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言いたいのに、言えない
カランカラン…
「いらっしゃいませー。空いてるお席へどうぞー。」
すぐ分かるように、窓際の席に座る。
「ご注文お決まりでしょうか?」
「アイスコーヒー…」
「アイスコーヒーおひとつですね。少々お待ちください。」
まもなくして、アイスコーヒーは運ばれてきた。
「ごゆっくりどうぞー」
しばらく、アイスコーヒーに手は付けず、氷が溶けてきた頃にやっと、ミルクを入れる。
だが、まだ、手は付けない。
佐久間が来る時間稼ぎをしなくては行けないからだ。
そして、お昼時。
喫茶店の中も騒がしくなってきた頃。
それに紛れて現れたのは…
佐久間ではなく、、、
黒河だった。
波留は驚いて言葉が見つからない。
「久しぶり。佐久間の友達だったんだね?」
どういうこと?
佐久間は…?
言いたいのに、、、言えない、、、




