【1】黄昏のチャイムが鳴り止む前に
国王桃「起立 気をつけ 礼」
キーンコーンカーンコーン
放課の時間を告げるチャイムが鳴る。
梅雨「やっっっと終わった…はぁ、学校まじきちーーw w」
電波「毎日それ言ってんじゃん」
梅雨「だって事実だしーーー」
国王桃「しょうがないじゃん。この学校に来るって決めたのはお前だろ」
ペル二世「まあ進学校なのはそうだけど、それにしては授業ハードだよな、分かる」
梅雨「まじで女子目当てで選ぶんじゃなかったわ…」
絶滅勇者「うおww女子目当てで学校選んでんの草」
梅雨「黙れ。異性は大事だろ」
電波・国王桃「まじくだらねーーー…(呆)」
そんな他愛のない話をしていた時、ある女子が駆け寄ってきた。
俺の幼馴染であり、学校1モテると言われてる美少女、めろだ。
めろ「電波くーーん??他のクラスの女の子が呼んでるよっ」
電波「ん、え誰」
梅雨「お前本当にモテるよな、羨ましいわ死ね」
よく見ると教室のドアの方から女子数人が何やらキャッキャした様子でこちらを見ている。
その中の顔が赤い子が、どうやら俺の事が気になっているから話したいとの事。
電波「ごめんだけど俺はめろしか見てないから、断っといて」
めろ「え、きも。いいからちょっとだけでも話してみなよ」
電波「いや無理。あ、めろが俺と付き合ってくれるなら話は別だけど???」
めろ「むり♡」
流れるように告白していつも断られてる。なんと哀れな俺。
めろ「いいから行くよーーっ、もう」
めろが強引に俺の袖を引っ張って立たせてくるので、しょうがなくその後を付いていく。
電波「しょうがないな」
ペル二世「アイツらまじでザ・幼馴染って感じだよな。羨ましいわ」
梅雨「それな。電波まじで羨ましーーー、可愛い幼馴染がいるくせに自分自身もモテてるの、マジで腹立つ。彼女欲しいわ」
ペル「雪凪とかゆめさぐりら辺ならいつでも付き合えそうだけどなw w w」
梅雨「どわーーーwwwアイツらだけは死んでも無理だわ。」
絶滅勇者「そんなことばっか言ってるからモテないんだろ…」
国王桃「本当にそれ。呆れるわ」
梅雨「だって付き合うなら人気者で可愛い子の方がいいじゃーん。2人ともそうだろ」
絶滅・国王「…まあね」
ーーーー
そんな事ばっか言ってて何か人生のためになるのかなぁ…
男子グループの会話を聞いてて思う。
ゆめさぐり「なんなんですの。アイツら。私はどうでも良いとして雪凪さんの事を悪く言うのは許せませんわ。」
雪凪「いいよ私は大丈夫、慣れてるし」
ゆめ「でも…」
雪凪「ほら、早く帰ろっ!!コンビニとかでアイス買ってゆっくり帰ろうよ。あんなの気にするだけ無駄だよ〜」
ゆめ「…それもそうですわね。あんなゴミ共の会話の内容なんか、全く気にする事ないですわ」
ゆめさぐりちゃんが席を立つ。
私もそれに続いて席を立とうとすると、目線の先にはこっちを見ているペル二世がいた。
雪凪・ペル二世「…あ」
ペル(ふい)
目が合うとすぐ逸らされてしまった。
ゆめ「どうかしたんですの??」
雪凪「…ううん、何でもない。早く帰ろ」
ペルに悪口を言われる度、目線を逸らされる度、私の心にどんどん見えない傷が付いていく。
雪凪「…小さい頃は、仲良かったのになぁ」
なにやら重い気持ちのまま教室を後にする。
私、雪凪とペル二世は
ーーーーーー幼馴染だった。
ーーーーー
Roria「まーためろ電波くんの方行っちゃった。」
天ノ橋「流石に幼馴染とは言え仲良くし過ぎだよね…」
Roria「顔が可愛いと男の子と仲良く話せるし、なんかなんも悩みなさそう。ずるいよねーー」
瑛莉「Roriaそれってめろが男好きって言ってるようなもんじゃんw w」
Roria「えーwwそんな事ないよww」
麗花「そ、そんな言わなくても…」
天ノ橋「まあ事実じゃん〜。ノリ悪いよ麗花」
麗花「あ、う、、うん…ごめん…」
Roria「私も顔が可愛ければ無理やり男子グループの中に入るとかできたのかなーw w」
瑛莉「ちょっとやめなってw w w」
天ノ橋「www」
麗花「…」
Roria「あ、戻ってきたよ男好きめろちゃん」
ーーーこっちの事情も知らないくせに好き勝手言われてるのは知ってる。
めろ「ごめんただいま〜」
瑛莉「おかえり!!何の話してたのー??」
天ノ橋「聞かせて聞かせて」
本当の愛情とか、友情とかめろ知らないし。
Roria「え〜。大変だったねぇ」
麗花「めろいつもお疲れ様ー」
今Roriaと瑛莉が、目を合わせて笑ってたのも気づいてる。
麗花がやりづらそうにしてるのも分かってる。
めろ「全然そんな事ないよ〜。ありがとう」
私がいるから、みんなこんな風になってるんだろうな。
本心を言った事なんか、人生で一回も無いかもしれない。
私って、なんなんだろう。
本当の私ってなんなんだっけ。
どうして私はーーーーーーーー……
ー体育館
ピーーーーーーーーッ
顧問のホイッスルが鳴る。
顧問「これで今日のバスケ部の活動は終了する。礼!!!!」
部員一同「ありがとうございました!!!!」
SC「部活も終わったし、そろそろ帰ろ」
ドキビ「まじ疲れたー…お腹すいた」
SC「分かる、帰りになんか買って食べよ」
キティ「疲れたね、そして米旨し(・ω・ )」
SC「キティはずっとご飯食べてただけじゃんww」
キティ「(・∀・)があ?」
ドキビ「あ、ちょうど弱酸性達も終わったっぽいじゃん」
よく見ると男バスもちょうど部活が終わったようだ。
キティがぼーっとした表情でそれを見ていて、私SCは名案を思いつく。
SC「あ、分かった!!!2人とも、男バスと合流してみんなでコンビニ行こうよ」
ドキビ「…あ!。それいいね合流しちゃお」
キティ「(・∀・)があ?」
ドキビに察しろの目線を送ると、言わんとばかりに乗ってくれた。
言わなくても分かると思うが、これは現在進行形で両片思い(のはず)であるバッグGMとキティ2人のためによるものだ。
ドキビが男バスの方に駆け寄る後を、私とキティで付いていく。
ドキビ「ねえねえ弱酸性達〜。この後男女バスケ部合同でコンビニ寄って買い食いとかしよー」
弱酸性「え、それいいね!!!賛成。3人とも行くよね」
プルト「バッグよかったじゃ〜ん。俺はもちろん賛成」
しゃけわさ「もちろん俺も!!!!」
バッグGM「は、マジかよ…まあ良いけどさ」
ドキビ「素直じゃ無いなぁ…まあ良いけどさ。じゃあ決まりね♩」
7人揃って体育館を後にする。
私はこの7人でいる時が、一番好きだ。
なにを食べたいかやら話しながら校門に向かっていると、弱酸性がなにやら言い出した。
弱酸性「ねえ…なんか校門らへん騒がしくない?」
SC「確かに」
よく見ると同じクラスのメンバーがいる。
ーー梅雨「はあ!???どん臭えな陰キャがよ。ぐだぐだしてないで早く開けろし」
ペル二世「それな、早く帰りたいんだけど」
ゆめさぐり「だからそう言われましても開かないんですわ。そんだけ言うならお前が開けてくださいまし」
梅雨「は?なにお前舐めた口聞きやがってよ」
ペル「校門が開かないわけないだろw w」
雪凪「う、うう…」
電波「ゆめさぐりさんちょっと貸して、俺がやってみる」
ーーギィ、ギィ
電波「…開かない」
それに続いて梅雨、ペル二世、国王桃、絶滅勇者も試す。
絶滅「…マジで開かない。終わったわ」
Roria「え、ほんとに!???最悪なんだけど〜」
瑛莉「この後Meeの新作コスメ見に行く予定だったのに、絶対もう売り切れてるよ〜」
Roria「ね〜。あーあ楽しみにしてたのに」
天ノ橋「朝は普通に開いたよね?なんでだろ」
麗花「そもそもいつも閉まってたっけ」
めろ「いっつも開いてるイメージなんだけど…」
国王桃「俺先生探してくるわ」
Roria「桃くん頼んだよ!!」
バスケ部の集団がようやく追いつく。
プルトニウム「ねえ何があったの??」
天ノ橋「みんな帰れないんだよね」
麗花「部活終わり??お疲れ様」
ドキビ「ありがとう。つまり校門が誰がどうやっても開かなくて帰れないって事…で合ってる?」
めろ「そんなかんじ」
SC「えぇ…まじかやばいじゃん」
Roria「今桃くんが先生呼びに行ってるけどーー、あ!戻ってきた」
ちょうど話していた頃に国王桃が戻ってきた。
ただなにやら焦った表情をしている。
ーーーーー「先生1人もいないんだけど」
全員「…え?」
弱酸性「1人も???」
国王桃「うん」
しゃけわさ「職員室とか見た???」
国王桃「うん」
瑛莉「学校中見てもどこにもいないの???」
国王桃「うん。全部の教室見た。」
全員「…」
キティ「あれ、てか他の生徒は??いなくないか??(・ω・)」
ドキビ「え、でもさっきまで体育館にたくさん…」
辺りを見渡すと、確かにいるのはこのクラスの生徒だけで、さっきの放課後までいた他のクラスの生徒、先輩は誰もいない。
SC「…なんかおかしいよ。この学校」
バッグGM「まるで、学校に閉じ込められてるみたいな…」
ギィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!
バッグがその言葉を言った瞬間、鼓膜が破れる程の大きな音が鳴り、周りが白い光に包まれた。
ーーーーーーうーん…。
…はっ!!!!!!
目が覚めると、そこには同じクラスのみんなが倒れていた。
雪凪「ちょっとゆめさぐりちゃん、しっかりして」
一目散に唯一の友達であるゆめさぐりちゃんを起こす。
ゆめさぐり「うーーーん、なんですの…」
雪凪「あー起きた、よかったぁ」
ゆめ「それにしてもここは一体…」
私たちの声でみんながどんどん起き出す。
梅雨「頭いてーーー…、あ、?なんだここ」
Roria「んーよく寝たぁ…え、なにここ暗くて怖い!!!」
SC「私達、、、、校門から出れなくて、それで、」
みんな混乱しているようだ。そりゃそうだ。
私も生きていて初めての事態にかなり混乱している。
少しでも冷静さを取り戻そうと人数を数えてみたりする。
私、雪凪、ゆめさぐり、梅雨、ペル二世、電波、国王桃、絶滅勇者、Roria、天ノ橋、瑛莉、麗花、めろ、弱酸性、しゃけわさ、プルトニウム、バッグGM、ドキドキビート、StrayCat、キティ………よかった、全員いる。
国王桃「18…俺合わせて19、よし全員いるな。人数は大丈夫そうだ。」
ドキビ「これ、なにが起こってるの…」
瑛莉「というか、暗くて全然分かんなかったけどよくよくみたらここ学校じゃん」
戸惑う私達の前に、モニターから文字が浮かび上がった。
ーーーーー学校に潜む5つの異変を探せ。
全て見つけられるまで、お前達はこの学校から出ることができない。
全員「………!????」
バッグGM「おいおいマジかよ…」
電波「どういう事だこれは…情報が少なすぎる」
めろ「…」
ドキビ「異変って何なの。◯番出口みたいな???」
しゃけわさ「それとはちょっと違うんじゃないw」
麗花「…えぇ、出られないの??」
ますます混乱する私達の前に、また新しく文字が浮かび上がる。
ーーーーーただし、この⁇人の中に、裏切り物が5人いる。
全員「…………!???????」
ーーーーー5人の裏切り物は、「異変の守人」と言い、異変を守るために存在する。
守人の間は、いつもの制服とは違い衣装が変わる。
また、守人になった人達には、「ある条件」がある。
それも守人を見つける上での判断材料にするといい。
では、出られるようにせいぜい頑張りたまえ。
ピッ、ピッ
~タイムリミットまで:残り1週間…
〜ナイフを持った群像の結末【1】完〜




