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第41話

グレイシアに話をされたブレイクは


「良いですよ、魔力ですか

でもノワみたいに適性ないので大丈夫かな?」


グレイシアの話は


バハムートの前例を考えると


魔力を有すれば龍王から龍神に


進化が出来るのではないかと


グレイシアの姿が人から龍に変わり


ブレイクが魔力で包み込む


鱗にまで魔力が宿り氷龍王グレイシアが


氷龍神グレイシアへと進化を遂げた


「これでもっと坊やの力になれるわね」


龍神になった事で更に若返ったグレイシア


以前見た目は20代の見た目が


10代後半の見た目になっていた


「凄いですね龍神になったって事ですよね

スゥ?起きて、続きをやろう」


ん?と寝ていたスゥはブレイクに起こされ


新たな力を付けたブレイク


それに影響を受けるスゥが


互いを高め合うのは効率が良い事だと


スイレンが分析しブレイクも


「新たな力を使ってみようかな」


と精霊融合《ソウル・ユニオン》ではなく精霊王化《スピリット・ユニオン》をし


その状態で龍人化《ドラゴン・リンカー》をした


その異常事態にバハムートがノワとの訓練をやめ


急いで戻ってきた


「その先はまずい、寿命を削るぞ!」


バハムートは忘れている


ブレイクの魔力の属性が時属性な事を


「大丈夫だよバハムート

ブレイクは考えなしにそんな事しないよ」


とノワにも言われバハムートは


そうか...と様子を見る事にした


「新たな力の名は...時ノ精霊龍神(クロノス)」


時ノ精霊龍神(クロノス)となったブレイクの魔力量は


以前のゴブリン・ラストワンをも


1人で倒せてしまいそうな頼もしさを感じさせる


それに影響されてスゥはスピードが上がり


ブレイクでも追い切れない程のスピードで


攻撃するが全て効いていない


当たりはしているが感触は


スゥが初めて大岩を蹴った感覚に似ていて


ヒビも入らないが頑丈な肉体のお陰で怪我もしない


そんな感覚だった


「む〜、主ずるい!」


「えぇ?まだ何もしてないけど?

スゥこそ見えない速度で動くじゃないか

スゥこそずるくない?」


とお互いに力試しをしながら


休憩したりを繰り返した


「時ノ精霊龍神(クロノス)

コレだったら邪神に通用するはず

さっきの魔力の波動で

皆も強くなってるのはわかった...のに」


ブレイクはその事実とは裏腹に


何故だが胸騒ぎがしていた




邪神の次の実験対象をオーガ決めた


ゴブリンの時と違い


オーガは群れで行動する事はなく


単体で行動する


そんなオーガは単体でAランクの危険度があり


ゴブリンのように進化した場合


危険度は計り知れない


そして、邪神は一体のオーガを見つけ


そのオーガに交渉を持ちかけ


オーガはそれを承諾した


するとオーガはブラットオーガに進化した


そして、ルア王国に向かった




ブレイク達はルア王国に辿り着き


ギルドに向かった


「お!帰ってきたか

どうだった?」


ベルズがヴィクトリアから話を聞き


銀翼と夜明けの旅人の戦力増強が出来た事を伝える


「そっ...そうか

精霊王が1、2、3、4体!?

これはとうとうヴィクトリア達、銀翼も

Bランクのままじゃいられなくなるぞ」


「やはり、そうか

そこが問題なんだSランクにもなって

レインともその座をかけて勝負しないといけないし

ミランドに相談するか...」


と、ヴィクトリア達がギルドを出ようとした時に


ちょうどギデン達ロード・メソポリアと合流でき


銀翼、夜明けの旅人、ロード・メソポリアで


王城に向かう事にした


「え!?結婚ですか!?

おめでとうございます!」


ブレイクがギデンとマール、ロアとカーラが


結婚する事を聞き祝福し、ギデンが


「式をしたいんだが

この街の教会にツテがなくてな

ブレイク達に相談しようと思っていたんだ」


ブレイクと言うよりヴィクトリアの知り合いに


シスターメリアが孤児院兼教会を運営している為


そこで式を挙げればいいと


ヴィクトリアがギデンに説明し


皆は王城に着いた


王城に着くと国王ミランドが


ヴィクトリアから話を聞き


団長レインとその座をかけて勝負する事を相談する


すると、団長レインが


「やる意味ないんじゃないか?

別に俺は団長にこだわってるわけじゃないからな

ヴィクトリアが団長になるのに反対する気はない」


と、団長と副団長を交代する為の書類を作成し


ソレを国王ミランドが受諾して


ヴィクトリアは近衛騎士団の団長になった


「それでなんだが、ベルズが銀翼も

Bランクのままじゃマズイらしくてな

Sランクになると色々面倒なんだが

どうすれば良いと思う?」


国王ミランドもそれについては考え込んでしまう


近衛騎士団の団長とSランク冒険者の両立は


当然、無理がある


ヴィクトリアの事だ


Sランクに上がるのは簡単だろう


だがSランクには指名依頼が多数寄せられる


それを回避する為には...と国王ミランドは考える


「ベルズに特別枠を作らせるしかないな

国王の余のみ指名依頼が出来るSランク...

特級Sランクとでも言わせておけば良い」


すぐに書類を作りギルドに送る


ヴィクトリア達、銀翼もその案には賛成で


ブレイク達もその話を聞いてスゥが


「主達はその特級?にはならないのか?」


この際だとブレイク達、夜明けの旅人も


特級Sランクにしておこうと


更に書類を作りギルドに送る事にして


皆は王城を後にしようとしたが


ここで扉が開かれる


「居たぁぁあ!!!ブレイク!!!」


当然ティラ王女である


ブレイクはティラ王女をいなして


ローラ王妃に預け家に帰る


家に帰る際にギデン達の結婚式の事を


孤児院兼教会にいるシスターメリアに


相談しに行こうということになり


孤児院に寄ることにした


「あらあら、公爵様

今回は大勢お連れでどうしました?」


ギデン達の結婚式の相談をシスターメリアにして


1週間後にダブル結婚式をする事になった




1週間後


「何、緊張してんだよカーラ」


うるさい、と不貞腐れてるカーラにロアが


話を聞くが話したくないのか


カーラはそっぽを向いていた


シスターメリアがカーラの化粧をしていて


「カーラさん?こっち向いて

まだ終わってないんだから」


わかった...とブー垂れているカーラだったが


シスターメリアの朗らかな雰囲気に


段々と機嫌が良くなってきて


結婚式の準備は着々と進んでいった


「めでたいよなぁ

な!ブレイク?」


「...」


結婚式だというのに


何故か心配そうな顔なブレイクに


アークが体調でも悪いのかと心配していた


「どうした?大丈夫か?」


「...あ、うん大丈夫なんだけど

なんだろう...やっぱりなんでもない」


アークとはタメ口で話せるブレイク


その事はアークにとっても嬉しい事で


男同士の仲になっているという事を喜んでいた


「ねぇ、アーク

最近変な事ない?」


「変な事?えぇ!?ないけどなぁ」


そっかぁ、とブレイクがまた考え込むが


それも式が始まる頃には


気にならなくなっていた


新郎新婦2組に皆は盛大な拍手を送り入場してきた


そしてシスターメリアが誓いを立てる為に話し出す


「今ここに夫婦の縁を結び

病める時も健やかなる時も

お互いを支え合い

永遠の愛を誓いますか?」


と、シスターメリアが誓いの言葉を


新郎新婦2組に立ててもらう


「「「「誓いま...」」」」


ドカーン!!!


街の外壁から凄い音が響き


その場の皆は驚き音のする方に


目を向ける幸い教会がかなり高い建物で


ヴィクトリアが精霊王化《スピリット・ユニオン》をし


その上まで飛んで様子を見る


「...なんだアレは?」


そこにはブラットオーガがいた


正式にはブラットオーガというモンスターは


存在しない本来のオーガは


4メートルぐらいの大きさだが


このブラットオーガは


10メートルはある巨大なオーガで


建物を次々に破壊していく


「マズイ!ここまでは一般市民に死者が出る!」


ヴィクトリアの言葉に結婚式どころではないと


ヴィクトリア達、銀翼


ブレイク達、夜明けの旅人


ギデン達、ロード・メソポリア


が急いでブラットオーガの元へ急いだ




「...」


とある5歳の少女は1人母親の帰りを待っていたが


目の前をブラットオーガ通り家は壊された


このモンスターに気付かれないよう


息を潜め静かにその場を離れようと


椅子から離れたその時だった


カラン!


その音にブラットオーガが気付く


少女は必死に逃げたが


ブラットオーガに捕まった


「いや!やめて!....おかあさん」


少女が諦めかけた瞬間


空が、大気が震えた


ブラットオーガの背後から


精霊王化《スピリット・ユニオン》したヴィクトリアが


突撃し少女は空中を舞う


空中でヴィクトリアが少女をキャッチし


「大丈夫か!?怪我は?」


少女に怪我はなかった


「ブレイク!私はこの子を

安全な場所まで連れて行く!

その間は頼んだ!」


頼まれたのはいいがヴィクトリアが言ったのは


倒してくれではなく頼んだ、だった


ヴィクトリアは今回のモンスターに違和感があった


突撃した勢いで少女を離したが


わざと空中に投げたようにも見えた


ヴィクトリアが受け取れるように


「嫌な予感がする

...ブレイク頼んだぞ」


ヴィクトリアは少女を抱えて


急いでギルドに向かった


「胸騒ぎの正体はコレか...」


「オマエガ、ユウシャカ?」


ブラットオーガがブレイクに向かって喋った


本来のオーガは話さない


それに知性もない暴れるだけで


街の一つや二つが消える危険なモンスターだ


それが知性を持ち会話が出来る異常さ


ブレイクは今まで何度か依頼でオーガを倒してきた


だがどれもこのモンスターとは違い


暴れるだけの存在だった


「オマエ、ジャシンノ

ジャマ...ダカラ、コロス」


するとブレイク一直線に


ブラットオーガは向かって来た


ブレイクは急いで時ノ精霊龍神(クロノス)を発動した


ブラットオーガのその拳には魔力が乗っており


ブレイクを直撃しブレイクは吹き飛ばされるが


すぐさま戻ってくると


その場にはスゥが表立って戦っていたが


ブラットオーガには効いていない


物理も魔法も精霊王の攻撃ですら効いていなかった


『まだ足りんなオーガよ

力を貸してやろう』


ブラットオーガは更に進化を始め


グランドオーガに進化した


体長10メートルあった身体は


3メートルまで縮んでいたが


その場に居た誰もがその脅威に身震いした


ブレイクが真っ先に攻撃を受けた


「!?」


厄介な事にグランドオーガの攻撃は


ブレイクの契約を強制解除するものだった


『我は遂にこの力まで辿り着いた

ブレイク!オマエは地獄を味わうといい!』


契約を強制解除されたブレイクは


ただの魔力の多い少年と化した


それに合わせてスゥは小さな子供に戻った


「マズイぞ!攻撃を受けるわけにいかない

魔法でどうにか...」


アークが声を上げた時には


既に契約が強制解除され


戦えるのはロード・メソポリアと


ノワのみとなっていた


グランドオーガと対峙したメソポリアは


次々に倒されていく


(このままじゃ...

何か、何かないのか!

考えろ!考え...)


ブレイクの横をギデンが吹き飛ばされる


「...なんなんだ、あのオーガは

まるで何かがズレているというか、変な感じだ

“本体と戦っている気がしない”」


ギデンの言葉にブレイクは1つの作戦を思いつく


それは...


宿っている邪神を切り離す事


それにはグランドオーガの精神に


干渉しなければいけないそれには


とある条件が必要だった


(やれるか?

いや、やるしかない!)


「皆!聞いて!」


ブレイクが皆に指示を出す


ロード・メソポリアには今のまま攻撃を続けて貰い


今いる全ての精霊に力を借り


仮契約をする、危険がない訳ではない


下手をすればブレイクの身体が


耐えられない可能性がある


「それでも、やるしかないオーガの中にいる

邪神を倒すにはそれしか方法がない!」


「そうか、ならシルとも仮契約するといい」


帰ってきたヴィクトリアが話を聞いており


ブレイクに皆が集まり


「今ここに一時の契約を!」


この契約は一時的なモノだが


ブレイクは皆の力を借り


グランドオーガの攻撃を避け


グランドオーガに触れ


グランドオーガの精神世界に入った




「チッ、ここまで入ってくるか面倒だな」


邪神はグランドオーガの精神を汚染し


グランドオーガの精神は既に屍状態だった


「いい加減にしろ

何度も何度も

しつこいぞブレイク

未だ我の邪魔をするか」


邪神がブレイクを嘲るが


ブレイクは平静を保ち


ブレイクは魔力を最大限に放出し始め


精神世界をブレイクの魔力で埋め尽くしていく


「なんのつもりだ?

ここはブレイクお前の精神世界ではない

そんな事をしても意味がない

それもわからない程、お前はバカなのか?」


確かに精神世界で魔力を放出し続けても


邪神に対しては意味はない


そう“邪神”対しては


「オイ、話が違うぞ

俺は俺のまま強くなりたいんだ」


グランドオーガが意識を取り戻した


進化した事で知能が上がり


口調も滑らかになっていた


「オーガ!お前の相手は僕がする!

お前は強い!邪神なんかに負けるな!」


ブレイクがグランドオーガを鼓舞し


「俺の中から出ていけ!」


グランドオーガの精神世界で


彼より強い者は居ない


彼はソレを自覚するのに時間がかかったが


晴れてグランドオーガは邪神を自身から追い出した


「お前、良い奴だな

俺はお前と戦ってみたい」


「うん、外で戦おう」


ブレイクとオーガに友情が芽生え始め


ブレイクは精神世界を出ていく




『またか!?なんでいつもこうなる?』


邪神がオーガから出て来ると


皆と仮契約したブレイクに吹き飛ばされる


そしてグランドオーガも意識を取り戻した


「俺、悪い事したな

悪かった、ブレイク!戦うのは今度だ!

俺はもっと強くなるぞ!」


そう言うとグランドオーガは王国を出ていく


それをブレイクは見送り


「...ふぅ

助かったぁ、危なかったなぁ

あのまま戦ってたら

僕が死んじゃう所だった」


ブレイクの仮契約は既に限界だった


これ以上はブレイクの身体が持たない


魔力をうまく使えない状態で


魔法を連発するようなもので


下手しなくても腕や足が吹き飛ぶ


そして再生する為、勝負にならない


「被害は建物の崩壊くらいか...」


ヴィクトリアが被害の確認をして


街の人を誘導し始めた

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