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第24話

ギルドからの帰り道、試験の内容を確認する


1つの依頼でランクが上がるらしく


その依頼とは、はぐれの龍を討伐する事


ブレイクが主体となり他はサポートしながら


はぐれの龍の爪と角を回収する事


内容を聞いてブレイクが真っ先に思ったのは


どこにはぐれの龍がいるのだろうと言う事だった


情報によれば、はぐれの龍は迷いの森を突っ切り


ガバ帝国の領地に3体ほど存在するらしく


それぞれ火龍、土龍、闇龍がいてどれを討伐するか


パーティで話し合って決める事になる


「ブレイクの属性を考えると火龍か?」


とアークが話し出して


そうだねとブレイクが頷きそこに


「サポートって言ってもブレイクにサポートって

何すればいいのかわかんないんだけど」


とメイベルがボソッと言ったが


それは皆が思っていた事で


スイレンが援護なんている?と


現実を叩きつけており


カルラが坊やも隙があればやられるかも?


と謎のフォローを入れ


グレイシアがはぐれの龍に思うところがあるのか


皆が喋っている中1人黙っていた


それを見たブレイクが


「グレイシアさんは今回やめときますか?」


とグレイシアに気を使っての発言だったが


グレイシアは大丈夫と笑顔を向けるが


それが作り笑いなのはブレイク達はわかっていた


「はぐれの龍に対してどうこうって事は

無いのだけれど、もし坊やと出逢わなければ

フィートがはぐれの龍になっていた

その事を考えると...色々ね」


だから戦闘は大丈夫だと言うグレイシアに


これ以上何かを言う者は居なかった


ヴィクトリア邸にてそこには


アークの母マリアが


ヴィクトリアと一緒に待っていた


「どうしたの?母さん」


と、アークが話しかけたと思ったら


マリアが泣き出しアークにしがみ付く


最近めっきり帰ってこない息子を心配して


マリアが連れ帰る!と聞かなかった


「悪いブレイクこんな感じだから、また後日な!」


とマリアに引っ張られて行きシャルネが


皆に挨拶をして帰っていった


「アークが数日動かないとなると

動ける様になるまでは夜明けの旅人は休憩だな!」


とヴィクトリアが今度はブレイクの腕を掴み


「で、ベルズが今回はなんだって?」


依頼の話をヴィクトリアに話し


はぐれの龍はいいが


「...ガバ帝国か

ブレイクは大丈夫なのか?」


何がですか?とブレイクは忘れていたのか


しかしカルラが話し始める


「坊やと私は元々ガバ帝国に売られる目的で

奴隷商にいたんだそれを言ってるんだろう

ヴィクトリアは」


あぁ、とブレイクは思い出したかの様な反応をし


「僕は大丈夫だよ?

逆にカルラが大丈夫?」


何言ってんだい、私は大丈夫だよとカルラが


ブレイクの頭を撫でながら言った




「ガバ帝国に行くのか、アーク

ブレイク君は何か気にしてなかったかい?」


家に帰ったアークがユージーンに呼ばれ


母マリアと共に書斎に入ると


そんな質問が飛んできた


「特に気にする様子は無かったけどなぁ

なんかあったか?シャルネ」


「特に何も無かったのです!」


とシャルネもアークと同じ意見だった


「そうかならいいんだが

前も言ったと思うけど私達

銀翼が助ける前はブレイク君は

奴隷商から逃げ出して来ているから

しかも売り先がガバ帝国だったから

トラウマになってなければと思ってね」


たぶん大丈夫だと思うけどなぁ、と


アークが話していると


マリアがアークの腕を引っ張っり


「ブレイク君の話はわかったのだけど

なんでそんなに帰ってこないの?」


と泣きそうなマリアにアークが


「いやぁ、同年代と遊ぶのが楽しくて

メイベルだけだったのがブレイクもいるし

男同士の話もできるしさ」


マリアが嫌われたわけでは無いのだと安心していた




ヴィクトリア邸にて


ノワは召喚魔法の練習をしていた


「牛さん!鳥さん!蛇さん!」


とブレイクと模擬戦をした時より1体増えた状態で


召喚できる様になっており


3体同時召喚が出来ていた


その蛇もヨルムンガンドと言う伝説の大蛇だった


「もう1体犬さん!」


4体目に呼び出されたのは犬と呼ばれた


幻の狼フェンリルだった


そこで魔力を使い切ってしまい


召喚獣達は消えてしまった


ノワの召喚獣は1体でも脅威だが


比較対象がブレイクの為にノワは焦っていた


(ブレイクは同時に

何体まで止められるんだろう?)


そんな事を考えながら


ノワは魔力の回復を待っていた


そこにワイトが


「今日の分は終わりかい?」


うん!とノワが返事をして


ワイトが頑張ったなとノワの頭を撫でる


そこにヴィクトリア達も合流し


広間で昼食を摂ることにした


ブレイク達は食事を摂りながら


今日の話をノワとワイトにも話した


「少しの間、家を空けるから

ノワに家と母さんをお願いしときたくて」


ヴィクトリアが私は寂しくなんて...


と下唇を突き出して拗ねていた


「大丈夫ですよ早めに

帰ってこれる様にしますから」


そんなヴィクトリアとは別に


ノワがブレイクに聞く


「そんなに帰ってこれないの?

でも、私ブレイクに勝てないし...」


やはり比較対象がブレイクなのか自信がなく


ブレイクが帰ってくるまでちゃんと


家を守れるだろうかと心配になっていた


「大丈夫ノワはちゃんと強いから

まぁ、僕が言っても説得力無いか

ご飯を食べたら姉さんと

模擬戦してみればわかると思うよ」


と、いきなりご指名のメイベルが驚いていたが


食事後に模擬戦が行われる事になった


食事後にメイベル、グレン対ノワの


模擬戦が始まろうとしていた


「じゃあ僕が審判をするね

それじゃあ、始め!」


と、いきなり始まったが


メイベルは木剣と盾を持っており


鎧は着ていなかった


ノワもいつもの服装で


「牛さん!」


とノワはベヒーモスを出してメイベルは


ベヒーモスの突進を避けられず


後方に吹き飛ばされる


「あれ?ブレイクみたいに

避けたり止めたりしないの?」


とノワはメイベルに疑問をぶつけたが


「そんな事、出来ないわよ!

ブレイクが特別なだけで

ベヒーモスの突進を避けられるのは

母上とか、そのくらいよ!」


そうかぁ、と褒められたのが嬉しい


ヴィクトリアをよそにノワは更に


「よくわからないけど本気でいくよ!

鳥さん!蛇さん!犬さん!」


とフェニックス、ヨルムンガンド、フェンリルを


召喚しメイベルは焦ったのか


グレンに精霊融合《ソウル・ユニオン》を提案したが


グレンがフェニックスとフェンリルには


魔法攻撃があるから押される為、却下された


「じゃあアレは?」


「アレならいいかもしれないが

またオイラはスイレンに怒られるなぁ」


黒炎を4発1体ずつに放つが


足止め程度にしかならず


「やはり精霊融合《ソウル・ユニオン》しか無くない?」


「そうだなお嬢が言うならやるだけやってみるか」


ベヒーモスとヨルムンガンドには


効果があったのかダメージが入ったのが


目に見えてわかったが


フェンリルは風の属性で威力を弱め


フェニックスには属性が同じなのか


効いてる様子は無かった


更にはフェニックスが真似をして


黒炎を3発放って来た


精霊融合《ソウル・ユニオン》をしたメイベルは


それを相殺するので手一杯で


魔力を使い果たし精霊融合《ソウル・ユニオン》を


強制解除されたメイベルが


「もう無理、降参!」


それを聞いたブレイクが


「それまで!勝者ノワ!」


とノワの勝利で模擬戦は終わりを迎えた


「ね、ノワは

ちゃんと強いでしょ?

姉さんも手加減してるわけじゃ無いのは

ノワもわかったと思うけど?」


うん、とノワはメイベルに


勝ったことで自信がついたのか


家のことは任せて!とブレイクに言ってみせた




ユージーンにアークが聞く


「それで親父は明日、決闘するんだよな?」


そうだね、とユージーンはアークに答え


書類に目を通していた


「俺も見に行っていいやつ?」


大丈夫だと思うよと、ユージーンが言うと


「じゃあ明日は私も行こうかしら」


とマリアがアークと共に決闘を見に行く事になった


まぁ、いいんだけどねぇとユージーンが


苦笑いしながらライコに視線を送る


(なんだ小僧)


(いや、明日勝てるかなと思ってさ)


(大丈夫だろう私がいるんだ

それともあれか?その団長とやらは

ブレイクより強いのか?)


(いや、それは無い)


と、比較対象でブレイクが出てくるのは


少し違う気がしたがユージーンだったが


ライコの発言に元気づけてもらっていた




魔法師団の団長アルスは驚きを隠せなかった


ユージーンが団長の座をかけて


決闘を持ちかけて来たからで


確かにユージーンは魔法の天才だし


今回精霊との契約もしたと言うが


副団長の座に不満があるのだと思うと意外だった


そんな中、決闘当日になってしまった


「アルス今回は私が勝たせてもらうよ」


自信に満ちた表情のユージーンに


アルスはなんだか安心していた


ユージーンは副団長の座が不服で


今回の決闘を申し込んだ訳ではないのが


アルスにはわかったその自信にも決意にも


見える表情にアルスはこの決闘を楽しむ事にした


(なんだか嬉しそうだね)


(あぁ、10代の頃のユージーンが

帰って来た感じがする

あの頃は良かった互いに競い合い高め合えた

だからすごく嬉しい)


アルスは契約した火の精霊フレアとの


念話もなんだか楽しそうだった


「それでは

魔法師団団長の座をかけて

アルス対ユージーンの試合を行う

お互い怪我のない様に

では、始め!」


審判が合図をするなりユージーンが仕掛ける


風魔法で空気を圧縮し弾丸の様にして放つ


それをアルスは避けながら隙を伺う


アルスの魔法は炎魔法


火魔法の適正を持つアルスと


火の精霊フレアが契約した事で


炎魔法へとなり青い炎を使いユージーンの


風の弾丸の軌道を熱で逸らしてしまう


しかしそれも想定済みのユージーンは


アルスを狙う弾丸に見せかけ本命は


精霊のフレアに弾丸を当てダメージを与える


それに気付いたアルスがフレアを武器化《アームズ》して


炎の剣にする刀身は青く光っていた


そんなアルスに対しユージーンも


ライコを武器化《アームズ》し爪とローブが装着され


魔法を使いながら接近戦をし始める2人


「すげーなユージーン

あの頃みたくまた戦えるのが嬉しいな」


アルスの斬撃に爪を合わせ炎魔法と


嵐魔法がぶつかり辺りは轟音と突風に包まれる


「そうだな私...いや俺は

アルス、お前より強くなった

だから負けないよ」


(小僧...今回だけだ)


(うん、ありがとうライコ)


「「精霊融合《ソウル・ユニオン》!!」」


その瞬間、雷鳴と共にユージーンの姿が


一瞬見えなくなったが次にアルスが見た姿は


ブロンドの金髪に白と黒のメッシュが入り


目が金色に光り黒いローブを纏った


ユージーンだった


「おいおい、なんだよソレ」


(あ、無理だよこれ)


とフレアは半ば諦めていたが


アルスは俄然、燃えていた


「アルス!防御に徹しろ!

コレをするのは初めてだ!

手加減できない!」


ユージーンは腰を落とし体を捻り


右拳に魔力を溜めて一撃放った


アルスは危機を感じ取ったのか前方に


炎魔法で盾を展開し自身も前で腕を交差させて


防御体制に入った




「お!やってるやってる!

母さんが遅いからもう終わりの方だな」


アークがマリアの手を引きそれにシャルネも続いて


魔法師団の演習場にやって来た


「もう終わっちゃうのです!」


それにマリアが


「えぇ、でもユージーンは大丈夫なのかしら

怪我とかしてない?」


戦いが怖いのかマリアはあまり現場を見れず


状況をアークやシャルネが報告する


「団長と親父は...って!

親父、精霊融合《ソウル・ユニオン》してる!?」


「シャルネも驚きなのです!」


精霊融合《ソウル・ユニオン》?とマリアが疑問に思ったのか


アークに聞くと


「いやライコ姉が絶対に

出来ないって言ってたやつだよ

これは親父の勝ちだろ」


そうなの?とマリアは現場を見る




「嵐拳《テンペスト》!」


嵐拳《テンペスト》と名付けた技をアルスに向かって


ユージーンは繰り出した


炎の盾を貫き腕も弾かれ


アルスは後方に吹き飛び


そこには戦闘不能のアルスと


心配そうにアルスを見るフレアが居た


(ここまでだな)


「うん」


「そこまで勝者ユージーン!」


歓声と共に精霊融合《ソウル・ユニオン》が解除され


通常に戻ったユージーンが


吹き飛ばされたアルスの所に向かう


治癒魔法をかけて回復したアルスが


「なんだよアレ!?

俺にも出来るのか?」


ユージーンがニヤリと笑うそして...


「「無理だな」」


とライコとハモる


「なんだよお前ら2人して!

なあフレア!俺たちもアレやるぞ!」


「ムリムリ死んじゃうよ...アンタが」


えぇ!?とアルスは驚いたが


新たな団長の誕生に心から喜んだ




「親父!なんだよ精霊融合《ソウル・ユニオン》

出来んじゃん!」


興奮気味のアークにライコが頭をポンポンしながら


「今回だけの特別性だ私の生命力を使ったからな」


「「!?」」


「え!?聞いてないよそれ!」


とユージーンはライコに詰め寄るがそれより先に


マリアがライコを捕まえていた


「ライコさんが死んじゃうぅぅぅ!!!」


と泣き始めたマリアを見たライコは


勝手に殺すな!とマリアにデコピンをし


それを見てたアークが


「本当に大丈夫なのか?

ライコ姉は居なくなったりしないよな?」


アークも寂しさを知る1人だからか


そういうものに対してはかなり敏感だった


そんなアークの頭を軽く叩き


「だから勝手に殺すなと言っているだろう

減ったのは1、2日程度だ

誤差だろこんなの心配するな孫」


そうかなぁ?とユージーンやアークは反応したが


マリアが更に泣く


「1、2日も!?

いやぁぁぁぁぁあ!」


ライコがシャルネを近くに呼び


ユージーンと団長の就任式を


そのままするという事なので


マリアを預けてアーク達とユージーンは離れた


(本当に大丈夫なんだよね?)


(小僧もしつこいな大丈夫だ)


就任式も終わりユージーン達は家に帰る

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