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第46話

翌日


ブレイクが探索魔法でアークとメイベルが


既に同じ部屋に居るのはわかっており


どうにかアークをブレイクの部屋に移動させたが


メイベルが嬉しそうにヴィクトリアが居る前で


「昨日の夜は楽しかったね」


と、うっかり言ってしまって


アークは頭に1発、拳骨を喰らった


「痛っ...」


「あーあ

せっかくバレないようにしたのに

姉さんが自分からバラしちゃうとはね」


ブレイクがそんな事を言うと


ヴィクトリアが


「なんだ?ブレイクは知っていたのか

ブレイクにも言っておくがまだ早いからな!

メイベルはまだ14だせめて

16とか17とかならいいがまだダメだ!

ブレイクは15までは絶対ダメだ」


僕は15なんだとブレイクは思っていると


ティラがそれについてヴィクトリアに


「お義母様

私はそんなに待てないんだけど

それにブレイクは精通してるのかしら?」


かなりぶっ込んだ質問をしている


自覚があるのだろうかこの娘は


「それは...息子《ブレイク》に聞け、私はわからん」


注目がブレイクに集まる


「...してます」


ティラは勝手に盛り上がっており


ノワとクレアが赤面し


スゥはセイツウ?ってなんだ?と、言っており


メルがスゥにブレイクが


もういつでも子供が作れる事を教えており


この事実でブレイクが


いつティラに襲われてもおかしくないのが判明した


「じゃあ孫はもうすぐかぁ」


とカルラがヴィクトリアとグレイシアと話して


それぞれ楽しみだと言っていた


(今はこんな幸せだけど...

ローグが言っていた事を考えると...)


あと1年...その事実にブレイクは


少し暗い顔になった


「...ブレイク?大丈夫?」


ノワがそんなブレイクに気付いて話しかける


「え?うん、大丈夫だよ」


ノワはブレイクの手を握り


「嘘...嘘だよ

無理しないで私達は

護られるだけの存在じゃない

ブレイクも護りたい」


目に涙を溜めブレイクは上を向く


「ん〜?どうした〜主?

大丈夫、大丈夫」


スゥがブレイクの頭を撫で


「貴方は1人じゃない

皆がいるから心配ないわよ」


ティラもブレイクの側に寄り


「私はブレイクになら何されても平気

そのくらい私はブレイクに救われてる

お姉ちゃんを泣かせたら怒るけどね」


「メルの言った通り私達、姉妹は

ブレイクの言ってくれた言葉に救われてる

今度は私達が助ける番...だよね?」


とクレアもメルもブレイクを励ました


皆の思いを受け取ったブレイクは


全てを打ち明ける事を決意した


「皆、ありがとう

大丈夫じゃないかもしれないけど

なんか安心したよ」


ブレイクはローグの話を思い出す


今回で終わりにすると言うローグの話を


勝っても負けても今回で終わりと


実際にはそう言っていないがそういう事だろう


「少し話を聞いてくれる?」


ブレイクはややこしくなると言われていたが


婚約者達を皆を信じる事にして話し始めた


「今から1年いや...もう10ヶ月くらいかな

邪神が攻めてくる

今回は沢山のモンスターを引き連れて」


「え?ちょっと待てなんで

そんな事知ってるんだ?」


アークが話を遮るがブレイクは話を続ける


「それは言えない

でも、事実なんだ

オリハルコンの大剣も

その為にある人から託された物で

邪神を倒すのに有効だと思う」


「ブレイク?大丈夫?無理してない?」


ノワが心配するが


大丈夫、とブレイクは続ける


「あと、母さん

僕があげたペンダントは着けてますか?」


「ああ、肌身離さず着けているが...

コレにも何か理由があるのか?」


はい、とヴィクトリアにブレイクは


「それは病を退ける宝石を嵌め込んだペンダントで

母さんは病に倒れる可能性がありました

今は大丈夫だと思いますが念の為

これからもそれは着けていてください」


そうか、わかったと


ヴィクトリアがペンダントを触る


「でも、ブレイク?

邪神はバハムートが封印したんじゃないの?」


メイベルの問いにバハムートが


「俺の封印魔法が完全じゃないからか...

邪神を甘く見ていたかもしれんな

5年は持つと思ったんだがな」


バハムートは悔しそうにそう言う


「たぶん僕だけが頑張ってもダメなんだ

1人で出来る事には限界がある

だから皆にも手伝って欲しい」


ブレイクが残り10ヶ月の時点で言う決意がついた事


それはとても大切な事だった


「わかった、息子《ブレイク》がそう言うんだ

信じるのが親だ私は信じるぞ!」


「そうですね母上

ブレイクが嘘を吐くとは思えないし

...アークとこれからも一緒に居たいし」


「メイベルの言う通りか

まぁ、俺はブレイクの言う事なら

大体信じるけどな」


「主〜戦うのか〜?楽しみだなぁ!」


「そんな楽しみかしら?

私もまだBランクだけど力になれるなら手伝うわ」


「大丈夫だよブレイク

バハムートもそんな顔しない!

封印が完全じゃないのは

私にも責任はあるだろうし皆で強くなろう」


「ブレイクの力になれるように頑張ろうねメル」


「うん、私もブレイクの役に立ちたい」


皆、信じてくれた


その事実にブレイクは心から嬉しくなっていた


「じゃあ子供はそのあとね」


と、ティラが10ヶ月はお預けかぁと


残念そうにしていた


「...でも、一緒に寝るくらいはいいよね?」


とノワはブレイクの袖を掴んでいた


「主〜寝るのか?スゥも寝るぞ〜」


スゥはブレイクに身体を預け寝始めた


「なら私も一緒に寝るわよ!」


とティラがブレイクの腕を掴み


「ほら!お姉ちゃん!

急がないと乗り遅れちゃうよ!」


メルがクレアを引っ張りブレイクの元まで来ると


「...私達もいいよね?」


とクレアがブレイクにくっつき


その日はブレイクの部屋で寝ようとしたが


ヴィクトリアに止められた


「母さん

広間で皆で寝るならいいですか?

そうすれば母さんも安心ですよね?」


ブレイクが提案すると


渋々ヴィクトリアは了承し


その日もアークはヴィクトリア邸に泊まった


朝まで皆で夜通し話をし昼まで寝て


翌日アークが帰る時にメイベルが


「...帰っちゃうの?」


と、上目遣いでアークを見る


「流石に帰らないとなぁ

...親父達に相談してみるよ」


相談とはメイベル達と住んでいいかと


マリアが反対しそうだったが、あっさりOKが出た


改めて荷物をまとめてアークは


ヴィクトリア邸に住む事になった


「よろしくお願いします

...って言っても昨日も泊まったしなぁ」


「でもこれで夜明けの旅人は揃ったね

アークに姉さん、ノワにスゥにティラ

そしてクレアにメル

8人かぁ増えたなぁ...」


ブレイクが皆を集めこれからの事を話し合う


それをヴィクトリアは見守っていた




ローグは1人ルア王国の裏路地を歩いていた


「さて、どうなるかな

ブレイクに託せるモノは

あとどれくらいあるだろうか」


ローグ、老人ブレイクは時間魔法を使い


空気の階段を作り街を見下ろして


昔を懐かしんでいた


「今ぐらいの頃だと婚約者の話があった頃か

ノワ、スゥ、ティラ、クレア、メル

...死なせたくないな

今のままでは、まだ足りないな」


ローグは光に包まれまた消えてしまった




夜中ブレイクの部屋にローグが現れた


「ローグさん!」


「...今回はお前を強くする為に来た」


ブレイクに支度をさせ迷いの森に向かった


「まず時ノ精霊龍神(クロノス)にはなれるな?

ソレを改良する、新たな力の名は


時ノ精霊龍神王(クロノスタシス)」


「時ノ精霊龍神王(クロノスタシス)...

それは時ノ精霊龍神(クロノス)とはどう違うんですか?」


見せた方が早いとローグは一度


時ノ精霊龍神(クロノス)になりその後に


時ノ精霊龍神王(クロノスタシス)になってみせた


「違いがわかるか?」


ブレイクには大きな違いはわからなかったが


スイレンが説明し始めた


「成程ね

御主人様《マスター》の爆裂的な力を内包して

効率化したのがコレって事ね

爆発的な破壊力が出せるって事かしら」


「でもローグさんは

コレを使えるのに邪神に負けたんですか?」


痛い所を突くなとローグがブレイクに話し始める


「邪神の襲来時にコレは出来なかった

俺がコレを出来るようになったのは最近だ

だから今からコレをお前に教える

まずはグレイシア貴女にやってもらう事がある」


グレイシアがローグから指名を受け


私ですか?とグレイシアがローグから言われた事は


「龍人化《ドラゴン・リンカー》ではなく

龍神化《ドラゴ・バースト》をしてもらう

龍王から龍神になった貴女になら出来る筈だ」


とローグの指示でグレイシアとブレイクは初めて


龍神化《ドラゴ・バースト》をすると


氷龍王の鱗が青白い神秘的な鎧になった


「この状態でスイレンとカルラの

精霊王化《スピリット・ユニオン》を同時にする

理屈は時ノ精霊龍王(クロノス)と同じだ」


そしてブレイクは時ノ精霊龍神王(クロノスタシス)になった


「そのまま維持するのは可能か?」


「はい、大丈夫だと思います

ただ魔力消費が激し過ぎるから

30分くらいが限度ですね」


ローグがブレイクに1日は保てるように


手を差し伸べ魔力量を上げる


「これで、1日は保てるはずだ

あと厄介なのは邪神の契約の強制解除か

それについてはバハムートに封印して貰うしか

方法がないんだが...どうしたものか...」


気まずそうにブレイクが話し始める


「...あの僕ノワ達に

邪神の襲来の事、話しちゃったんですけど

やっぱりまずかったですか?」


ローグは驚いていたがそのうち呆れた顔になった


「ややこしくなると言ったろう?まぁ、仕方ない

じゃあノワとバハムートを呼んで来てくれ」


ブレイクがノワとバハムートを連れてきて


「こんばんはローグさん」


ノワの挨拶にローグは会釈し


「こんな夜中に何の用だ?

ローグと言ったか...お前...」


ブレイクとローグを見比べバハムートは


ブレイクを問い詰める


「おい、ブレイクまさかコイツは...」


「うん、未来から来た僕だよ」


「え!?ローグさんが

未来から来たブレイクなの!?」


驚きを隠せないノワとバハムートは


ローグ、老人になったブレイクを見ていた


「その話は置いといてだな

バハムートは封印魔法を使う召喚獣だ

その能力を使って邪神の能力を封印して貰いたい」


「なんだが不思議な状況だが...

まぁ、俺の封印魔法が必要という事か」


「あぁ、あとはノワにやってもらう事もある

ブレイクと同衾しろ、そうすればブレイクも

護るという事を更に自覚するだろう」


その言葉を聞き同衾の意味がわかるノワは赤面し


意味がわからないブレイクは


ドウキン?って何?と疑問を浮かべていた


「お前にも

わかりやすく言ってやろう

ノワと性行為をしろと言ったんだ」


ブレイクが赤面しながら怒る


「何言ってんだ!

今そんな事してる場合じゃない!

俺は言われたからノワとするなんて嫌だ!

その時が来るまで同衾はしない!」


「同衾...だと?」


ノワ達の跡をつけて来ていたヴィクトリアが


その話を聞きローグに迫る


「何を言っているんだ!お前!

ブレイクとノワはまだ12だ!

まだ早過ぎ...る?

お前...息子《ブレイク》か?」


「...なんで毎回バレる?

何度繰り返しても一目見ただけで

俺《ブレイク》だってバレてしまう」


老人ブレイクをヴィクトリアは抱きしめた


「なんのつもりだ?

お前の息子はあっちだぞ」


「そんな泣きそうな顔をした

息子《オマエ》を放っては置けないだろう

無理してきたんだな...

どうするのがいいのかはわからん

だが息子《オマエ》の涙は見てられん」


老人ブレイクは泣きながらヴィクトリアを抱きしめ


老人ブレイクは落ち着くまで母親の腕の中にいた


「...だが、同衾は必要な事だ」


老人ブレイクは話を続けヴィクトリアを説得し


ブレイクとノワは翌日から


同じ部屋で寝る事になった


それに嫉妬したティラが猛抗議し


それにスゥとクレアそれにメルも乗っかり


ブレイクは婚約者全員と


同じ大部屋にで寝る事になった


「そうか...

じゃあ私はこれで」


とローグが出ていこうとするのを


ヴィクトリアが止める


「息子《ローグ》もここに住め

息子《ブレイク》の家は此処だ

だったら息子《ローグ》も同じだ」


「だがメイベル達が不審がるぞ」


「だったら説明すればいい」


「しかしだな...」


「うるさい、もう決まった事だ!

...嫌なのか?」


ローグこと老人ブレイクは


母ヴィクトリアはそういう性格だったなぁと


懐かしんで、この状態に入った母ヴィクトリアは


折れる事は無いのも知っている


「...そうか、俺の家は此処か」


元々ブレイクが使っていた部屋をローグが使う


メイベル達はいきなり老人が家に居るのに


驚いていたがヴィクトリアが説明して


老人になったブレイクに色々、話を聞いていた


「でも、なんて呼べばいいの?

ブレイクだと弟《ブレイク》と被るし」


とメイベルが言うと


「ローグでいい俺は本来

いない人間だ、気を使う必要はない」


ローグは皆にそう言うと1人で過ごす


「ローグはあんまり俺達と絡まないよな

嫌われてるのかな?どう思う?ブレイク」


アークがブレイクに聞くと


「いや、逆だと思うよ

大切だった存在にまた逢えて嬉しいけど

別れるのが辛いから、出来るだけ

関わらないようにしてるんじゃないかな」


ブレイクとローグは同一人物だから


考える事はわかるとブレイクは言う


「僕も同じだよ

正直言って失うのが怖い

でも、今はそれを乗り越えなくちゃいけない

それには皆で強くなるしかないんだ」


バハムートにブレイクの能力を封印し


魔力量の底上げをするようにローグが指示して


ブレイク達は訓練を行い日々を過ごしていく


能力を封印して5ヶ月が経つ頃


ブレイクは体調を崩した


「...いい傾向だ

体調を崩しておいて言う事じゃないが

身体が魔力量に合わせて成長する為に

体調を崩したのだろう」


とローグがブレイクを見て言う


「...強くなってる証拠みたいなものですか?

それなら頑張った甲斐があった」


ブレイクがベットに横になり休息をとる


ヴィクトリア達も心配していたが


ローグがブレイクを看ると言うので


部屋から追い出された


「...息子《ローグ》にも何か考えがありそうだが

やはり心配になるな」


ヴィクトリアがメイドにお粥を作らせて


ブレイクの元に向かった


扉をそっと開けると


ローグがブレイクの首を絞めていた


「何をしている!?」


だが実際のところローグは


ブレイクの喉が腫れているに気付き


魔法で治療していただけだった


「...だから皆を部屋から出したと言うのに

母さんときたら俺《ブレイク》の事となると

何を差し置いても来そうだから恐ろしい...」


ヴィクトリアがブレイクにお粥を食べさせて


身体を拭き寝かせローグと話す


「コレも息子《ローグ》がくれたのか?」


コレと言うのはヴィクトリアが着けている


ペンダントの宝石の事でローグは


「そうだ、母さんに死なれたら

俺《ブレイク》は立ち直れないからな」


「という事は息子《ローグ》、お前...」


俺の話はいいとローグはヴィクトリアに


ブレイクの事を任せて部屋を出た

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