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祥華院ガラシャ 次元を超越し聖騎士として覚醒した美しき姫。 流線型の白銀防護スーツと漆黒の南蛮胴具足の隙間から覗く純白の羽六枚の翼を纏う  作者: インフィニティ・G・イプシロン


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高濃度ターメリックの雨が降り注ぐ錦糸町駅南口のスクランブル交差点

【ズガガガガガアン!!!】


高濃度ターメリックの雨が降り注ぐ

錦糸町駅南口のスクランブル交差点。

バスロータリーの真ん中で、俺――大天使(仮)は

聖剣「ロッポンギ」を杖代わりに、

崩れ落ちる膝を必死で支えていた。


「おい、マジでやめろ!

ここは治安のいいルガール帝国でも六本木でもない、

日曜日の昼下がりの錦糸町だぞ!

マルイの客層がドン引きして逃げ惑ってるだろ!」


「ドン引き上等よ、バカ先輩!」

形状記憶ベッドの上で涼風アリスが

ふんっと鼻を鳴らし、

生足の絶対領域をさらに誇示するように

体勢を入れ替える。

「あんたが不法投棄していった

『夜の未読メッセージ』を回収するまでは、

この錦糸町を

第二のバビロンに染め上げてでも逃がさないからね」


「そうですわ大天使様!

2026年の5G電波に乗せて、

全地球のスマホ画面に

私たちの愛の誓いをライブ配信(4K・60fps)

設定完了ですわ!」


ルガール帝国の王妃ルルターズが、

なぜか

ヨドバシカメラの巨大な販促マイクを片手に

大声で叫んでいる。

その隣では、ジャスミン王女が

「ストーミング再生の視聴者数が

すでに1億人を突破しましたわ!」と

狂ったようにスマホを振っていた。


「ちょっと、ルルターズ!  勝手に

電波法違反のトランスミッター使わないでよ!」


「うるさいわねガラシャムチョ!

アタシたちの『終身雇用(正妻)』の権利争いに

法律の壁なんて存在しないわ!」


「そうだ!

錦糸町南口のロータリーの土地権利書ごと、

先輩の唇を現金一括(キャッシュ)で買い叩いてやるわ!」


ラクシュミーが

黄金のサイバー曲刀でタクシーの屋根を

スパッと両断しながら凄む。


「お前らなあああああ!!!」


頭がどうにかなりそうな絶叫を上げたその時、

頭上の時空の亀裂から

さらなる「重低音」が轟いた。


【ズゴゴゴゴゴゴゴ!!!】


ターメリックの紫色した煙を割って

降りてきたのは、

漆黒のマントを翻した謎の老人――いや、

あの時空の黒幕、

すべての元凶である

「ランプの精(自称・フリーランス時空管理官)」

だった。


「ふ、ふふふ……。

どうじゃ、お前たちの愛のエネルギーが

時空の歪みを限界突破させ、

ついに『2026年8月15日・錦糸町』という

奇跡の交差点を作り出したぞ!」


「お前かぁぁぁぁ!!

すべての元凶のジジイ!!」

俺は聖剣「ロッポンギ」を思い切り振りかぶり、

奴の鼻先めがけて全力で突撃した。


「くらえ!

俺の全人生をかけた八つ当たり特攻(アタック)!!」


「ちょ、まっ、予測軌道と違うわっ!?」


老人が慌ててランプを擦ろうとした瞬間、

俺の顔面スライディング級の超高度着地が、

老人の腹部に完璧にヒットした。


——【ドガシャーーーーン!!!】


俺、黒幕のジジイ、そして

追いかけてきた美少女たち6人が、

まとめて

錦糸町南口の植え込み(ツツジの茂み)へと

ダイブ。

高濃度ターメリックの煙と砂埃が

もうもうと舞い上がり、

静まり返ったスクランブル交差点に、

奇妙な静寂が訪れた。


……数秒後。


ツツジの葉っぱまみれになりながら、

俺は這い上がった。

口の中には相変わらず

ターメリックのスパイスと不老不死エキスの

甘ったるさが混ざり合い、

最悪のコンディションだったが、

目の前には呆然とする美少女たちの姿がある。


「……あーあ。まさか、錦糸町の

ツツジの植え込みで心中未遂することに

なるなんてね」


アリスが乱れた髪を整えながら、

やれやれといった風にため息をついた。

ルルターズやガラシャムチョたちも、

服についた黄色い粉を払いながら、

なぜかフッと笑い声を漏らす。


「まあ、悪くないロケーションですわね。

マルイも近いし、

帰りにタピオカでも買って帰ります?」


「おい、俺の意見は!?

まだ終わってねぇよ!

俺の聖剣『ロッポンギ』はまだ折れてねぇぞ!」


真夏の太陽が

ジリジリと照りつける錦糸町の空の下、

俺の絶叫と美少女たちの笑い声が、

再び夏の雑踏へと溶けていった。


(完……? いや、まだ続くのか!?)

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