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第45話

ワイトは訪問も終わり魔王領に帰る


ブレイク達はワイトを見送った後


夜明けの旅人にティラの正式加入をさせる為に


ギルドに向かったギルドにて手続きを済ませ


ティラも夜明けの旅人のメンバーに加わると


「私も精霊と契約をしたい!」


と、不満を言いブレイク達を困らすが


スイレンがティラの枠を見ると


「10...結構あるのね」


10枠ある人間は珍しく普通は1〜3枠がほとんどで


ティラは人より多かった


「でも、どうしようか

今ルア王国を離れるのは

ちょっと危険だよね

いつ邪神が攻めてくるかわかんないし」


メイベルがティラを宥めていると


スゥがティラに


「なら主と契約すればいいんじゃないのか?」


それよ!とティラはブレイクに迫る


「スゥの時は特別だったからなぁ

メソポリアだし契約するものだって

スゥが言うから」


「なら私も契約しても良いってことね!」


ティラこの女は話を聞いていない


ハァ...と埒が開かないとブレイクは


仕方なく契約する事を了承し


ティラと魂の契約をする事になった


「「今ここに魂の契約を

運命が2人を分つまで!」」


契約が完了しティラの魔力量が跳ね上がり


余程の事がない限りティラが死ぬ事は無くなった


そしてブレイク達は用事も終わったので


ヴィクトリア邸に帰ろうとしたが


ティラが討伐依頼を受けたいと


1人残ろうとしたので


ブレイクが皆を先に帰らせて


2人で依頼を受ける事にした


「別に大丈夫よ?

ブレイクが心配するような危険な事はしないから」


「それでも女性1人ですよ

何かあったら困ります」


そうね...と大切にされてるのが嬉しいティラだった


ブレイクがいる為、高ランクの依頼も受けられるが


ティラはBランクのキマイラの討伐依頼を


受ける事にし2人は迷いの森に向かった




「あの...歩きずらいんですけど」


ティラがブレイクと腕を組み


ルンルンで歩いて行くが


ブレイクからすると動きづらい状況だった


この状況でモンスターが出てもブレイクが


時間魔法で止めてしまう為、問題はない


「ティラ王女、良い加減...」


「呼び捨てにしなさい!婚約者なのよ?」


ブレイクは困ったような薄ら笑いを浮かべ


「えぇ?じゃあ...ティラ?」


「よし!で、なに?」


呼び捨てが新鮮なのかとても嬉しそうなティラ


「少し離れてください

モンスターが襲って来たら困りますよ?」


「大丈夫よ私も強いけど

ブレイクはそれ以上に強いじゃない」


ハァ...とため息を吐くブレイクに


「あ!またそんな反応して不敬よ!不敬!」


そんなティラにブレイクは


「もう婚約者同士なんだから関係ないでしょ」


と、ティラをあしらう


そんな話をしながら迷いの森を進んでいき


ブレイクは探索魔法でキマイラを探し


ティラをキマイラの場所まで案内する


「アレがキマイラ結構大きいのね」


実際のキマイラを見たティラの反応は


普通といえば普通だったが


問題はキマイラの大きさが本来は


全長3メートルのところ


今回のキマイラは5メートルはあった


「アレは流石に大きいですけどね

サポートはするので好きに戦ってください」


ティラは地面から土の槍を無数に放ち


まずはキマイラの翼を使えないようにして


キマイラと対峙した


「キマイラはブレスが強力です!

そこに気を付ければ後は大丈夫だと思います!」


ブレイクの助言を受けティラは


キマイラのブレスに注意し


土魔法で弾丸を無数に放ち


キマイラを穴だらけにし


キマイラは倒れた


「ふぅ、これで倒した?のかしら」


するといきなりキマイラが起き上がり


ティラにブレスを向けた


「きゃっ!」


「危ない!」


ティラに当たる直前のところで


ブレイクの時間魔法が間に合い


ティラは尻餅をつき


キマイラにはブレイクがトドメを刺して


キマイラの魔石と素材を回収し始めた


「ティラ、こんなことがあるから

冒険者は油断が命取りなんだ気を付けて」


「...ブレイク?怒ってる?」


「そりゃあ、婚約者が危なくなれば

僕も心配になるし焦る

今回は間に合ったからいいけど

間に合わなかった時のことを考えると

やっぱり怖いよ」


魔石と素材を回収し終わり


ブレイクはティラの元に行く


ティラは先程の事で腰が抜けてしまい


立ち上がれずにいたがブレイクが


おんぶをして迷いの森を抜ける


「...私、重くない?」


「...人の重さしてる」


ティラは下唇を突き出し拗ね始め


不敬よ不敬!とまた言い始めた


「そんなに元気なら大丈夫そうだね」


と、ブレイクは安心した様子で


ティラを背負ってギルドに向かった


ブレイクとティラがギルドに着くと


依頼の内容確認から始まり


キマイラ討伐の依頼達成して


魔石と素材を見た受付嬢がギルマスを呼び


ブレイクとティラは待合室で待たされた


ガチャ、と待合室の扉が開きベルズが入って来た


「また、ボウズんとこのって

今回は王女様かよ...

まあ、いいか今回のキマイラは

特別大きい個体だったみたいだな

ボウズが倒したのか?」


「最後は僕ですけど

殆どティラが倒しましたよ」


ベルズはティラ王女を呼び捨てにする


ブレイクに驚いていたが


更に婚約者になっている事も話すと


逆に納得したのか


「そうか...ティラ王女のランクだが

ボウズはどう思う?」


「Bランクの実力はありますね

後は油断だけしなければですけど

Bランクでも良いんじゃないかと思います」 


そうか...とベルズが書類を持ってきた


Bランクに昇級する為の書類だ


「こんなあっさり、いいのかしら」


ティラもこんな事になるとは思ってなかったのか


驚いているとブレイクが


「それだけティラが強くなってるって事だよ」


そうなんだ...とブレイクに褒められ


嬉しそうなティラだった、手続きを済ませ


ブレイクとティラはヴィクトリア邸に帰る





ヴィクトリア邸に帰るとノワが不機嫌になっており


「ノワ?なんで機嫌悪いんだ?

主〜?ノワが変」


スゥ達に話を聞くと


2人きりでデートに行ったと


ノワは嫉妬していた


「そうね!デートね!楽しかったわ!」


と、ティラはノワを煽る


「デート?

討伐依頼を一緒にしただけだよ?」


と、ブレイクは淡々と答えるが


「おんぶもして貰ったのよ!いいでしょ!」


その言葉にヴィクトリアとスゥも反応する


「ズルいぞ!

私も息子《ブレイク》にして貰った事無いのに!」


「いいなぁ〜

主、今度して〜」


と2人ともそんな事を言っていたが


それにノワが怒って部屋に籠ってしまった


ティラにメイベルが


「大人気《おとなげ》なさすぎるわよ、ティラ

ほら、ブレイクもさっさと仲直りして来なさい」


と、ブレイクがメイベルに後押しされ


ノワの部屋をブレイクはノックする


コンコンコン


「ノワ〜?入るよ〜」


部屋に入るとベットの布団にくるまったノワが


顔だけ出しておりブレイクを睨む


「浮気者...父様に言い付けてやる」


「なんで!?

...ノワ、スゥとティラには悪いけど

僕の1番はノワだよ」


「でも、デートもおんぶをもしたって!

ズルい!私もして貰ってない!」


半泣きになりながらノワはブレイクに言う


ブレイクはベットに、ノワの横に座る


ノワの頭を撫でながら


「じゃあ、今度はノワとどこか行こう

...2人きりにで」


ブレイクが照れくさそうにノワに笑顔を向ける


ノワはブレイクに飛びつきベットに押し倒した


「...ノワ?」


「それだけじゃヤダ」


するとノワはブレイクの口にキスをする


「ノワ!?」


「...今日はコレで我慢するけど

次はないから」


その姿を扉の隙間から


カルラとグレイシアは覗いていて


「孫は意外と早いかもねぇ」


「そうですね、ノワが我慢できなそうだし」


とヒソヒソ話していたが


ブレイクとノワに丸聞こえだった


「「.....」」


2人はその後気まずいのか離れて過ごしていた


そんな事お構いなしにスゥが


「主〜、おんぶは〜?」


とブレイクに覆い被さる


「もうほぼ、おんぶしてるんじゃない?コレ」


そっかぁ、とスゥがニコニコしており


ブレイクもスゥとはなんだが兄妹みたいで


良いなと思っていると


そんな中スゥが


「でも、スゥだけしてない!」


と、ブレイクの顔を掴み口にキスをした


えへへ、と満面の笑みで嬉しそうなスゥに


誰も怒れなかったがノワとティラは


少し嫉妬していて


ブレイクを叩くノワと


不敬よ!不敬!と言い詰めるティラだった


それを見ていたメイベルとヴィクトリアは


ニコニコしていて楽しそうだった




「...え?ブレイクと婚約したの!?

どうしよう!先越されちゃったよ!お姉ちゃん!」


ノワがクレアとメルに婚約の報告をしていた


「2人には言っておいた方がいいと思って

ヴィクトリアさんが言うには

増えてもいいって言ってるけど

ブレイクが受け入れるかどうかはわかんない」


「...」


クレアは事実が受け止めきれず放心状態になった後


ポロポロと泣き出してしまった


ノワもメルも慌てて慰めるが


クレアの心情を考えると逆効果な気もする


「...大丈夫、おめでとうノワ

やっぱり私じゃダメなんだよ

メルは可愛いけど私は可愛くないもん

デカいし鈍臭いし」


と卑屈になるクレアにノワが


「クレア、本当はどうしたいの?

私は...とか、そういうんじゃなくて

ブレイク事、好きなんでしょ?」


「...うん、大好き」


泣きながら笑顔でクレアはブレイクに好意を示した


「なら、諦めちゃダメだよ

メルも諦めてないんでしょ?

ブレイクは鈍感だからしっかり伝えないと」


ノワがクレアとメルを連れて


ヴィクトリア邸に向かう


「ヴィクトリアさん!」


「どうした?ノワ

クレアとメルも来たのか

よく来たなゆっくりしていけ」


ノワが真剣な表情でヴィクトリアに


ブレイクとの事で話があると言い出し


ヴィクトリアがブレイクを連れてきた


「どうしたのノワ?

あ、クレアとメルもいらっしゃい」


ブレイクの前になるとクレアもメルも緊張し始め


「えっと...」


「あの...」


とクレアとメルがモシモジしていたのを


ヴィクトリアが見て勘づいたのか


ノワに耳打ちする


「なんだノワ

もしかして第4婦人、第5婦人候補か?(小声)」


「はい、そのつもりで連れてきました

2人とも!ブレイクに言いたい事あるでしょ!」


「「えっと...」」


ブレイクはクレアとメルに対して


「どうしたの?大丈夫だよ

なんの話かはわかんないけど

助けが必要なら僕が助けるから」


その言葉にクレアとメルは決心したのか


「ブレイク、あの時の事覚えてる?

初めて逢った時の事

私は蔑まれる理由はあっても

蔑まれない理由がないって話をしたんだ

でもブレイクはそれを

ただの人と違うところだって言ってくれた

私とお姉ちゃんと逢った事をよかったって

...そう言ったんだけど

それって今も同じ?」


メルが不安そうにブレイクを見る


クレアも同じなのかメルの手を握り


不安そうにしていた


そんな中ブレイクは笑顔で


「うん

クレアとメルと逢えたのは今でも

良かった事だし

これからも良い事のままだと思う」


それを聞いてメルは泣き出してしまう


クレアはそんなメルを抱きしめて慰める


「メル?大丈夫、大丈夫だよ

ブレイクはやっぱり優しいね

私達ハーフエルフを嫌な顔して見ない

私達はブレイクの事が大好き

人としては勿論そうだし異性としてそう思ってる

シルヴァ領に行った時にノワには話したんだけど

改めて思う、ブレイクが好き」


「...私も好き」


そこまで言われてブレイクの行動は


2人を抱きしめる事だった


「僕は既に婚約者が3人いる

それでも4人目と5人目になってくれる?」


「「うん!」」


ヴィクトリアも以前から知る2人だった事もあり


特に反対する様子も無く


後から聞いたスゥとティラも特に反対しなかった


ブレイクが新たな婚約者を


迎え入れる事が確定すると


ヴィクトリアがブレイクに


「じゃあまずはミューラのところに行って

クレアとメルがブレイクの婚約者になった事と

夜明けの旅人にスカウトする旨を伝えてこい」


わかりました、とブレイクはクレアとメルを連れ


ミューラのところに向かった


ギルドに居たミューラを捕まえて話をする


「やっと?長かったわねぇ

ウチから脱退して夜明けの旅人に入るのね

Aランクパーティから特級Sランクパーティかぁ

出世したわね〜2人とも」


とミューラは喜んでいた


それとは対象的に他のメンバーは反対していたが


うるさい!とミューラが黙らせ


ミューラがクレアとメルを抱きしめ


「なんかあったら

いつでも帰って来なさい

私はクレアとメルを妹みたいに思ってるから」


はい!とクレアとメルはミューラに抱きつき返し


ギルドにミューラのパーティ脱退と


夜明けの旅人に加入する手続きをしクレアとメルは


クレアが第4婦人メルが第5婦人として


ヴィクトリア邸に住む事になった




翌日


アークがメイベルとのデートの為に


ヴィクトリア邸に朝からやって来た


「おはようございます、メイベルいます?」


メイドにメイベルの事を聞くアークに


「ちょっと待ってて!今行くから!」


と、バタバタしているメイベルだった


10分後、メイベルが出てきた


当然、指輪は着けている


出かける前にヴィクトリアが


「日が暮れる前に帰ってくる事!

羽目を外しすぎるなよ特にアーク!」


「...やっぱり、俺が言われるのね」


と苦笑いしながら


アークはメイベルの手を取り玄関を出る


「じゃあ母上!行ってきます!」


2人を見送りヴィクトリアは


少し寂しそうだった


そんなヴィクトリアを見てブレイクが


「今日は皆で買い物でも行きましょう

落ち込んだ時はパーっと

お金を使った方が気分が晴れますから

ですよね!母さん!」


と既にブレイクはメイベルから


口座を受け取っており


ブレイクはギルドに向かいお金を受け取り


ヴィクトリア達を連れて買い物に出かけた


「う〜ん、コレが良いかなぁ」


アクセサリーショップにて


ブレイクはヴィクトリアや婚約者達の


アクセサリーを選んでいた


婚約者達に指輪を買って渡すとノワが


「...コレは婚約指輪?」


ブレイクはそこまで考えておらず


「え!?待って

じゃあ、まだちょっと考える」


ヴィクトリアが


「まだ早くないか?

息子《ブレイク》が15になってからで良いと思うぞ?」


ヴィクトリアにそんな事を言われ


ノワはシュンとし


スゥは指輪をするのが慣れないのか


変な感じ〜、と言っており


コレでも良いけどね、ティラは言っており


キレイだねぇ、とクレアとメルが


色違いの宝石が付いている指輪を見比べていた


ブレイクは婚約指輪のデザインに悩んでいると


「...ブレイクだ

ギデン、ヴィクトリア達もいるよ」


マールとギデンが


同じアクセサリーショップに入って来た


「お!ブレイク!スゥとはどうだ?

仲良くしてるか?」


「ボス!久しぶりだなぁ

主と〜?う〜ん仲良いよ?たぶん」


スゥがニコニコしながらギデンにそう言うと


スゥの頭を撫でる


「...ギデン、それ嫌」


マールが嫉妬したようで


ギデンはマールを抱き抱え機嫌を取りながら


アクセサリーを見ていく


「邪魔したら悪いな、行くとするか!」


とヴィクトリアが他の店に行こうと


皆を連れアクセサリーショップを出た


露店で串焼きを買っていると


「お!スゥ!元気か?」


「師匠〜!スゥは元気!」


カーラとロアにも会い


ブレイク達は昼にはヴィクトリア邸に戻った




「...遅い!」


そろそろ日が暮れる頃になっても


メイベルが帰ってこない


「大丈夫ですよ母さん

最悪、僕が探しに行きますから」


とブレイクが探索魔法を使おうとしたその時


バタン!


「ハァハァ...間に合った?」


走って帰って来たのか


息切れしているメイベルにアークだった


その3秒後にちょうど日が沈んだ


「遅いぞ!アーク!

あと3秒遅ければ確実に殴っていた!」


あっっぶねぇ!!!とアークは心底、安心していた


「じゃあ、俺はこれで...」


アークの服の裾を掴むメイベル


「...今日は泊まっていかないの?」


婚約者にそんな事を言われてしまえば


アークは断れない


「わかった、ヴィクトリアさん

親父達に連絡したいので

魔道具使わせて貰っても良いですか?」


わかった、とヴィクトリアが魔道具を取り出して


アークがユージーンに連絡するとマリアが出た


「え?また!?

ヴィクトリアさんごめんなさいね

ウチの息子が迷惑かけて

メイベルちゃんに愛想尽かされないようにね」


ユージーンは後ろの方で見ていて


「わかったよ

父さん達のことは心配しなくていいから

ヴィクトリア、アークを頼んだよ〜」


と通信が切れた


アークとブレイクは2人で大浴場に向かい


湯船に浸かり2人で話していた


「5人も婚約者がいるって

ブレイクはどんな感じなんだ?」


「どんな感じって言われてもなぁ

う〜ん特段....

なにかあるわけじゃ

いや、無いわけでも無いか....」


へぇ〜とアークがブレイクの話を深掘りしていく


「そんな事よりアークはどうなのさ

姉さんとは上手くいってるの?」


「たぶんなぁ、今日も泊まる事になったし

メイベルとはちょうど良い距離感だと思う」


2人はお風呂を上がり広間に移動すると


夕飯が用意されていた


皆で食べ始めるがメイベルが


いつもより食事を摂りたがらない


それを見たアークが


「どうしたんだメイベル?具合でも悪いのか?」


「そうじゃ無いけどアークが見てるのに

はしたない姿は見せたくないから....」


それを聞いたヴィクトリアが


「そんな事を気にする男は大した事無いって

そういえば前にもこんな事言ったか?」


「そうなんですか?

俺は貴族の嗜み?みたいなのは

あんまり好きじゃないからなぁ

飯はしっかり食べるのが良いと思うから

残さない前のメイベルが好きだな」


それを聞いてメイベルはいつも通り食べる事にし


その日はヴィクトリアに内緒で


メイベルがアークを部屋に呼んで一緒に寝た

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