ってるね!」



お米がちゃんと炊けたらしゃもじも必要だもんね。

あやとりで作れるよねっ






「ねーねー、みーちゃん、紐ある?」


『キュ?キュキュキュ!』


「ちょっと待ってろ?うんうん待ってるね」



今から探してきて見つかるもんなんだ。

謎が多い天才ぺんぎんだよねみーちゃんって。

ほんとなんなんだろう。

うーん、考えてもわかんないよねっ!



『キュッ!』


「もう見つけきたの。すごいね~よしよし~」


『キューッ!』



はぁ、撫でられて喜んでるみーちゃん、癒されるよ~



「それじゃあしゃもじを作っちゃお!」


『キュッ!』



こうしてこうして~



「こう!ほらできたっ」



簡単にできちゃうな~私もあやとりに関しては天才的だよねっ

こっちの世界に来て更にレベルアップしてるしね~


もしかして土鍋とか竈門も作れちゃうのかなぁ。

でもさすがに無理だよね。

仕組みがあんまりわからないもん。



「みーちゃん水魔法お願いしてもいい?お米を洗っておくから!」


『キュッ!』



ほんと魔法は便利だよね~

私もなんでもいいから魔法のスキルが欲しかったよ。







「できたぞ!こんなもんでどうだ?」


「おー!よく分かんないけど、多分大丈夫だよっ」


「ここに薪か木炭入れて火をつけるんだ。火力調整する場合は薪をどかしたり灰をかけてやるといいぞ!」


「よく分かんないけどわかったよっ!初めてだけどなんとかなるよっ」


「なんだあ?わかんないのにやんのかよ!」


「初めちょろちょろ中パッパ、赤子泣いても蓋取るな!だよっ」


「なんだなんだその歌みてーなのは!」


「私の国に伝わる米炊きの火加減だよっ」


「なんだそりゃあ。全然わかんねーな!」


「私もわかんないよっ!」


「嬢ちゃんもわかんねーのか!ガハハ!」



とにかくやってみないとねっ

ママに聞いたこともさっき思い出したんだよ。

水の量も大切だもんね。






「みーちゃん、ここにお水入れてね!」


『キュッ!』


「そうそう、この辺までだよっ」



こうやって人差し指を立てて、第1関節の少し上まで入れるって言ってたんだよね。


あの時はそんなの役に立つわけないって笑ってたんだよ。

でもママが言ってたのは、


『いつどこで何が役に立つか分からないから、何でも覚えておきなさい』


だったんだよね。


そのことすら、そんなことないよって笑ってたっけ。


ごめんねママ、本当に役に立ってるよ。


もし日本に帰れたらごめんねってちゃんと謝るね。







「これをデラルさんが作ってくれた竈門に置きます!デラルさん、点火お願いっ」


「よし来た!」



初めちょろちょろってなんだろ?

とにかく沸騰させればいいのかな~


中パッパってどーゆーことだろ?

うーん、全然わかんないねっ!



「火力は上げていいのか?」


「初めちょろちょろだから、弱火でやってみようよ!それで沸騰するまで煮込んでみよう!」


「そんじゃあ後は待つだけか!」


「そうなるよねっ」



失敗したくないし、ちゃんと見てないとねっ








「おっ、沸騰してきたな」


「どの辺が中パッパなんだろう?」


「うーん、ワシも全然わからんな」



ナッシュくんが帰ってきたら美味しいの作ってあげようと思ってたけどなぁ。

作るのはナッシュくんだけど。

それでもお米を完成させて帰ってくるの待ちたいんだよ~



『キュッ!キュキュ!』


「え、なになに?今から強火に変えろ?そうなの?今なの?」


『キュッ!』



みーちゃんは天才だもんね。

絶対あってるはず!



「デラルさん!今から強火にしてみて!」


「よっしゃ!上げてくぜ!」



おー、もっとグツグツいってるよ!

これが中パッパなのかな?

失敗しないで出来上がれ~







『キュッ!キュキュキュ!』


「なになに、どうしたの?え、火を止めろ?」


『キューー!』


「今止めないと焦げるし美味しくない?」



もうわかんないからみーちゃんを信じるしかないよ!



「デラルさん、火を止めて!」


「よしきた!任せとけ!」



これでいいんだよね。

成功してるかなぁ、ドキドキしちゃうよっ!


もう開けていいのかな?

開けちゃう?







『キューーーー!』


「わわ!大っきい声でどしたの!びっくりするじゃん!」


『キュキュ!キュッ!』


「え?蓋取るな?ダメなの?」


『キュ!』


「なるほどっ!ここが赤子泣いても蓋取るなねっ!」



みーちゃん天才すぎっ

なんでお米の炊き方まで知ってるんだろ?

謎が多すぎるけど、みーちゃんだからでいいよねっ


そうだ!蒸らしってやつだよ!

なんかで聞いたことあるもん。

炊き上がっても蒸らしたらさらに美味しくなるってねっ


まだかなまだかなぁ~

真っ白なお米ちゃんまだかな~






『キュッ!』


「いい?いいの?開けていいのね?!」



う~~~ドキドキしちゃうっ!

いくよ?開けるよ?開けちゃうよ~~~



「オーーーープンッッッ!!!」



ふぁぁぁ、湯気が立ち上ってくよ~

あ、この匂い……お、お米ちゃん……


眼鏡してないのに曇って見えるよ。

だめ、泣いちゃう。


ママとのことパパとのこと、お友達とのこと。

今まで食事してた当たり前のことを思い出したら涙が溢れちゃうよ……


まだ完成してるか分かってないのに。

この匂いだけで泣けてきちゃう。







『キュキュ!』


「おー嗅いだことないが、いい匂いだな!」


「ぐすんっ……だよねだよね!とってもいい匂いっ!じゃあいざ実食だよっ」



しゃもじとお皿はオッケーね。

まずはしゃもじで……



「わぁぁ、まっしろだよ、しゃもじ入れたらさらに香りが際立ってとってもいい匂いっ」



これをお皿に盛ってっと~

はぁ、どこからどうみてもお米ちゃんっ



「はい、みーちゃんとデラルさんもっ!まずはおかずなしでそのまま食べてみよっ」



ああ、ようやくだよ。

食べるよ?食べちゃうよ~



「いただきますっ!ふーふーっ、はむっ」



────今日は涙が止まんないよ。



「おい、しい…………」


「泣くほど美味いのか?どれどれ……なんだか味気ないな……モグモグ……おっ?なんだ?モグモグ……おぉ、甘みがあってそこそこいけるな!」



そうなんだよ、お米は噛めば噛むほど美味しいんだよ。

そこに気付くなんてすごいよデラルさん。







『キュー!』


「ん?なーに?食べないの?」


『キュキュキュッ!』


「なんでもいいからおかず?」


『キュッ!』



うーん、ナッシュくんがいないからなぁ。

料理しないで食べれると言ったら……


卵かけご飯だよねっ



「今からネットスーパーで買うから待っててね~」



生卵買って~

お醤油はあるし、生卵だけでいいよねっ







「よしっ、この卵で~卵かけご飯だよっ」


『キュー!』

「ん?なんだなんだ?」



ご飯はそのままでも美味しいけど、何かを混ぜたり、おかずと一緒に食べることでさらに美味しくなるってことを教えちゃいましょー!



「まずは生卵を割ります!」



おっ、やった。

成功だねっ



「そしてご飯に乗せます!」



この瞬間がたまらないよねっ



「お好みの量の醤油をかけます!」



私が好きなのはくるくるって素早く2周かなっ



「そして~混ぜます!」



あー早く食べたいよ~



「はい完成!」



料理じゃないけど、私でもできる簡単飯と言ったらこれだよねっ



「あとはこれを食べます!」



かき込むのはお行儀悪いけど、今はもう我慢できないよ!



「…………………………おいっひい!」



これ、これだよ~おいし~








「嬢ちゃんのいた世界は生で食べるのか……」


「うーん、世界というより、私の住んでた国が生で食べるの好きな文化なのかもっ」


「生か……食べたことねーぞ……」


「苦手な人は無理しない方がいいよっ」



生卵が苦手な人もいるもんね。

みーちゃんは……かき込んでるよ。



『キューーーーー!』


「うんうん、美味しいよねっ」


「そんなに美味いのか……よっしゃ!ワシも食うぞ!」



デラルさんも好きだと嬉しいなっ



「………………かぁーーーっ!なんだこりゃ!美味すぎんぞ!」



お髭にご飯ついちゃってるよ?

それにもう全部なくなってるし!



「嬢ちゃん、おかわりだ!」

『キューーー!』



ふふ、2人とも大好きになってるっ

やったね~


私もたくさん食べちゃおっと。

これでナッシュくんも喜んでくれるといいなっ




面白いと一欠片でも思って頂けたなら、お手数ですがブクマと星評価をよろしくお願いいたします。


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