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祥華院ガラシャ 次元を超越し聖騎士として覚醒した美しき姫。 流線型の白銀防護スーツと漆黒の南蛮胴具足の隙間から覗く純白の羽六枚の翼を纏う  作者: インフィニティ・G・イプシロン


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戦闘の合間、次元の隙間に設けた和風のサイバー茶室にて

【登場人物】


祥華院ガラシャ


美しきサイバー聖騎士。

温泉で羽を休めるつもりが、またもトラブルに巻き込まれる。



黒鋼の追跡者・オルフェウス-X


ガラシャの湯上り姿のデータを死守するため、全方位に刃を向ける暴走ヤンデレ。



猿空大魔王・ヒデヨシ・コング


「レイヤー・湯けむり」の源泉を占領し、全宇宙の美女データを集めようとするサイバーゴリラ。



大天使ラファエル・ガブリエルⅡ


どこからともなく現れ、

すべてを「究極の友情温泉リゾート」として強引にまとめようとする見当違いな大天使。

祥華院ガラシャの前には、

この夏、各界の現世(コンビニ)で絶大な支持を集める三種の極上甘味が並べられていた。


「異次元の過酷な戦いとて、甘味の吟味を怠る理由にはなりませぬ。……いざ、参ります」


【一品目:セブン-イレブン『7プレミアム ティラミス氷』】


ガラシャは光芒の霊剣をそっと脇に置き、小さなスプーンを手に取った。


「ほう……『ティラミス氷』。冷気とともに漂うココアパウダーと濃密なチーズ味の氷……。口に入れた瞬間、儚く消え去る氷の粒……まるで戦国の世に散った者たちの命のごとし。されど、底に潜むココアの苦味が、絶望の中に残る微かな希望のように後味を引き締めます。……実に涼やかで、美しい味にてございます」


「ガラシャァァァ! お前のその『冷たき氷を一口含み、うっとりと目を閉じる表情』!!

1/1スケールの精密データとして保存したぞ!

そのスプーンになりたい、俺をその口元へ運んでくれぇぇぇッ!」


と、背後で重装甲をきしませて身悶えするオルフェウス-X。

ガラシャは一切振り向かずにスプーンを一閃、オルフェウス-Xの額に突き立てて黙らせた。



【二品目:ローソン『Uchi Café どらもっち(あんこ&ホイップ)』】


続いてガラシャが手に取ったのは、圧倒的な支持を誇る和洋折衷の逸品。


「次はローソン……『どらもっち』。この生地の極上の『もちもち感』……。まるで私がかつて閉じ込められた幽閉の館の、固く閉ざされた門扉のような弾力。しかし、ひとたび刃(歯)を入れれば、溢れ出す濃厚なホイップと上品なあんこが口内で和解を果たします。和と洋の融合……私が歩んだ運命そのものを思い起こさせますね」


『ウキャキャキャ! 待たされた分、ワシのバナナ味のほうが上じゃ!』


突如、天井を突き破ってヒデヨシ・コングが落下してきた。


『おい娘っこ!

そのどらもっちの「もちもちデータ」をワシのサーバーに寄こせ!

お返しにこの「サイバーバナナ」を食わせてやるギャハハ!』


「だまれ猿! ガラシャのどらもっちに手を出すなァッ!」

復活したオルフェウス-Xが次元切断刀を振り回し、茶室の中でメカサルと暴走ヤンデレの乱闘が始まる。



【三品目:ファミリーマート『ピーチフラッペ』】


乱闘の爆風で髪を揺らしながらも、ガラシャは全く動じず、三品目のストローにすっと唇を寄せた。


「最後はファミリーマート……『ピーチフラッペ』。……うむ。吸い上げた瞬間に飛び込んでくる、果肉の圧倒的シャリシャリ感と瑞々しさ。桃の果汁が口腔を満たし、戦で荒んだ魂が洗い流されていくよう……。過酷な夏を乗り越えるには、この甘酸っぱさこそが必要にてございます」


そこへ、破片を散らしながら大天使ラファエル・ガブリエルⅡが光と共に降臨した。


「見ましたか皆さん!

コンビニスイーツという『庶民の至高の愛』を前に、争いを忘れて(?)味わう美しき姿!」


ガブリエルⅡは涙を流しながら、暴れているオルフェウス-Xとヒデヨシ・コングの首根っこを掴み、強引にガラシャの前にひざまずかせた。


「セブン・ローソン・ファミマ……三社が織りなす甘味のトライアングル! これこそが全次元を救う『真の大団円・スイーツ和解』です! さあ三人で一つのフラッペをストローで吸い合い、愛を確かめ合うのです!!」


横断幕「祝・コンビニスイーツで世界平和&大ハグ!」が宙に舞う。


ガラシャは吸いかけのピーチフラッペを静かに机に置くと、光芒の霊剣の出力を最大(オーバードライブ)に引き上げた。


「……見当違いな天使、うるさい猿、そしてストローを共有しようと目論む変態。甘味の余韻を台無しにした罪……」


「全員まとめて、消去(デリート)いたします」


『神聖次元一刀・スイーツ大爆破』!!


ドッッッカーーーン!!


夜空に打ち上がる三つの光。


『桃の果肉の食感は最高だったウキャー!』と吹き飛ぶヒデヨシ。

『ガラシャの飲んだ後のストローォォォ!』と叫びながら散るオルフェウス。

『甘味の愛じゃダメなんですかー!?』と絶叫するガブリエルⅡ。


更地になったサイバー茶室で、ガラシャは最後の一口のフラッペを味わい、満足そうに微笑んだ。


「……ごちそうさまでした。次は秋の芋栗スイーツの時期に参りましょう」

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