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おれがわるい
夜になって、ようやく落ち着いたろうと、キヘイジは大家の家に呼び出され、こんこんと説教をくうはめになったが、そこへゆくまえに、ようすをみにいったヒコイチに、竹の皮をふってみせた。
さっきまで粥もほしくはねえ、と弱っていたマチが、竹皮の中、にぎられた《赤飯》を目にしたとたん、うばうようにしてすぐに食っちまった、と笑った。
眠っているマチは顔色もよくなったようにみえる。
その横でねむるこどもの寝顔をさし、あんたは、ヘイタのおかげでここにいまいるんだとヒコイチが教えてやった。
キヘイジは、そこではじめて、なにかに気付いたように泣きだし、おれがわるかった、と眠るふたりを見下ろした。




