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第7話 親友①


「おーい。」

聞き覚えのある声に3人同時に振り向く。そこにいたのはボクの小学校からの親友の翔希だった。ボクと翔希は小学生の頃、名前に『希』が入っているということだけで仲良くなった。おまけに真希にも『希』が入っているためボクたちはよく4人で行動するようになったのだ。ちなみに翔希も名取第三高校に進学する1人である。


「久しぶりね、翔希。」

と真希が答える。

「やっぱり真希たちだだったんだ。」

と翔希も返事をする。

「ところでこの可愛い女の子は誰?優希に似ているような気もするけど、完全に女の子だし。」

とボクのほうを見ながら尋ねてきた。



翔希は、ボクと違い身長が高い。女の子になってさらに身長が縮んでしまったボクはかなり見上げないと、翔希の顔を捉えられない。そして身長差ゆえの威圧感から加奈の後ろに隠れてしまった。



「ほら、翔希がガンつけるから優希が怖がっちゃったじゃない。」

と真希が言う。

「あ、ごめん。………って今、この子のこと優希って言った⁉︎」

「そうだよ。」

と平然と返す真希。

「えーと。オレが知ってる優希と真希たちが話している優希は同一人物ってことでいいのか?」

まだ翔希の頭は混乱しているようだ。


「ほら、優希も隠れてないで出ておいで。」

そう真希に言われて加奈の後ろから出てくる。やっぱり見上げないと翔希の顔を捉えられない。


「ホントに優希なのか?」

翔希がまだ信じられないと言った表情で聞いてくる。ボクが頷く。


「……………。」

「……………。」

数秒の沈黙がこの場を支配する。先に口を開いたのは翔希だった。


「そうか。今友達ときているからちょっと待っててくれ。」

とボクの返事を聞かないままどこかへ行ってしまった。

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