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第61話

ライトはイチゴに搭乗した状態で


ボタンを押しまくりレバーを勢いよく引いた


するとブレイクの作った空気の壁に向かって


ミサイルが4つ発射され


イチゴの外殻の腕の部分からレーザーが出る


イチゴが補助をしている為


照準は空気の壁に合っており


ミサイルとレーザーの攻撃を見たライトが


「イチゴちゃんアレなに!?」


「アレはミサイルです」


「コレは!?」


「コレはレーザーです」


「ミサイル?レーザー?

なんかカッコいい!」


とライトは空気の壁に攻撃を続けていると


「あ...ライト!攻撃止めて!」


ブレイクの作った空気の壁が次の瞬間には壊れた


ブレイクの指示通り攻撃を止めたライト


皆は、それを見ていた


そしてイチゴに搭乗していたライトが降りてくる


「これでおわりなの?」


「そうですね相棒《バディ》

今回は確認だけみたいですので

これで終わりみたいですね

この後ですが相棒《バディ》の負担にならないように

姿を変えるとして1番いいのは...」


とイチゴがライトの指に指輪として巻き付いた


「イチゴちゃん、すごいちっちゃいねぇ!」


それを見たヴィクトリアがライトを抱き上げ


「凄いな2人とも

それにしてもイチゴはそんなに小さくなったり

大きくなったり出来て便利だな

イチゴさっきの姿の防御面はどうなんだ?」


「私は攻撃より防御の方が得意なので

私の攻撃が反射されたとしても

傷一つ付きません」


それは凄いなとヴィクトリアが関心していると


『それがどうしたと言うのだ

天災の鬼神(カタストロフ)の攻撃はその程度では

防ぎ切れんだろう

以前、我が苦戦するレベルだったのが

今では何処まで強くなっているのか

わからんからな

四大魔獣は成長、進化する様に我が創造したのだ』


邪神が言うように


四大魔獣の強さは未知数で


イチゴの力がどこまで通用するかは不明だった


「そうなの?じゃーくんでもかてない?」


『我に勝つ以前に

奴らは忠誠を誓っている

我を慕い尊敬しているのだ』




とある山奥で天災の鬼神(カタストロフ)は1人


邪神の気配を感じ取っていた


「邪神《クソやろう》は封印されたみたいだな

どうすっかなぁ

アイツらとも数百年会ってないしな

久しぶりに集めるか」


と天災の鬼神(カタストロフ)は


他の四大魔獣を探し、皆を集めた


「あの邪神《クズ》が封印されたって

聞いたけど本当なの?」


と毒蜂の女王(クイーンビー)も話し出す


「光の勇者がやったんだって?

封印じゃなくて

あの邪神《バカ》消してくれればよかったのにね〜」


時の亡霊(ロストスケール)がケラケラと笑う


「皆、久しぶりだね

数百年ぶり?あーしは元気!」


千変万化《ドッペルゲンガー》が元気よく皆に挨拶をする


「お前達に集まってもらったのは

今後の動きと我々の“仔犬《パピー》”についてだ

...あと今更だが名前を決めないか?

あの邪神《クソやろう》に付けられた名前のまんまじゃ

気持ち悪い、特に俺がな」


賛成ーと皆が話し合い


天災の鬼神(カタストロフ)がラーダ


毒蜂の女王(クイーンビー)がナルカ


時の亡霊(ロストスケール)がカロン


千変万化《ドッペルゲンガー》がルミナ


と自身達で名前を付け合った


「名前はコレで良いとして

あとは仔犬《パピー》だな

光の勇者の...

時の英雄王の子供達

“深淵の怪物”を倒せるのは

仔犬《パピー》達しか居ない」


ラーダの話にナルカが


「でも、ラーダ

私達、光の勇者からしたら

完全に邪神《クズ》の味方よ?」


するとルミナが


「あーしが行って来ようか?

あーしなら見た目で普通の人間にはバレないし

いきなり殺されはしないっしょ?」


その言葉に考え込むカロン


「...いや

今は逆に敵対しておいて良いんじゃない?

光の勇者達もまだ覚醒し切ってない

それに仔犬《パピー》達もこれから成長するんでしょ?

少しずつ強くなって貰うしかない

焦らす必要は無いからね」


ラーダがその話を聞いてから


「深淵の暗黒神を倒すのに

終焉の魔王 

刹那の闘神 

虹の魔術王 

雷鳴の剣神 

氷界の覇王

暁の守護神 

時の英雄王

仔犬《パピー》達と7つの王や神の名を冠する

存在には協力関係になって貰うしかないが

仔犬《パピー》達をどう育てるべきか

考えないといけないな

それに戦闘装甲シリーズも必要だろう

それぞれに1つは付けておきたい」


ラーダの言葉にナルカが


「でも、深淵の怪物は待ってはくれないわよ?

...どうするの?」


「俺がどうにかするしかないだろうな」


ラーダがやる気になってはいるものの


深淵の怪物は突拍子も無く現れる為


対処のしようがないのが実際のところだった


「尚更、光の勇者には会った方が良くない?

あーしなら30秒くらい時間は稼げるけど」


ルミナの話にカロンが


「でもさ、ルミナ

僕達の話を聞いてくれるかは

わからないよ?

僕やラーダそれにナルカは

見た目がモンスターと一緒だし

ルミナは変身能力あるから良いんだろうけど」


話しても埒が明かないのは皆わかっていた


「そもそも深淵の怪物の説明に

時間かかるだろうな

どうするか...

ルミナ、アレにする

光の勇者達に善意があるなら有効な筈だ」


ラーダがルミナと共にルア王国に向かった




ノエルが珍しく起きておりブレイクにしがみ付き


「とうしゃん」


「ん?どうしたの?ノエル」


「かあしゃんは?」


「スゥ?今戻ってくると思うよ」


スゥが遊び疲れたライトをお風呂に入れ


お風呂上がりのライトを連れて


大広間に入ってくると


「あー!ノエルがおきてるー!」


とライトがスゥの手を離れ


ノエルの元に走り出していく


「あぃと」


「ライトだよノエル」


ノエル的には一生懸命にライトと言っているのだが


どう聞いてもあぃとに聞こえる発音だった


「あぃと!」


「う〜ん、もうそれでいっか」


とライトが諦めノエルと遊び始める


「今日は何処行ってたの?」


スゥはライトを連れて一日中遊びに行っており


「今日はガバ帝国まで行ってきた」


「徒歩で?」


「ううん!ライトを抱えて走った!」


「そっか2人とも怪我はない?」


うん!とスゥの返事にブレイクはスゥの頭を撫でる


「ディル?そんなに見てても

赤ちゃん達は寝てるわよ?」


とティラがディルに話しかけるが


「うん、かわいいねぇ」


とディルの最近のブームは


メイベルの子供達


双子のジークとロザリーのお世話で


ルナと一緒にオシメを変えたり抱っこをしたりする


抱っこと言ってもルナがディルを抱っこして


更にジークとロザリーを抱っこする


あまりお世話というお世話は出来ていないが


ディルはとても満足そうにお世話をする


「ありがとうディル

ジークもロザリーもディルにお世話してもらって

嬉しいと思うな」


メイベルがディルの頭を撫でてお礼を言うと


「えへへ、そうかなぁ」


嬉しそうに笑うディルをメイベルは膝の上に乗せ


一緒に双子の様子を見ていた


そんな中メイド達が何やら慌てた様子だった


それを見てブレイクがメイド長に話を聞くと


「ティアお嬢様とルベルお坊ちゃまが

先程から探しているのですが見当たらないのです」


クレアとメルも一緒に探しているが


ハーフエルフの子供であるティアとルベルは


ハーフエルフの霧化が使えた


「外に出てなければ良いんだけど...」


とブレイクが索敵魔法を使いヴィクトリア邸内を


くまなく探すとティアとルベルは


食糧備蓄庫の前に居る様だった


発見したブレイクは食糧備蓄庫に


クレアとメルと一緒に向かう


「メイドの皆さんと色んな所を探したけど

此処に2人共いるの?」


「みたいだね

私達じゃ全然見つけられなかったねぇ

私もお姉ちゃんも霧化は使えるから隠れるのは

得意だけど探すのは一苦労だね」


クレアとメルが食糧備蓄庫に向かう階段を


降りながら話していた


ブレイク達3人が食糧備蓄庫に着くとブレイクが


「ティア〜ルベル〜」


ティアとルベルを呼ぶ、すると


「「おとうちゃん!」」


ティアとルベルはブレイクに飛び込んできて


ブレイクはティアとルベルを抱き上げると


「2人とも皆が探してたよ?

此処で何してたの?」


とブレイクが聞くと


「「かくれんぼ!」」


ティアとルベルは霧化を使い


メイド達が探し回っているのを


勝手にかくれんぼだと思い誰も居ない


食糧備蓄庫に身を潜めていたのだと言う


「かくれんぼかぁ、楽しかった?」


「「うん!」」


「でも、皆心配してたよ?

お父ちゃんも居なくなったんじゃないかって

心配だったティアもルベルも居なくなったら

お父ちゃん悲しいから」


「「それは...」」


とティアとルベルが申し訳なさそうにしていると


ブレイクがティアとルベルを抱きしめる


「「おとうちゃん?」」


「でも、良かった

ティアもルベルも見つかったから」


ブレイク達に心配をかけた事に


ティアもルベルも反省し


探し回ってくれていたメイド達に


ティアとルベルが見つかったと報告した事で


メイド達も安心して仕事に戻った


ティアとルベルが見つかり少し経った頃


ヴィクトリアが帰ってきた


「ただいま〜

ミランドの奴め

いい加減帰らせろと言うのに

なかなか帰らせてくれない」


「仕方ないだろう

お前は近衛騎士団の団長なのだから

王を護るのが仕事だろう?」


シルとそんな会話をしながら


大広間に入ってきて


孫達を見るとヴィクトリアは


みるみる元気になっていく


「母上

先にお風呂に入ってきてください」


「え〜、いいじゃないか娘《メイベル》

後で入るから」


「孫達に真似をされたら困るんですから

母上がお手本にならないとダメじゃないですか」


うっ...とヴィクトリアはバツが悪そうに


大浴場に向かおうとした時


「ぼくもはいるー!」


「わたしもー!」


とライトとノエルが付いて行きたそうにする


「そうか!おばあちゃんと一緒に入るか!」


「ノエルはいいけどライトは入ったでしょ?」


とノワがライトを抱き上げる


「え〜ダメ?」


「ダメ、髪も乾かしたんでしょ?」


「ノワ?そんなこと言わずに

ダメなのか?」


「お義母様ダメです

お義母様のことですから

お風呂を泡だらけにして遊んでくれると思って

ライトは行きたいんでしょうから」


ギクッ!


ヴィクトリアとライトがバレた...と言う顔をする


「以前それで

2日くらいお風呂使えなかったじゃないですか

また同じ事をするのに

それを容認はできないですよ

ですから普通にノエルと入ってきてください」


仕方ない...とヴィクトリアは


ノエルを抱っこして大浴場に向かった


ヴィクトリアが帰ってくる頃には


夕食が準備されており


皆で食事を始めた


そんな何気ない日常の中だった


「!?」


中庭にいきなり現れたソレの存在感、圧迫感を


ブレイクは無視できない


「母さん!妻達と子供達をお願いします!」


「どうした、何かあったのか?」


ブレイクは急いで大広間を飛び出し中庭へと向かう


ヴィクトリアは異変に気付き中庭にいるソレを


目視で確認した


ソレは異様なオーラを放つオーガ?の様な姿で


しかしオーガより小さい


だが側に子供が人質にされていて


それを見たヴィクトリアは窓から飛び出した


「貴様ぁぁぁあ!!!何をしている!!!」


精霊王化《スピリット・ユニオン》したヴィクトリアが子供を


救出するが子供に実体は無くすり抜ける


「な!?」


「ん?光の勇者じゃないな、誰だ?」


「私はヴィクトリア・シルヴァ・ハート!

光の勇者の母親だ!」


「そうか...ルミナ

コイツとは話が出来そうだ」


「大丈夫?あーしは影に入れば大丈夫だけど

まぁ、ラーダが倒されるならそもそも話も無理か」


ラーダの影にルミナは入っていく


「お前は何者だ?」


ヴィクトリアの問いにラーダは答えようと


「俺は...」


「相棒《バディ》

アレが天災の鬼神(カタストロフ)です

すぐに下に降りましょう」


と窓からライトが飛び降り


空中でイチゴに搭乗する


着地と共に照準を合わせミサイルを放つ


「おいおい、話を...」


とラーダはミサイルを握りつぶし


ライトに近付いて来る


「危険です!相棒《バディ》離れて!」


ブレイクは状況を見て時ノ精霊龍神王(クロノスタシス)になり


一度、場を止める


ヴィクトリアもライトも止まっているのに


ラーダだけは止まっていない


「ん?お!光の勇者だな

お前に話がある...って言っても

信用できねぇか」


ブレイクの額から汗が垂れている


ブレイクは今対峙しているソレに


勝てる想像《イメージ》が出来ない


「そう硬くなんなって

俺はラーダって言うんだ

邪神って言うクソやろうに創造された

邪神《クソやろう》は天災の鬼神(カタストロフ)って名付けた

ちょっと特別なモンスターだ」


ラーダは空間全てを止めているブレイクに


近付くと腰を下ろした


「戦闘装甲がどんなもんだが

わからねぇけど大丈夫だろ」


とラーダはブレイクに魔法を解くよう促す


(何故、天災の鬼神(カタストロフ)は攻撃してこない?

私はコイツを倒す為に設計された

ミサイルを握りつぶしたが

反撃はしてこない、どうして?)


イチゴは困惑していた


「大丈夫?イチゴちゃん」


「はい、相棒《バディ》

ですが、油断はしないでください」


「「四大魔獣は危険」」


「だからだろ?」


「!?」


ラーダがイチゴの言葉に被せて言った


「まあ、間違っちゃいねぇよ

四大魔獣は混沌の邪神が創造した

最高傑作だろうよ

天災の鬼神(カタストロフ)、毒蜂の女王(クイーンビー)、時の亡霊(ロストスケール)、千変万化《ドッペルゲンガー》

でも変だと思わないか?

主を失い復活を目論むのが配下の勤めだろう

ただ俺達の誰も混沌の邪神を

復活させようとはしなかった

理由は簡単、奴に忠誠を誓っていないからだ」


『何故だ!?我が創造したのだぞ!?

我に忠誠を誓っている筈だろう?』


今までライトの影にいた邪神が声を荒げる


「じゃーくん!メ!まだしゃべってる!」


「は?じゃーくん?また変な仔犬《パピー》なこって

まあ、いいか

モンスターは確かに邪神が創造した

だが...」


とラーダが話しているところで


パリン!


空にヒビが入った


「ちょうどいい」


ヒビから漆黒の雫が垂れ


そこから漆黒のモンスターが現れた


『なんだアレは!?

あんなモノ我は知らんぞ!』


そのそのモンスターはブレイクを狙って走り出す


それをラーダは止める


首を捻り切り腕を千切り足を折る


だがそのモンスターが止まることは無く


首が捻り切ったが再生し


腕も生えて足の骨はすぐに繋がった


「コイツは...“深淵の怪物”

ゴブリンぐらいの大きさならまだいいが

オーガ並みになると俺でも一苦労だ

コイツらは再生するし頑丈だし諦めないし

兎に角、厄介だ

コイツらが何処から来るのかはわからない

だが定期的に現れては周りの生物を襲う

そして1日経つと消えるが

その間は蹂躙が続く」


とラーダがモンスターを完全に停止させる


「深淵の怪物...

それを僕らにどうしろと?」


ブレイクがラーダに質問する


「倒して貰わないと困る

光の勇者の...

時の英雄王の子供達

俺達はその子供達を仔犬《パピー》と呼んでいる

仔犬《パピー》達が深淵の怪物を倒して

世界を安寧に導くだろうってのが俺達の憶測だ

その為に俺は各地で深淵の怪物を倒して来た

年々、深淵の怪物の出現率は上がってきている

俺の仲間に時間を飛び越えれる奴が居てな

カロンと言うんだがそいつが見た未来だと

7つの王と神の名を冠する存在が

仔犬《パピー》達を助け深淵の怪物を退けるらしい

それには光の勇者ブレイク

まずは、お前に時の英雄王になってもらう

その他の説明はまた今度だな

次は3日後に迷いの森で会おう」


とラーダが時間切れだと言って


その場から消えた


「え!?」


「消えた!?息子《ブレイク》大丈夫か?」


警戒が解けたのがブレイクは


その場にへたり込んだ


「だいじょうぶ?パパ」


ライトを抱き寄せブレイクは先程の事が


夢なんじゃないかとすら思ってしまう


「大丈夫、僕が敵わない相手がいて

それが苦戦する深淵の怪物か...」


「相棒《バディ》

すぐに他の戦闘装甲を発掘する事を推奨します」


「すいしょう?」


「勧められたんだ

孫《ライト》とイチゴみたいな関係になれればいいが」


ブレイク達は一度家に戻る事にした

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