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第50話

「じゃあ僕と

創造神と破壊神で分けましょう

3箇所で管理出来るならその方がいい」


『...そうか!その手があったか』


『私達、皆で分ければ良いわね』


とブレイクがノワに負担をかけない様に


自身と光の創造神と闇の破壊神を含んだ


3名で邪神を封印しようとするがそこでノワが


「私も入る!」


「ノワ?大丈夫だよ僕がやるから」


「いや、私も入るから!4等分して!」


『ノワが言うならそうするか』


『そうね

じゃあ邪神を4等分しましょう』


えぇ!?とブレイクは困惑するが


ノワは満足そうにしていた


「ブレイクだけが背負う事はないんだよ?

私達もう夫婦だから、赤ちゃんもいるし」


それはそうだけど...とブレイクは言う


ブレイクも覚悟を決めて


「じゃあ、4等分にして封印しましょうか」


『我をまた封印するのか

...必ず復活してやる

絶対だ!お前らに復讐してやる!』


邪神は捨てゼリフを吐き


光の創造神、闇の破壊神、ブレイク、ノワと


4名にそれぞれ力を封印された


ブレイクはノワと一緒に


モンスターを倒しながらルア王国に向かう


途中ラストワンになるモンスターもいたが


今のブレイクとノワの敵では無かった


ブレイクとノワがルア王国に着く頃には


モンスターの数も減っており


負傷者や死者も多くはなかった


「息子《ブレイク》!どうなった!?」


ヴィクトリアが空から降りてくると


ブレイクに抱きつき話をする


「それについてなんですけど

陛下にお願いして冒険者の皆さんに

手伝って貰わないといけなくて」


魔石と素材の回収ができていなかった


急いでブレイク達はバハムートの根城から


冒険者達はルア王国周辺から


魔石と素材を集め始め


その魔石と素材は半分はルア王国に


もう半分は魔王ワイトに譲られた


魔王領がまだ復興してまもない状態だった為


魔石や素材は必要だろうと


残りはルア王国が買取をし


冒険者や一般市民にも還元された




「息子《ブレイク》、息子《ローグ》からだ

確かにお前は俺《ローグ》じゃなかった

あとはお前次第だと...そう言っていた」


ブレイクはヴィクトリアからローグの言葉を聞き


少し寂しそうにして笑った


「わかってはいるんですけど

やっぱり辛いですね

知ってる人が居なくなるのは

でもローグは...僕はこれで

良かったんだと思います」


「そうか...最後は私の腕の中で

身体が朽ちて死んでいった

時間が巻き戻ったのもきっと

息子《ローグ》がやってくれたのだろうな」


ヴィクトリアとブレイクは空を見上げて


ローグの事を思い出し涙を流した





ローグは1人草原に横たわっていた


「此処は...どこだ?」


ふと立ち上がるとローグは


13歳の頃に身体が戻っていた


「ハハ、嫌な夢だ

これじゃあ何も変わってないじゃ無いか

また...やり直しか」


だが手の甲を見るとそこには


光の勇者の紋章は無く邪神の気配もない


「息子《ブレイク》!!!

何処だぁぁぁあ!!!」


「あーあ、早くブレイク探さないと

母上がまた暴れるわね」


とヴィクトリアとメイベルが遠目に見える


「あーあ、本当に嫌だ

これが夢じゃないなら何だって言うんだ?」


「夢じゃないわ

これは御主人様《マスター》が勝ち取ったモノよ

邪神が居ない未来を掴み取ったのよ」


スイレンがブレイクに話しかける


「スイレン!それにカルラ、グレイシアさんも?

皆いる...なんで?」


「坊やがどれだけ頑張ったのかは私達が覚えてる」


「私達が不甲斐なかったせいで

お爺ちゃんになるまで頑張ったんだもの

このくらいは許されるわよね?」


カルラとグレイシアに頭を撫でられ


ブレイクは泣きながら3人を抱き寄せ


それに気付いたヴィクトリア達も寄ってきた


「いたいた!ん?何で泣いてるんだ?

ほら、行くぞ息子《ブレイク》!」


「え?どこに?」


何故そんな事を聞くんだ?と


ヴィクトリアが首を傾げた後に


満面の笑みでこう言う


「帰ろう、我が家に」


ヴィクトリアに腕を引かれて


ブレイクは泣き笑いしながら走って行った




ブレイクが目覚めると先程の夢を思い出す


「僕《ローグ》...良かったね

僕とは違う未来になったみたいだけど

また皆と逢えたみたい」


ブレイクと夢の事をスイレンに共有していると


「私も見たわ、御主人様《マスター》

ただの夢じゃないわよ!」


カルラやグレイシアも同じ夢を見ていたらしく


「そうだね、夢にしては

はっきりとした夢だった」


「それに私達が覚えてるとも言ってました

私達は確かに覚えています

彼を...ローグを私達は忘れない」


ブレイクはヴィクトリアにそっとこの事を告げ


ローグの結末の先の未来を喜んでいた




ノワの妊娠が発覚した事により取り急ぎ


ブレイクと婚約者達の


結婚式を挙げる事になった


新郎1人に新婦が5人いる


ブレイクは護るものが多いが


その数だけ幸せも増えていく


シスターメリアがブレイク達に


「病める時も健やかなる時も

互い?を支え合う事を誓いますか?」


「「「「「「誓います!」」」」」」


とブレイク達は仲良く誓いを立てた


「ノワが妊娠!?

ちょっと待って!?え!?」


ワイトが娘ノワの妊娠を知らされたのは


結婚式の後、帰り際だった


「お腹に赤ちゃんがいるんだって

ダークエルフは5ヶ月だよね?妊娠期間って」


ノワ的には妊娠期間を確認する為に


ワイトに聞いたのだがワイトからしたら


いきなりの妊娠報告だった


「ちょっと!

ブレイク君どう言う事!?」


「あ!お義父さんご無沙汰してます」


普通に挨拶をするブレイクにワイトが詰め寄るが


ノワがそれを止め


ワイトに質問に答える様言い出した


「で、5ヶ月で合ってるよね?」


「いや、それどころじゃ」


「合ってるよね」


「うん、合ってはいるけど...」


初孫に喜んで良いのか


わからなくなるワイトにノワは


「じゃあ父様!産まれたら連絡しますから!

あと4ヶ月くらいですから

お爺ちゃんになる準備しといてくださいね!」


「...孫かぁ早いなぁ」


とローグは13歳になる娘に見送られ


魔王領に帰って行った




「そうか、ノワの妊娠期間は5ヶ月か

人間とは違うんだな」


とヴィクトリアが孫を楽しみにノワのお腹をさする


「そうですね...お義母様」


と咄嗟に抱き抱えるところだったが


ブレイクによって止められる


「母さん、ノワは妊婦なんですよ?

激しい事はしないでくださいね」


と落ち着きを取り戻したヴィクトリアは


またお腹をさすりながら


孫はまだか?と繰り返していた


その度にノワがあと4ヶ月ちょっとですからと


ヴィクトリアに説明する


待ちきれないヴィクトリアは


既に赤ちゃんの服を買い集めていた


そして4ヶ月が経ち出産を迎えるノワ


オギャーと産声を上げノワは元気な


ダークエルフと人族のハーフの


髪はブレイクの遺伝で純白の髪に


肌はノワの黒肌の男の子を産んだ


「よく頑張ったねノワ!ありがとう」


「うん、頑張った...流石に疲れたなぁ」


とノワは息子を抱き抱え


ブレイクと一緒にベットに入った


「名前どうしようかな?」


「私もう決めてるんだ」


「そうなの?」


「“ライト”


ライト・クロノ・シルヴァ・ハート

皆を照らしてくれる灯りになって欲しいんだ」


「ライトかいい名前だね

この子はライトか!」


と息子を抱き上げるブレイク


すると、ブレイクがライトについて気が付く


「この子も時の魔力を持ってるね

それに...」


ブレイクはノワとライトを見比べ


「どうしたの?ブレイク?」


「...いや、なんでもない

たぶん気のせいだと思う」


と、ブレイクはライトを抱き


ノワを休ませる為に部屋を出ようとすると


ノワに服の袖を引っ張られ


「どこにも行かないで...ここに居て」


寂しそうにするノワにブレイクは


ライトを抱きながらノワの近くにいる事にした




翌週になるとノワも体調が回復し


外を歩けるようになっていた


ブレイクはヴィクトリアにライトを見せに行くと


「おぉ!孫《ライト》!可愛いなぁ

おばちゃんが好きなもの買ってやるからな!」


「母さん与え過ぎは良くないですよ」


「なんだ息子《ブレイク》!?

いいだろう私の可愛い孫《ライト》だぞ!?

目に入れても痛くないくらいだ!」


本当に目に入れそうだからこの人は怖いと


ブレイクとノワは苦笑し


ヴィクトリアが付きっきりでライトの世話をする


「いいんですか?母さん

王城から使いの者も来てますけど」


「知らん!そんな事より孫《ライト》だ!

あ〜可愛いなぁ」


「ねぇ、ノワ

最近ずっと母さんそれしか言ってないよね?」


「うん、そうだね

お義母様も初孫で嬉しいんじゃない?

あ、そういえば父様に手紙を出しておかないと」


と、ノワが手紙を出すと


翌日にはワイトがすっ飛んで来た


「おぉ、この子がライトかぁ...可愛いなぁ」


赤ちゃんのライトを皆で愛でているのを見て


ブレイクとノワは親の出番がないなと思っていた


「にしても私を見て泣かないとは

ノワの子だからかな?」


ワイトは見た目で言えば骸骨だから


怖いと思う人もいるくらいだったが


ライトはそんなワイトに手を伸ばしたり


涎を垂らしたりしていた


「大丈夫か?ワイト

涎がすごいかかってるぞ?

服、汚れないか?」


とヴィクトリアがワイトを心配するが


ワイトは特に気にする様子もなく


「汚れたなら洗えばいいですから

そんな事より孫は可愛いなぁ

ヴィクトリアさんもそう思いませんか?」


「そうだな

そんな事は些細な事だな!

ワイト見てくれ!

そのうち歩き出すんじゃないかと思って

靴を買ったんだ!」


えぇ、まだ早過ぎじゃないですか?とブレイクは


ヴィクトリアに呆れていたが


ワイトもヴィクトリアに乗っかり


何を買おうか悩んでいた




「ヴィクトリアに使いの者は送ったんだよな?」


はい、と宰相が答える


国王ミランドはヴィクトリアを待つ事2週間


いい加減、我慢の限界だった


「仕方ない

こちらから出向くとしよう」


と、国王ミランドはティラの事も気になり


そしてヴィクトリア邸に向かった




「なんだ、ミランドの来たのか

どうした?」


「どうしたではない!

使いの者を送っただろう!?

何故、来ない!?」


ヴィクトリアは国王ミランドの話を聞いてない


ヴィクトリアの意識は全て


今は孫のライトに向けられている


「大した用事でもないだろう?

それより見ろミランド!息子《ブレイク》の子供の孫《ライト》だ!

とうとう私はおばあちゃんになったぞ!」


嬉しそうにヴィクトリアが国王ミランドに


ライトを見せつける


「その件だティラはいるか?」


どうしたんですか?とティラが出てきたところで


「ティラお前も世継ぎを早く...」


と言いかけた時に国王ミランドは


ローラ王妃に頭を叩かれる


「ごめんなさいね

ノワちゃんからライトちゃんが産まれて

この人も早くおじいちゃんになりたいみたいでねぇ

ブレイクとティラの子供が見たいのよ」


その言葉で珍しくティラの顔が赤くなって


ブレイクが話しかける


「ティラ大丈夫?」


「えっ!?大丈夫、大丈夫!」


と動揺は皆に伝わる程だった


「ブレイク!早くティラと夜伽をするのだぞ!」


とローラ王妃に引っ張られ


国王ミランドは王城に帰って行った




「...良かったね

ブレイク達も元気?」


続々と客人が現れる


今度はロード・メソポリアのメンバーが


ヴィクトリア邸に集まってきていた


「マールさん!こんにちは元気ですよ!

マールさん達もおめでとうございます!」


マールも妊娠し3ヶ月だった


「でもノワはいいな5ヶ月で子供が出来るのか

俺達は頑張っても10ヶ月はかかるからな」


とギデンがマールを丁寧に抱き上げる


「...大変だけど、毎日楽しいよ」


マールはギデンに大切にされる毎日が


嬉しい様子だった


「ボス!元気〜?」


とスゥがギデンに蹴りを喰らわすが


「おう、元気だぞ」


ギデンは片手で受け止めスゥと話す


「スゥはどうなんだブレイクとは」


「主〜?仲良いよ!」


「そうか...子供は?どうなった?」


そうだ!と思い出したかの様にスゥは


ブレイクの元に行き


「スゥも赤ちゃん欲しいぞ!主!」


えぇ!?とブレイクは困惑するが


翌月になる頃にスゥとティラの妊娠がわかり


更にその翌月にはクレアとメルの妊娠もわかった




「...浮気者」


ノワがブレイクを浮気者呼ばわりする


「えぇ!?また!?

僕は妻が5人いるんだから仕方ないよ?」


「...浮気者」


その日は終始それしか言わないノワの機嫌を取る為


ブレイクはヴィクトリア、カルラ、グレイシアの


おばあちゃん組にライトを預け


2人でデートに行く事にすると


段々と機嫌が良くなるノワだった


ブレイクもノワもまだ子供だ


機嫌の上がり下がりは激しいもので


2人きりで食事をして公園で寄り添って過ごした


ヴィクトリア邸に帰ると


ライトがギャン泣きしていた


「息子《ブレイク》!大変だ!

孫《ライト》がミルクを飲まない!」


「えぇ!?あげすぎとかじゃ無くてですか?」


ライトを見ると顔色が悪く


消化不良を起こしている様で


ブレイクが魔力で消化を手伝うと


段々と顔色が良くなり


ギャン泣きも収まりライトは寝始めた


「私達の生命力は魔力だから

これからは魔力をあげた方がいいかな?」


「そうだね僕があげるよ

同じ時属性だし相性いいはずだから」


とブレイクが1日に何度か魔力をあげる事になり


ヴィクトリアは私ではダメなのか!?と言うが


「属性違うからどうなるかわからないしなぁ

あと、母さんは少しライト離れしてください」


「無理だ!」


その即答に頭を悩ませるブレイクだった


「主〜おかえり〜」


妊婦のスゥがブレイクに抱きつく


「ただいまスゥ大人しくしてた?」


「ん〜ヒマだった」


とスゥからするとやはり妊娠期間は


身体をあまり動かせないので退屈だそうだ


「お姉ちゃん大丈夫?」


「うん...メルはつわり平気なの?」


とクレアとメルはつわりの有無を話しながら


ブレイクを出迎える


スゥとメルはあまりつわりはない様で


クレアはつわりがあった


「...帰ったのね、おかえり」


ティラが1番つわりがひどかった


「ただいまティラ」


するとノワがティラの前でブレイクにキスをした


「第3婦人に気は使わないからね」


と前にやられた事をやり返すノワだった


「いいなぁ、スゥもする!」


とスゥにもされるブレイクに


メルも慌ててタイミングを逃さぬようにキスをする


「ほら、お姉ちゃんも!」


とメルはクレアをブレイクのところに連れて行き


「えっと...」


とクレアは照れながらブレイクにキスをした後


ティラがそっと服の袖を掴み


「私だけ無しは嫌よ?」


とブレイクがティラにキスをし


これで平等ね!とブレイクはその場を収め


第1から第5婦人の戦いは一時休戦を迎えた

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