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祥華院ガラシャ 次元を超越し聖騎士として覚醒した美しき姫。 流線型の白銀防護スーツと漆黒の南蛮胴具足の隙間から覗く純白の羽六枚の翼を纏う  作者: インフィニティ・G・イプシロン


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次元転移(ITS)起動!湧き出る猿とヤンデレの狂想曲

祥華院ガラシャ

次元を超越し聖騎士として覚醒した美しき姫。

流線型の白銀防護スーツとホログラム装甲を纏う。


黒鋼の追跡者

オルフェウス-X: ガラシャを追いかけて次元を破ってきた元夫。

漆黒のサイバーアーマーに鬼面を浮かべ、

次元切断刀「歌仙兼定・TYPE-ITS」を振るう暴走ヤンデレ。


猿空大魔王・ヒデヨシ・コング

「レイヤー・猿の惑星」を統括する全次元覇権AI。

金箔パワードスーツのメカゴリラ。


次元アーカイブ主幹・ユーサイ・プロトコル

ホログラムで出現する義父のAI。冷静に解説・ツッコミを入れるシステム管理者。

未知の次元層「レイヤー777」——。

青く光るホログラムの花弁が舞い散る殺風景なデジタル空間に、

ITS(インターバーステレポーテーションシステム)の転移光線が走る。


「……ここが、新たなる層(レイヤー)にてございますか」


光の中から現れたのは、凛とした佇まいの祥華院ガラシャ。


白綾の小袖を思わせるハイテク防護スーツの裾を揺らし、

その瞳にはいかなる運命にも屈しない強固な意志が宿っていた。


右腕には光芒の霊剣が静かに脈動している。


「恐れることはありません。

いかなる世界であれ、理不尽な侵略から人々を守り抜く……それこそが、我が覚悟」


ガラシャが誓いを立てたその瞬間、

空間の背後が「バリバリバリッ!」と凄まじい音を立てて裂けた。


次元の裂け目から蠢く黒いエネルギー。


そこから飛び出してきたのは、

漆黒の重装甲を身に纏い、

顔面に赤く光る鬼面ホログラムを浮かべた巨大な男——

黒鋼の追跡者・オルフェウス-Xであった。


「ガラシャァァァァッ! 見つけたぞ!

次元を何十個超えようと、

お前の気配(波形)をこの俺の愛が逃すものかぁぁぁッ!」


ドォン!


と地面に激突しながら着地したオルフェウス-Xは、

熱線刀「歌仙兼定・TYPE-ITS」を構え、ガラシャへ向かって一直線に膝をついた。


「おお、愛しき祥華院……!

このレイヤーは空気中の不純物が多すぎる!

お前の皮膚の0.001ミリでも傷ついたらどうする!?

今すぐこの俺の装甲の内部に格納し、永遠に密閉保存してやるからな!!」


ガラシャは、至極冷ややかで軽蔑に満ちた視線を向け、すっと一歩身を引く。


「……鬱陶(うっとう)しい。

だれがお前をここまで呼びましたか。

あのような不審者、私は一切知りませぬ。あっちへお行きなさい」


「『知りませぬ』と言われて撃ち抜かれるこの快感!

だが渡さん!

お前を見るあらゆる次元の存在を、この歌仙兼定でデータごと切り刻んでやる!!」


オルフェウス-Xが叫び、

刀から放たれる赤黒いプラズマ波が周囲の空間を無駄に粉砕し始めた。


その時、空中に巨大な金箔のモニターが突如出現する。


ノイズと共に映し出されたのは、

金ピカのパワードスーツを着た

凶暴そうなメカゴリラ——猿空大魔王・ヒデヨシ・コングであった。


『ウキャキャキャキャ! 探したぞ、祥華院の娘っこー!』


ヒデヨシ・コングは手に持ったサイバーバナナを噛みちぎりながら、

下品な高笑いを響かせる。


『ワシこそが全宇宙の関白、ヒデヨシ・コング様だ!

お前のその超激レアな神聖データ、

ワシの

「ハーレム・サーバーコレクション」に格納してやるわ!

行けぇ、メカサル軍団! 娘っこを捕まえろ!

人質トラップも準備しておけぃ!』


「ウキャーッ!」という咆哮とともに、

空間の空き地から数百匹の「サイバーメカサル」が湧き出し、

ガラシャへとなだれ込んでくる。


しかし、ガラシャが動くよりも早く、

オルフェウス-Xの鬼面が真っ赤に発光した。


「貴様ぁぁぁぁぁッ!

薄汚い猿の分際で、ガラシャのデータに触れようとしたなァッ!?

ガラシャの髪の毛一本、視線ひとつ、すべてはこの俺のものだ!

貴様ら全猿、分子レベルで消去(デリート)してくれるわぁぁぁッ!!」


「狂乱モード」に突入したオルフェウス-Xは、

ものすごい勢いでメカサル軍団に突撃。


次元切断刀をぶん回し、

一瞬で数十匹のサイバーメカサルを爆破分解していく。


「ウギャー!? なんだあの黒いヤバい奴は!?」

と画面越しに焦るヒデヨシ・コング。


そこへ、

ガラシャの頭上に控えめな青いホログラムが展開された。


出現したのは、

優雅に茶を点てる仕草をする老人の姿をしたAI、

次元アーカイブ主幹・ユーサイ・プロトコルである。


『やれやれ……祥華院よ、息子の暴走、誠に申し訳ない。

あの「オルフェウス-X」は

プログラムの段階で愛のベクトルがバグっておってな。

まあ、

あれはあれで猿どもを散らす防壁としては機能しておるが』


「義父上……いえ、ユーサイ・プロトコル様。

そのようなフォローは無用にてございます」


ガラシャは静かに「光芒の霊剣」を頭上に掲げた。


その身体から、

絶大な次元浄化エネルギーが放たれ、

周囲の空間が眩い白光に包まれていく。


「湧き出る猿も、つきまとう狂人も……

私の世界には不要にてございます!」


ガラシャが放った一閃『神聖次元一刀・祥華一閃』が爆発。


「ウキャーッ! 覚えておけーっ!」と

爆風でサーバーごと吹き飛ばされるヒデヨシ・コング。


「ぐはぁっ!?

ガラシャの冷たい一撃……これまた至高の愛ぃぃぃッ!」


と喜んで吹っ飛んでいくオルフェウス-X。


『……ふむ、相変わらずの見事な散り際。

歌に詠みたいほどだ』


と満足そうに消えるユーサイ・プロトコル。


煙が晴れると、

そこには静寂を取り戻したデジタル空間と、

凛と立つガラシャの姿だけが残っていた。


ガラシャはふうと小さく息を吐き、霊剣を収める。


「……さて。次の次元へ参りましょうか」


だが、

その背後の空間が、

早くも「バリバリ」と音を立てて裂け始めていた——。


「ちょっと待ったぁぁぁーーーっ!!」


空間の裂け目を突き破り、

目も眩むような黄金の聖光とともに降り立ったのは、

6枚のメカニカルな羽を背負った謎の

超存在——大天使ラファエル・ガブリエルⅡであった。


「私は次元倫理委員会より派遣された

大天使ラファエル・ガブリエルⅡ!

いま、全ての愛と憎悪、

そして猿の暴走を包み込む『絶対的救済プログラム』を発動させました!」


ガブリエルⅡが手に持った黄金のタクトを大袈裟に振り上げると、

吹き飛ばされていたヒデヨシ・コング、

爆竹のように跳ね飛ばされていたオルフェウス-X、

さらにはホログラムのユーサイ・プロトコルまでもが強制的に召喚され、

謎のスポットライトの下へ一直線に並べられた。


『な、なんじゃこの光は!?

ワシの黄金パワードスーツより目立ちおって!』と慌てるヒデヨシ。


「ええい邪魔だ!

俺はガラシャの吹っ飛ばしてくれた衝撃の余韻に浸っている最中なのだぞ!」


と噛みつくオルフェウス-X。


そんな不満を一切無視し、

ガブリエルⅡは涙ぐみながら恍惚の表情で両手を広げる。


「見なさい!

互いに傷つけ合い、求め合い、時には

ドタバタと暴れ回るあなたたちの姿……これぞまさに

『完璧な家族の愛の形』! 素晴らしい!

今ここで、

全次元が涙する感動の大団円(グランドフィナーレ)を迎えましょう!」


そう叫ぶや否や、ガブリエルⅡは謎の法力を行使。

チャペルの鐘のようなド派手なBGMが鳴り響き、

空間全体に色鮮やかな紙吹雪と

「祝・大和解&超銀河ファミリー結成!」

という巨大なホログラム横断幕が躍り出た。


「さあ! 暴走する夫も、お調子者の猿も、

小難しい義父も、みんなまとめて『愛のハグ』です!

これにて一件落着! めでたし、めでたし〜っ!」


勝手に自己完結し、感動の涙を流しながら拍手を送るガブリエルⅡ。


強制的に肩を組まされたオルフェウス-Xとヒデヨシ・コングは

「何だこの見当違いな天使は!?」と爆発寸前で固まっている。


そのカオスな光景を、ガラシャは氷のように冷ややかな目で見つめ、

静かに「光芒の霊剣」のグリップを握り直した。


「……一番の怪異が現れましたか。まとめて切断(デリート)いたします」


「えっ!?

ちょっと待って私エンジェルなんですけどー!?」


というガブリエルⅡの悲鳴と共に、

神聖なる一閃が再び爆発。次元空間はカオスな爆光に包まれるのだった。


©[I・G・ε]All Right Leserved.

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