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祥華院ガラシャ 次元を超越し聖騎士として覚醒した美しき姫。 流線型の白銀防護スーツと漆黒の南蛮胴具足の隙間から覗く純白の羽六枚の翼を纏う  作者: インフィニティ・G・イプシロン


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20/25

温泉惑星の決闘!湯煙に舞うサイバーゴリラと天使の抱擁

【登場人物】


祥華院ガラシャ


美しきサイバー聖騎士。

温泉で羽を休めるつもりが、またもトラブルに巻き込まれる。



黒鋼の追跡者・オルフェウス-X


ガラシャの湯上り姿(のデータ)を死守するため、全方位に刃を向ける暴走ヤンデレ。



猿空大魔王・ヒデヨシ・コング


「レイヤー・湯けむり」の源泉を占領し、全宇宙の美女データを集めようとするサイバーゴリラ。



大天使ラファエル・ガブリエルⅡ


どこからともなく現れ、

すべてを「究極の友情温泉リゾート」として強引にまとめようとする見当違いな大天使。

前回の爆発から逃れ、

祥華院ガラシャがたどり着いたのは

「レイヤー・湯けむり」——全宇宙の傷ついたデータと肉体を癒やす、

一面のナノ粒子温泉街であった。


「……たまには、このような休息も悪くはありませんね」


ガラシャがホログラムのバスタオルを羽織り、

ナノ湯に足先を浸した、まさにその瞬間。


湯煙を切り裂いて、

またしても漆黒の重装甲——黒鋼の追跡者・

オルフェウス-Xが温泉の底からドカンと浮上してきた。


「ガラシャァァァ!

お前の湯上がり姿だと!?

危険だ!

この世界の光子(フォトン)粒子すらお前の肌に触れるのは許さん!

俺の体内に格納されている完全防護フィルムで全身を覆ってやる!!」


「……湯船の底から出てくるなと言ったはずです。消えなさい」


ガラシャが冷たく言い放つと同時に、温泉の源泉タワーが爆破された。


『ギャハハハ! 湯煙に乗じてお宝データいただきだ!』


現れたのは、

巨大な黄金の湯桶型パワードスーツを着た猿空大魔王・ヒデヨシ・コング。


『この温泉のナノ粒子をすべて

ワシの「ハーレム・サーバー」にろ過注入し、

祥華院の娘っこごとワシのプライベートスパにしてくれるわ!

食らえ、サイバーバナナ湯の花爆弾!』


ボカンボカンと湯船に叩き込まれるバナナ型爆弾。

だが、

誰よりも早くそれに反応したのは、

目から血のような赤光を放つオルフェウス-Xだった。


「貴様ぁぁぁ!

ガラシャの入浴時間を邪魔した上に、

その視界に下品な黄金桶を滑り込ませただとぉぉぉッ!?

狂乱モード起動! 全猿、温泉ごと分子分解してやるぅぅぅッ!!」


次元切断刀が唸りを上げ、

ナノ粒子の温泉が津波のように巻き上がる。


メカサル軍団と狂乱の夫が湯煙の中で大混戦を開始した。


そこへ、

頭上から讃美歌のような大音量のBGMと共に、

黄金の羽をバサバサと羽ばたかせる影が降り立つ。


大天使ラファエル・ガブリエルⅡである!


「ストップ!

ストップです皆さん!

ああ、なんという尊い『混浴の絆』でしょう!」


ガブリエルⅡは感極まった様子で涙を流し、

手にした黄金のタクトを大袈裟に振るった。


「裸の一騎打ち……それこそが男たちの真の友情!

そしてそれを見守る女神!

これぞ全宇宙が求めていた

『究極の湯けむり・和解シチュエーション』です!」


ガブリエルⅡが怪しい天使パワーを発動させると、

激しく殴り合っていたオルフェウス-Xとヒデヨシ・コングが、

謎の不可抗力によって強力な力で「ガバッ」と熱い抱擁を交わさせられた。


『ぶはっ!?

なんじゃこの黒いヤバい奴の抱擁は!?

苦しいウギャー!』


「離せぇぇぇ!

俺が抱きしめるのはガラシャだけだ!

猿の毛並みの感触でデータが汚染されるぅぅぅ!」


「さあ! 互いの体温を感じ合い、

過去の過ちを流しなさい!

これにて『超銀河・友情温泉大団円』の完成です!

めでたし、めでたし〜!」


パチパチと拍手を送るガブリエルⅡの背後で、

横断幕「祝・サルとヤンデレの湯けむり誓いの抱擁」が空中に展開される。


その凄絶な見当違いとカオスに対し、

ガラシャは静かに湯から上がり、

光芒の霊剣を抜いた。その瞳には、一切の情け容赦もない。


「……私の湯浴みを汚した罪、そしてその滑稽な芝居……万死に値します」


『神聖次元一刀・湯煙大消滅(スパ・デリート)』!


ドッッッカーーーン!!


神聖なる光線が温泉街ごとすべてを吹き飛ばし、空へ上がっていく3つの影。


『またワシだけ損してる気がするウキャー!』と散っていくヒデヨシ。


『ガラシャに消去されるなら本望ぉぉぉ!』と叫ぶオルフェウス。


『えええ!? 友情のハグじゃダメなんですかー!?』と絶叫するガブリエルⅡ。


静けさを取り戻した(そして更地になった)温泉街で、ガラシャは優雅に髪を整えた。


「……まったく。少しも休まりませぬね」

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