第5話 買い物②
「じゃあ、優ちゃん、脱いで。」
「えっ?」
「えっ?じゃなくて早く。」
「なんで脱ぐの?」
「脱がなきゃ正確に測れないでしょ。」
「い、いいよ。正確じゃなくて。」
ボクは最後の抵抗を試みる。どうせ、最後には負けるのだけど。
「そっか。」
真希が言う。あれ、もしかして勝った?そう思った瞬間………、
「自分で脱がないならしょうがないね。」
そう言って真希はボクに手を伸ばし、
「あっ、や、やめて。」
あろうことか、ボクの慎ましやかながらも膨らんだ胸を触ってきた。
「やめてほしいなら早く脱いで。」
真希はとんでもない交換条件を要求してきた。そう言いながらも手を休めることなく動かし続ける。
「ひゃん……や、やめ…あん……もう…やめて。」
「じゃあ、脱ぐ?」
「脱ぐ……ひゃ…から…やめて。」
ボクはとんでもない交換条件をのんでしまった。でもそのおかげで真希の手は止まる。それと同時に、ボクは糸が切れたかのように座り込んでしまった。
「はぁ、はぁ…。」
「ちょっとやりすぎちゃったかな。」
ちょっとどころじゃないのである。女の子がこんなにも感じるなんて。まだ腰が抜けたかのように立ち上がることができない。
「じゃあ、早く。」
真希が急かしてくる。でも、ボクは動くことができない。
「無理。動けない。」
素直にそう言うと、
「しょうがないな、私が脱がしてあげる。」
と、真希。
「ま、真希じゃなくて、加奈がやって。」
ボクはせめてもの妥協案を提案する。真希よりも加奈の方がずっとましにきまっている。
「えぇー、私がやりたかったのに。」
これは真希。もしかして真希は百合かバイなのか。
「わ、私でいいの?」
これは加奈。
「じゃあ、お兄ちゃん、手あげて。」
そう言って加奈はボクの服とシャツを脱がす。もちろん今の段階ではブラはつけてないので、上半身を覆うものはなくなった。
「ほぉー。」
「きれいな形してるね。」
ボクは慌てて胸を隠す。しまった、完全に見られた。顔が赤くなる。
「優ちゃん、今の動き女の子みたい。」
元男の子なのに胸を隠してしまったことでさらに赤くなる。
「じゃあお兄ちゃん、測るよ。」
測るのは加奈が担当してくれるらしい。ありがたいことだ。
「あの、お兄ちゃん。手を…そのどかしてくれないと測れないんだけど……。」
「うっ…。」
加奈にそう言われてはどかすしかない。ボクはイヤイヤながら手を下ろす。
「やっぱり、美乳だね。」
前から観察する真希が一言。恥ずかしい。
「うん、Bだね。」
測り終えた加奈がそう言う。Bか…。高校1年生がどれくらいであるのか分からないボクは当然大きいのか小さいのか分からない。
「じゃあ、選びに行こうか。」
真希の一言にボクは固まる。今は更衣室の中。あの右を見ても左を見てもブラという空間には戻りたくもない。
「ふ、ふたりで選んできて。ボクはここで待ってるから。」
ボクはそう言って2人を追い出した。2人がというよりも主に真希がピンクやらフリフリやらのかわいいのを持ってきたのはいうまでもない。
余談だが真希は百合でもバイでもないらしい。ただただボクの反応を面白がっていただけらしい。
しばらく、投稿できない日が続きます。もしかすると今回が2月最後の投稿かも………。




